その13、盾

シールド
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クロカジー @RBssBO

敵を知り得物を知れば百戦危うからず 冒険者になりたいキミも、そうでないキミもとりあえず聞いておけ クロカジーの武器学だ、今日のテーマは・・”盾"

2015-03-23 13:10:23
クロカジー @RBssBO

盾は武器じゃないって? ははは、それは尤もな反論だ、うむ しかしだ、クルセイダーやロイヤルガードを見てみろ、実にうまく盾を利用している つまり・・盾とは、防具でも有り武器でもあったんだよ! と言うこじつけからはじめるぞ~

2015-03-23 13:11:42
クロカジー @RBssBO

まぁ、尤も・・熟練した戦士でれば盾を武器にする事も実際たやすかったんだけどな と言っても、盾はやはり基本は身を守るために使う物だ 私達人類が最も早く手にした防具と言って間違いないだろうな~ 手に持って扱うっていう、道具を扱う事の延長線にある防具、それが盾だ

2015-03-23 13:13:58
クロカジー @RBssBO

なもんでだ、武器を持って戦うようになってから、必然的に早々と歴史上に姿を現す事になるな 材質は基本的には木製の物も多い、金属で作ると重いからなぁ・・ と言っても全く使ってないわけでもないけどな~

2015-03-23 13:15:58
クロカジー @RBssBO

え~、たとえば~ ここに何種類かのバックラーを用意した バックラーの説明を見ると・・丸い盾とあるな、うん、間違っては無い 基本的にはバックラーは小型の盾の総称みないなものでな、丸いのもあれば四角いのもあったんだ

2015-03-23 13:17:27
クロカジー @RBssBO

通常はこうして盾の裏側に取ってがあって、そこを持って相手の攻撃を受け流す 他にも~、こうした皮帯、これをイナーメと言うんだが、これによって肩から吊るしたりもできる このイナーメは肩からつったりもだが、腕にしばったりもできるんだな

2015-03-23 13:20:39
クロカジー @RBssBO

まー、でもだ、基本はこうして取っ手を手に持って相手の攻撃を防ぐ、受け流す、が主な使い方になるなぁ 何種類か用意したと言ったが~、見ての通り、大きさはどれも30cmくらいで小ぶりなんだ、重さも500g程度だな さて、まず1枚見てみよう、ポピュラーな円形のバックラーだ

2015-03-23 13:22:17
クロカジー @RBssBO

いくつかの木板を用意して、それらを裏止め、つまり裏側で固定してるわけだな、その後、円形に切りだす事作られている 表面にはこうして、皮を張り、縁に金属の輪をはめることで、強度を補強してある 一般的なバックラーと言えるな

2015-03-23 13:24:14
クロカジー @RBssBO

円形のバックラーは30cmを超える物はラウンド・シールド等と呼ばれたりもするな 大きい物では1mくらい、重さは2kgに迫る物もあったくらいだ さて、ではなぜ円形なのか、だが~

2015-03-23 13:25:37
クロカジー @RBssBO

当時盾を愛用する戦士たちは・・貧乏だったんだ、身も蓋もない言い方をするとな 鎧の買えないかれらは、必然的に盾を愛用する事になったんだが~ 鎧を買えない、つまり騎乗動物を扱うなんざできるはずがない、と言う事でな もっぱら徒歩の戦士に愛用されるわけだ

2015-03-23 13:27:23
クロカジー @RBssBO

そこで、徒歩での行軍、そして使用にもっとも邪魔にならない形・・結果いきついたのが円形と言うわけだな~ 他にもだ、これら円形盾を扱った戦士は・・海賊や山賊等も多くてな 奪った戦利品を盾の裏にのせて・・まさにトレイとしてつかってたわけだな~

2015-03-23 13:29:09
クロカジー @RBssBO

じゃガードってなんやねん、四角形じゃないか って言う話になるんだが~ まずは説明書を見てみよう、簡単な敵の攻撃を防ぐ、とあるな つまり、文字通り簡単な攻撃を防ぐための盾、であるわけだが~ 前線でバチバチやりあう戦士達には・・少々心もとないなぁ

2015-03-23 13:31:26
クロカジー @RBssBO

ではど~んな職が使うかと言うと、だ 軽装でなければならない職と言うものがある それは・・射程武器を扱う職と言う事だな、彼らは軽装でなければならない そこで重たいバックラーなんて使ってられないと言う事だな~

2015-03-23 13:33:09
クロカジー @RBssBO

現状でもだ、アーチャーやマジシャンが使う盾といえばガードだろ? すなわち射程のある攻撃を扱い・・重装備するわけにいかない職が使うわけだ 使い方は手にもって・・と言うよりはさっきバックラーで少し触れたが、イナーメで肩や肘に固定する事が多かった

2015-03-23 13:35:01
クロカジー @RBssBO

つまり関節を保護するための装備だったわけだな 弓を引くために重要な肩、肘の関節を守るための盾だった、と言うわけだな~ 魔法使いも場合によっては両手で印を結んだりと、腕は大事だからなぁ

2015-03-23 13:36:24
クロカジー @RBssBO

もう一つ四角い盾について触れようか、トーナメントシールドだ 名前の通り・・かつてランスの時に触れたが、騎士達のトーナメントの際に使われていた盾だな これを左手に持って、右手にランスを持ち、騎乗動物に乗って、互いにチャージする これが騎士達のトーナメントだ

2015-03-23 13:38:39
クロカジー @RBssBO

さらに巨大になった物にタワーシールドなんてものもあるけどな、まぁそれは今の時代じゃほとんどみなくなったが~・・ よし、次は盾と言えば、と言う物に行こうか

2015-03-23 13:40:32
クロカジー @RBssBO

え~、シールド・・ミラーシールド・・ブラディウムシールド、プラチナシールド、インペリアルガード、エスプリシールドシャレールシールド天使の守護プワゾンシールドリュミエールシールド神の使者ヴァルキシールドetc と・・つらつらと盾の例をだしたが~、これらに共通する特徴があるんだ

2015-03-23 13:43:32
クロカジー @RBssBO

勿論細かい違いはあるが・・どれも基本的には三角形に近い形をしていると言う事だな~ こうした形状の盾をカイトシールド、すなわち凧のような形状の盾と言う事だな~ 逆三角形を縦にぐい~んと伸ばしたような・・そんな形だな

2015-03-23 13:45:47
クロカジー @RBssBO

それが伝わってきた地方の名前をとって、ノルマン・スタイルとも呼ばれるこの盾だが~ この盾が登場した時代は丁度徒歩の時代から騎乗動物に乗った時代、すなわち騎士時代へと移り変わった時期と言えるな

2015-03-23 13:46:43
クロカジー @RBssBO

実際横幅はそう大きくなくて、ざっと40cmくらいか、しか~し縦幅は長い、大きい物で1mに迫る物もあったくらいだな なぜそのよ~な形をしているかと言うと~ まず徒歩対徒歩を思い浮かべてみよう その場合主に互いに攻撃目標となるのは・・上半身だな

2015-03-23 13:48:33
クロカジー @RBssBO

次に、騎兵対騎兵だ この場合、やはり主に上半身を狙うわけだが・・騎乗スタイルからして、太もも、膝が前に出やすい事がわかるかな? 最後に騎兵対徒歩だ この場合がもっとも露骨でな、騎兵側は徒歩側の上半身を狙うわけだが・・ 徒歩側は騎兵側に対して下半身を主に攻める事になる

2015-03-23 13:50:03
クロカジー @RBssBO

つまり、騎乗生物にのったまま闘う事を想定した時、従来の円形の盾では上半身しか守れず、下半身は無防備になってしまう かといって、下半身をカバーするほど大きな円形盾を作れば・・邪魔でしょうがなかったわけだ そこで、こうした縦になが~い盾が生まれたわけだな~

2015-03-23 13:51:30
クロカジー @RBssBO

つまり、実質こうしたカイトシールドは、本来騎士様御用達の品だったわけだな~ 実際シールドとかソーーーーードマンしか扱う事が許されてないからな~

2015-03-23 13:53:11
クロカジー @RBssBO

じゃ、最後にまとめると~だ 小型の軽量盾は射程武器を扱う軽装歩兵が関節を保護するために使う物 円型盾は徒歩の戦士が使いやすいように作られた物 凧型盾は騎乗生物に乗る、騎士達が下半身を守るために作られた物 となるわけだな~、おおざっぱだがこの3種類にわけられるわけだ

2015-03-23 13:54:57