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学力は「素質」で決まるのか?その1

「学力もあるていど素質で決まるものだから仕方ない」という声をよく聞くようになった。果たしてそうだろうか?具体的事例に照らして考えてみたい。
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shinshinohara @ShinShinohara
子どもの学力に差があるのは、素質なのだからどうしようもない、という意見を最近よく耳にする。それが格差容認の思考にもつながり、貧富の格差が広がるのも仕方ない、という思考につながっているように思う。だがそもそも、学力ということを私たちはどれだけ分かっているだろうか?
shinshinohara @ShinShinohara
私の狭い体験だけでも、素質、才能があるのかどうかは「死んでも分からない」。もしその人に適切な環境が与えられていれば、適切な指導を受けられれば、どれだけ才能が開花したかわからない。環境格差を無視して才能を云々できないのだ。具体例を考えてみよう。
shinshinohara @ShinShinohara
数学の成績が30点台の子が2人いた。一人は普通高校に、一人は工業高校に進学。普通高校の子は「なんぜサイン、コサインなんか覚えなあかんのじゃー」と文句ばかり。工業高校の子は塾をやめて以後も定期テストが終わるたびに塾に答案用紙を見せに来た。全部90点以上。
shinshinohara @ShinShinohara
なぜ急に数学が得意に?「右に何センチ、奥に何センチ動かしてドリルで穴をあける作業はX軸、Y軸の座標と同じ。ハンドルの回転で機械が何センチ直線で動くのかも数学で計算できる。ものづくりに直結して面白い」と答えた。「いいなー、おれも工業高校に行けばよかった」と普通高校の子が愚痴った。
shinshinohara @ShinShinohara
子どもによっては役に立つかどうかが分からないとやる気が出ないタイプがいる。こうした子は、勉強が身近なものに直結すると分かるとがぜん興味を抱くが、何の役に立つのか分からないことは抽象的に見えて、興味が全く湧かない。こうした子供には具体的な体験を踏まえながら教授する必要がある。
shinshinohara @ShinShinohara
他方、そんなことをしなくても(役に立つのかどうかわからなくても)素直にお勉強ができる子は、逆に、知識を現実に役立てる方法を知らず、ただ知識を詰め込むだけで終わってしまうケースもある。こういう場合は知識を具体化するのが苦手で、世の役に立てなくなることもある。
shinshinohara @ShinShinohara
大学生でも、触らないと実験器具のしくみを理解できない、説明書を事前に読むことが大変苦手な学生(触れば直感的に仕組みを理解することに優れる)と、説明書を最初から最後まで読み込んでそれから器具を触る学生と、極端に分かれる。具象思考と抽象思考に、得意不得意があるのだ。
shinshinohara @ShinShinohara
子どもによって得意不得意があり、学習の仕方、教授の仕方に適性がある。抽象思考が得意な子に手を動かす作業は苦痛になることがあり、具体的思考が得意な子に抽象的なままお勉強を強いるのは苦痛になる。適性に合った指導ができているか、それによって子供の「才能」は大きく違ってしまうのだ。
shinshinohara @ShinShinohara
適切な環境を与えられずにいるだけかもしれないのに「素質がない、才能がない」と果たして決めつけてよいのだろうか?それによって、花開くべき大きな才能を私たちの社会は失ってしまうのではないだろうか?その反省が、私たちの社会になくてはならない。

コメント

nekosencho @Neko_Sencho 2015年3月21日
もちろん素質が関係ないわけじゃないけど、適切な環境とか教え方とか各種あるんだろうね…… おいらが以前帰省中に家庭教師した子も数学超苦手だったけど、ちょっと教えたら平均以上の点は軽く取れるようになって、良かったなと思ってたらおいらが教えた範囲をすぎると逆戻りしちゃったらしいorz
shinshinohara @ShinShinohara 2015年3月23日
Neko_Sencho そうなんですよね。教えなくなっても成績を伸ばし続ける、「勉強の仕方」を伝えられるとよいのですが。そのあたりの考え方を「その3」にまとめてみました。http://togetter.com/li/798092
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