りんそうさんお題:ぬくみずシリーズ

山骸小噺。もしオレを想ってくれたら。※ぬくみずシリーズ…正式名称『水温む日まで』シリーズ。ヒバツナ←骸前提の山骸話のこと。
0
ワトは歩く城 @watokadu

『天泣』…晴れた空から雨が降ること。所謂狐の嫁入りですって!キレイな言葉だなと思ったら山本が骸に告白してるシーンが思い浮かんだんだ!(何故)で、この後山本も泣いてればいいんだよ!

2010-12-16 01:58:25
ワトは歩く城 @watokadu

→骸の眉間にぐっと皺が寄る。しかしそれはすぐに解かれ、クフフとどこか呆れた調子で、そして困ったように笑う。「君は肝心なところで鈍いんですから」その瞳が穏やかに細められる。「もうずっと前から想っていましたよ、君の事を」よく晴れた朝焼けと夕焼けを宿した目の端から、一筋の雨が流れた。

2010-12-16 01:56:11
ワトは歩く城 @watokadu

→「好きだ、骸」堪らずその腕を掴む。「オレだってお前を想ってる。もしお前がオレを想ってくれるならその分、いやそれ以上の想いを返してやる」強がって見せて、そのくせ震えてるその身体が、心が、何よりも愛しいと思った。大事にしたい。大切にする。「だから、オレを好きになれよ」→

2010-12-16 01:55:34
ワトは歩く城 @watokadu

「想われることには慣れていないんです」そう言って骸は表情を歪ませた。しかしその赤と青の目は真っ直ぐとオレを射抜く。「想うことも辛いんです。通じない想いを二度も抱けるほど僕は強くはない」いつも霧のように言葉をはぐらかしているこいつが初めて見せる感情の吐露にオレの方が泣きたくなる。→

2010-12-16 01:54:42
ワトは歩く城 @watokadu

事前予告!今からぬくみずシリーズ(早速使ってみる)を書くよ!苦手な人は注意してね!お題は【天泣】。シリーズタイトルを考えてくれた鈴颯さんにお礼!山本、骸に告白するの巻。ちょっと長め。

2010-12-16 01:53:54