《福島県原子力センターが、原発事故発生の年の8月のストロンチウムの検出を、事故発生4年後に、日本原子力学会で発表》

福島民友記事の引用と、 考察した自己ツイートをまとめました。 責任逃れの匂いがする、非常に姑息な発表ですが。 報道しただけ、福島民友はマシだと思います。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

『福島民友』2015年3月22日朝刊掲載記事のネット版。 原発事故でのストロンチウムを大熊、双葉、飯舘で確認 minyu-net.com/news/news/0322… 以下、引用する。

2015-03-23 00:38:08

福島民友記事
原発事故でのストロンチウムを大熊、双葉、飯舘で確認
http://www.minyu-net.com/news/news/0322/news9.html

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用開始)見出し 原発事故でのストロンチウムを大熊、双葉、飯舘で確認 本文) 県原子力センターは21日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質について県内56地点を計測した結果、大熊、双葉両町、飯舘村で原発事故に由来するストロンチウム90を確認したと発表した。

2015-03-23 00:39:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続き)  同日の日本原子力学会の大会で明らかにした。同センターは原発事故前の2005(平成17)年にストロンチウムを計測していた56地点の測定データを参考に、同じ地点で事故後の11年8月に土壌を採取。両者を比較することで、原発事故前後のストロンチウムの変化を調べた。

2015-03-23 00:39:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続き)  変化が明確だったのは大熊町夫沢が最大で、05年は検出限界値以下だったストロンチウムが事故後は土壌1キロ当たり81ベクレルとなった。

2015-03-23 00:40:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続き)飯舘村深谷は同2ベクレルから18ベクレル、双葉町郡山は同3ベクレルから15ベクレルで、同センターはこの3地点は原発事故に由来するストロンチウムとみている。 (2015年3月22日 福島民友ニュース) (以上、引用終了)

2015-03-23 00:41:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

以下、考察。 2011年8月に採取した試料のストロンチウム含有量を、2015年3月21日に発表している。 発表主体は、福島県原子力センター。 組織的位置づけは、県庁HPにリンクされているPDF文書に見える。 pref.fukushima.lg.jp/download/1/ara…

2015-03-23 00:46:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県知事の下に「生活環境部」があり、その中に「原子力安全対策課」が存在する。 その下に位置づけられているのが「福島県原子力センター」だ。 つまり、福島県庁が管轄し、県職員が勤務する、官公署なのだ。 その仕事は、まずは福島県民の幸福と権利を最優先させるべきはずなのだが。

2015-03-23 00:55:05
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故による放射性物質の拡散情報は、 県原子力センターが試料を採取した2011年8月でも、そして2015年3月でも、 福島県民にとって、非常に関心が高い重要な事項であるはずだ。 特に採取地点付近の住民にとっては、将来の選択を左右するような、重要な事項だ。

2015-03-23 00:57:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県民にとって重要な関心事項である、原発事故によるストロンチウムの飛散の証拠が、 採取時期から3年半も公開されずに来たことも重大な情報隠蔽だし、 その最初の発表が福島県民に対してではなく、 日本原子力学会に対して、というのも、 福島県庁の福島県民に対する背信行為ではないのか?

2015-03-23 01:00:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

なぜ、地元住民を含む福島県民に、そして日本国民に、世界に、 ストロンチウムの拡散の証拠を、試料採取後3年半も隠してきたのか? さらに、その公表を、福島県民に対してではなく、日本原子力学会で行ったのか? 福島民友の記事には、その説明も、県庁の釈明もない。

2015-03-23 01:03:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

しかも「福島県庁が発表した」ではなく「福島県原子力センターが発表した」となると、 責任の所在が原子力センターにあるかのようにも見えるのだが、 記事には責任に関する言及もない。 この記事は、「発表があったことは書いたよ」という新聞社の責任回避にも見える。

2015-03-23 01:06:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

それでも、福島民友はこれを記事にしただけ、県民に対する情報公開の努力をしたとも言えるのだ。 もう一つの地元新聞である福島民報には、この発表に関する記事がネット版では見当たらない。 yahooが民友の記事を報じる形で流しているのに。 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150322-…

2015-03-23 01:10:48

YAHOO記事(福島民友の転載)
原発事故でのストロンチウムを大熊、双葉、飯舘で確認
福島民友新聞 3月22日(日)13時18分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150322-00010007-minyu-l07

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もう一つ、気になるのは、発表の日と曜日だ。 土曜日に学会で発表すると、各地方テレビ局の夕方のニュースワイドでは報道しにくい。 どのテレビ局も、地元ニュースを長時間流すのは、月曜から金曜だ。 土曜発表のものは、よほど大きな扱いにして月曜日に報道するのでないと、扱えない。

2015-03-23 01:13:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

さらに、発表したのが年度末の3月21日である、というのも、責任逃れの感覚が強い選択に思える。 週があければすぐに、3月24日は、福島県職員の人事異動の発表だ。 3月21日に重要事項を発表しても、3日後に担当者の異動が発表されたら、 その責任の所在を追及するのは難しくなる。

2015-03-23 01:16:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

日本原子力学会で、土曜日に、しかも年度末ぎりぎりに発表する。 あまりにも姑息な、責任逃れではないかとしか、私には思えない。 加えて言うなら、ストロンチウムを採取して、その特定を行った時点で総責任者だったはずの福島県知事も、昨年のうちに交代しているので、追及は難しい。

2015-03-23 01:19:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今回、原発事故由来のストロンチウムが確認された3箇所についても、 言及しておく。 検出された3地点はいずれも、避難指示が出されたままである、という点では共通しているが、その意味は、大きく異なる。 飯舘村深谷地区は、ストロンチウムが採取された2011年8月も今も、立ち入りは自由だ。

2015-03-23 01:25:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

つまり、2011年8月に、原発事故由来のストロンチウム90が飛んできたと確認された場所について、福島県も日本政府も、国民への警告を全く行っていないのだ。 おそらく、今回福島県原子力センターが発表した地点は、偶然、事故発生前のストロンチウム90に関するデータが存在しただけの場所だ。

2015-03-23 01:28:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

他の場所でも、事故発生前のデータが存在すれば、ストロンチウム90が飛散してきた事が確認できた場所はあるだろう。 測れば、存在がわかる。存在しては困るものに関しては、測らない。 それが、今回の東電福島第一原発事故に関する、日本政府と福島県庁の、一般的な対応なのだから。

2015-03-23 01:36:33