陰謀論とステレオタイプ(三宅洋平さんに言いたいこと)
第一回シオニスト会議のことだと思うけど、「バーゼル会議」は1894年じゃなくて、1897年です。というマニアックなツッコミはさておき(笑)。ameblo.jp/miyake-yohei/e… 1894年はドレフュス事件ですな。
2015-03-19 03:31:45「家系」とか「出自」だけを取り出して誰かの思想や行動パターンの説明に利用しようとすれば、当然ながらレイシズムの誹りを免れない。他方で、そうした事柄の背景についての説明として、家庭環境や生育環境などの次元に着目することは時として有効だが、細心の注意が必要であることは言うまでもない。
2015-03-19 13:44:42一方、特定の民族や信仰共同体や職能集団などの思想的傾向や行動パターンについて何らかの考察を加えたいのなら、複雑極まりない社会・経済・文化史的背景に関する偏見のない幅広い知識が不可欠である。いずれにせよ、同一の強固な思想信条で結びついた集団でもなければ、そのあり方は多様極まりない。
2015-03-19 14:05:15何らかのマイノリティ集団について語ろうとする時には、ことに細心の注意が必要である。というのも、マイノリティはマジョリティとの関係でつねにすでに引き裂かれた存在なのだから。それ故、マイノリティの方がマジョリティよりも一層多様であることは不思議でないばかりか、むしろ当然のことなのだ。
2015-03-19 14:13:43「マイノリティと呼ばれる存在の第一の特徴は、マジョリティと呼ばれる存在とは比較を絶する多様さにおいてあるということである。」(鵜飼哲『主権のかなたで』)
2015-03-19 14:17:48「そのほとんど無限の多様性のために、マイノリティを種類に分け、その一つ一つに名前を付け、学問の対象にしようとする試みは、たとえ善意から出たものであれ、ある原理的な困難にぶつからざるを得ない。」
2015-03-19 14:18:25「その困難を自覚しないとき、そのような学問は、いまやその「対象」となったマイノリティと呼ばれる存在に対してみずからが行使する暴力にも自覚的であることができない。」
2015-03-19 14:19:07「マイノリティ――これも一つの名前である――という呼称にしても、それがこの困難を指し示している間、ただその間だけ、かろうじてその使用を正当化されうるにすぎない。」
2015-03-19 14:19:44「しかし、名指さないことが、つねに、名指すことより「正しい」振る舞いであるとも限らない。名指さないこと、名を訊ねないことは、無視すること、存在そのものを否認することでもありうるからだ。」
2015-03-19 14:21:11「要するに、名指すことも名指さないことも等しく不正でありうるような状況があるのであり、マイノリティという名は、正確には、このアポリアの名なのだと言える」
2015-03-19 14:22:06三宅さん@MIYAKE_YOHEIについては、今書いたようなことの次元まで踏み込んで「反省」していただけない限り、どんなに釈明を重ねたとしても、一切信用できない。ameblo.jp/miyake-yohei/e…
2015-03-19 14:35:26いわゆる「ユダヤ・ロビー」がある時期からアメリカの対イスラエル政策に影響してきたことは間違いないし、とりわけネオコン全盛期にはアメリカの中東政策にも一定の影響力を行使してきたこともたしかだろう。しかし、現在のオバマ政権を見ればわかる通り、ロビーの試みがつねに成功するとは限らない。
2015-03-19 15:18:54特定の利益集団が特定の国家の政策を左右するほどの影響力を行使する場合、そうした集団を問題視するのは当然だが、それ以上に、そうした集団に過度に影響を受けやすい政治のあり方こそ批判されるべきだろう。特定の集団の非ばかりを必要以上に強調すれば、国家や社会を免罪することにもなりかねない。
2015-03-19 15:37:16