新芽を食べる ~地面からにょきにょきアスパラガス~

今回はアスパラガスです。申し訳ないですが、一品目でのご紹介。
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がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

野菜解説シリーズ、遅くなったけどやりまぁす!

2015-03-15 23:15:35
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

野菜解説シリーズ、今回は少し趣を変えてアスパラガス単独でやってみたい。古い分類でユリ科野菜とするとネギ属はすでにやってしまったし、クサスギカズラ科とするとこれしかない。軟化・芽もの野菜という分類でやるとスプラウトやウドなどと同じ括りになってやりにくいので、勘弁いただきたい。

2015-03-15 23:16:01
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

アスパラガスの分類は、古い分類だとユリ科であるが、現在はクサスギカズラ目クサスギカズラ科クサスギカズラ亜科クサスギカズラ属とされている。日本に自生している近縁種のクサスギカズラがその分類名の由来であるが、野菜として栽培されているアスパラガスの直接の原種ではない。

2015-03-15 23:16:26
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

野菜として栽培されているアスパラガスにも実は和名があり、オランダキジカクシと呼ばれている。これも日本に自生しているクサスギカズラ科の野草、キジカクシがその由来である。しかしそれも近縁種ではあるが原種ではない。

2015-03-15 23:17:11
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

アスパラガスは野菜の中では珍しく多年生で、東北などで行われる掘り上げての伏せ込み栽培を除いて、一度植えれば10~20年程度そのままの株を使用して栽培される。暑さ寒さ、肥料の濃度障害にも強く、現在では世界中で栽培されている。

2015-03-15 23:17:34
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

原産地は中央・南ヨーロッパで、北アフリカ、西・中央アジアにも自生している。クサスギカズラ属の植物は300種ほどあるといわれているが、そのうち食用として栽培されているのはAsparagus officinalis L.var.altilis L.の一種のみである。

2015-03-15 23:18:09
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

野菜としてのアスパラガスはこれも非常に歴史が古く、古代エジプト王朝ではその王たちに高級料理として供されていた様子がピラミッドの壁画に描かれているということである。ただ、当時は自生していた野生種を採取してくるのみであったと考えられている。

2015-03-15 23:18:30
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

紀元前200年ごろのローマ時代になって栽培が始まったとされ、そのころの農業書に栽培の様子が詳細に記録されている。ただ、野菜というよりは薬草として利用されていたと考えられ、利尿作用などが利用されていた。確かに、アスパラガスを大量に食べるとそれらしい臭いのおしっこになることがある。

2015-03-15 23:19:34
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

ちなみに、アスパラガスの薬効成分として有名なのはアスパラギン酸で、もちろんアスパラガスがその名前の由来ではあるが、たまたま発見されたのがアスパラガスからというだけでアスパラガスに大量に含まれているというわけではない。ほかにもっと高濃度の野菜は存在するらしい。

2015-03-15 23:20:00
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

中世になって痛風に効果があるといわれるようになり、ホワイトアスパラを食べる習慣が始まった。特にルイ14世が好んで食べたといわれ、臣下に一年中食卓に乗せるよう命じたということである。一般に広まったのは19世紀になってからのようだ。

2015-03-15 23:20:42
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

日本人にはあまり好まれない(偏見)ホワイトアスパラの缶詰は19世紀に北アメリカに持ち込まれて栽培が始まり、そこで作られたものが最初である。日本でも缶詰用ホワイトなどで北海道の栽培面積が増加したが、現在では缶詰用主産地は中国に移っている。

2015-03-15 23:21:00
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

日本への伝搬は最初の記録は江戸時代で1784年の「質問本草」に「石刁柏(せきちょうはく)」という名前で紹介されている。それ以前にもオランダ人によって長崎などに持ち込まれていたが、食用ではなく観賞用だったようである。

2015-03-15 23:21:29
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

明治時代になって、北海道の開拓使がアメリカから導入した種子を持ち込んだのが栽培の始まりとされている。また、その後アメリカの技師を招いての導入も試みたが、試作程度に終わったようである。

2015-03-15 23:21:51
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

大正7年に北海道で下田喜久三がアスパラガスの栽培を始め、ドイツの品種とアメリカの品種の交配から「瑞洋」という品種を作成し、その後直営農場を設けて「日本アスパラガス株式会社」を設立、缶詰ホワイトアスパラの生産を始めた。

2015-03-15 23:22:14
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

生食用のグリーンアスパラの栽培が始まったのは昭和30年代後半からで、消費者の嗜好にマッチし、栽培が容易であることなどから生産が増加していった。昭和50年代には水田転作によってその面積はさらに広がり、一時のピークは過ぎた感があるが、全国で6490ha(平成22年度)栽培されている。

2015-03-15 23:22:58
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

日本ではほぼ周年供給されているアスパラガスだが、自然に任せていると沖縄を除いて日本の冬では収穫は不可能である。西日本の露地栽培では4月ごろから収穫が始まり、10月中下旬には低温により萌芽が停止する。そこでハウス栽培で保温を行うことにより、1月からの出荷を可能にしている。

2015-03-15 23:23:32
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

東北や北海道、北関東などでは電熱温床などを用いた伏せ込み栽培を行っており、11月頃に掘り上げた株を電熱温床で加温することによって年内出荷を行っている。それでも国内生産では端境期ができるため、11月ごろには中南米産のものが輸入されている。

2015-03-15 23:23:52
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

日本に自生しているクサスギカズラ科の野生種は4種あり、先ほどから紹介しているクサスギカズラ、キジカクシのほかタマボウキ、ハマタマボウキがある。キジカクシ、タマボウキは山間地などで見られるが、クサスギカズラ、ハマタマボウキは海岸沿いなどに分布している。

2015-03-15 23:24:30
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

それらのうち、キジカクシの新芽はアスパラガスと同じく食用に供されることもあるようだ。また、クサスギカズラの塊根は天門冬という生薬で、漢方薬に使われるという。ただ、クサスギカズラ科の野生種はレッドデータブックに掲載されいていることが多いので、採取は控えていただきたい。

2015-03-15 23:24:59
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

@gan_jiro というわけで、アスパラ編は以上です。次は何やるかな…?

2015-03-15 23:25:48

ここで、エビ@ebi_j9さんからアスパラギン酸に関する情報提供がありました。

エビ @ebi_j9

@gan_jiro こちらをどうぞ。 アスパラガスのアスパラギン酸d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/… 豆類はさておき、普通の野菜ではTOPクラスなのは間違いないです。 レンコンたけのこが多かったのは意外でした。

2015-03-15 23:29:59

で、この連ツイをする前にアスパラを取り上げようと思うきっかけになったやりとりが縞うさぎさんとのあいだで交わされたのでした。

縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

(…喜多方のアスパラを食べたい…)

2015-03-07 03:17:20
がんちゃん(コピミル父ちゃん) @gan_jiro

@shima_usa96 香川のアスパラ「さぬきのめざめ」も旨いですよ。 p.twipple.jp/tCEw8

2015-03-07 08:39:45
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