アイドルの時代と日本型バラエティを作った男、井原高忠
- woody_susumu
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「ゲバゲバ!など制作、井原高忠さん死去」日本テレビ9月15日 『11PM』や『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』などの人気テレビ番組で、ディレクターやプロデューサーとして活躍した井原高忠さんが死去した。85歳だった。headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?… 日本ショウビズの父です
2014-09-15 22:56:21井原高忠は、日本のヴァラエティ番組の、基礎を作ったといって良い人だ。トップアイドルがホストを務め、歌と踊りとコントを見せる「九ちゃん!」、ナンセンスなショートコント集というスタイルに挑んだ「ゲバゲバ90分」、TVの深夜放送「11PM」「スター誕生」「24時間TV」、全部この人だ。
2014-09-15 23:30:05井原高忠は、当時最大の芸能プロダクションだった、渡辺プロと戦った男でもある。井原が、渡辺プロの横暴に反旗を翻した結果、日テレは渡辺プロのタレントが使えなくなってしまった。そこで、スターがいなくても面白い、なんでもありのヴァラエティで!と「金曜10時うわさのチャンネル」で対抗した。
2014-09-15 23:46:45全盛時の渡辺プロが、どのくらい凄かったかというと、今のジャニーズとバーニングと吉本興業とAKBが一緒になったようなものです、マジで。 正に芸能界を支配していた。渡辺プロのタレントが出なければ、番組が作れなかった。 しかし、井原高忠は「おたくのタレントはいりません」と啖呵を切った。
2014-09-16 00:00:39井原高忠の勝算は、日本初のオーディション番組「スター誕生」だった。渡辺プロのタレントがダメなら、自分たちでスターを作る!「スター誕生」からは、山口百恵、桜田淳子、森昌子、岩崎宏美、ピンクレディー、小泉今日子、中森明菜などの錚々たるスターを輩出した。一人も渡辺プロには渡さなかった。
2014-09-16 00:15:311960年代に圧倒的なパワーで日本の芸能界に君臨した渡辺プロは、70年代に「アイドルの時代」が始まると、すれ違うように衰退していった。その陰には、井原高忠が仕掛けた、日本テレビ対渡辺プロの戦いのドラマがあった。今のお笑いヴァラエティもアイドル・ブームも、その戦いから生まれたのだ。
2014-09-16 00:33:27ブログに「日本のヴァラエティを生んだ男、井原高忠」というコラムをアップしました。 9月14日に亡くなった井原高忠は、日本のTVに大きな足跡を残したプロデューサーです。 よろしければご一読ください。 woody.south-sign.com/?p=907
2014-09-19 12:04:49井原高忠と渡辺プロの戦いは、副作用として、グズグズの「ヴァラエティ」と半素人の「アイドルブーム」を生んだ。この二つは、今でも日本のテレビにおけるエンタテインメントの根幹を成している。井原高忠は戦いに勝った。しかし、その結果がもたらした世界は、彼の求めるモノではなかったと思うのだ。
2014-09-19 20:25:21全盛期の渡辺プロの凄さが分かるものに「新春スターかくし芸大会」がありますね。日本中のスターが一堂に会するお正月番組で、私の子供の頃は、この番組が本当に楽しみだった。でもこれ、実は「渡辺プロの番組」だったんですよね。つまり、渡辺プロのスターが集まると、日本中のスターに見えたのです。
2014-09-19 20:53:25「成功と挫折」という言葉があるが、これは普通、まず成功してその後に挫折する。井原高忠氏は、社会的に成功はしたが挫折はしていない。 しかし、彼の場合「社会的な成功が、同時に精神的挫折にもなっている」という点が非常にユニークだ。 井原氏自身は、それを挫折とは捉えていなかったと思うが。
2014-09-20 09:23:35