平倉圭×細馬宏通「ゴダール、3D、そして運動」のためのウォームアップ

イベント直前のツイート集。「ゴダール、3D、そして運動――映画にとって「深さ」とはなにか?」平倉圭×細馬宏通、司会:畠山宗明、2015年3月29日(日曜日)、ゲンロンカフェ。http://peatix.com/event/75074
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平倉圭 @hirakurakei

細馬宏通さんとのゴダール対談、明日です! 経験のメカニズムに迫るようなイベントになるといいな、と思っています。映画の知覚や認知に関心のある方、ぜひいらしてください。どうぞよろしくお願いします。ptix.co/1ARpjYT

2015-03-28 21:01:42
ed. azert @editions_azert

細馬宏通さんによる一連のゴダール3D評: 12kai.com/wp/?cat=43 同じく『アバター』評: 12kai.com/avatar.html ゲンロンカフェ対談の予習として。明日日曜日19時から。 peatix.com/event/75074

2015-03-28 19:37:19
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

さて本日3/29(日)19:00-21:00 『ゴダール的方法』の平倉圭さんとゴダール『Adieu au langage』について話すという願ってもない機会に恵まれるのであります。peatix.com/event/75074 そこで、ちょいとウォームアップを。

2015-03-29 01:31:19
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

『ゴダール的方法』を読んでびっくりしたのは、平倉さんのとっている手法が、ジェスチャー分析でELANを使ってコンマ一秒以下の分析をしている手つきととてもよく似ているということ。ゴダールの音声と映像のわずかなずれを波形分析によって視覚化するところなどは、もううり二つなのだ。

2015-03-29 01:33:52
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

実際、わたしはDVDから取り込んだ「さらば、言語よ」の音声をELANで分析して、かなり驚くべき発見をしてコーフンしているのだが、このような発見の方法は平倉さんがすでに数年前に実現していることでもある。

2015-03-29 01:35:31
ed. azert @editions_azert

メモ。細馬宏通「ELAN即席入門」12kai.com/elan/

2015-03-29 01:39:51
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

もう一つ、個人内の知覚と認知が、感覚のレベルとは異なる可能性を開いているという問題についても、おそらく平倉さんと問題を共有しているのではないかという気がしている。これを、「誤配」と「誤認」とを比較することでパラフレーズすると(続く)

2015-03-29 01:37:07
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

「誤配」とは、宛先が複数あることによって生じる。Aさんに届くはずのものがBさんに届く、というように。一方、「誤認」とは、知覚の可能性が複数あることによって生じる。感覚のあいまいさが原因となり、Aに見えるはずのものがBにも見える、というように。

2015-03-29 01:39:12
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

いわば「誤認」とは、感覚のあいまいさによって、個人内の知覚が複数化することであり、わたしはわたしの中に複数の宛先をはらむことになるのだ。

2015-03-29 01:40:08
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

そして、感覚がどのようにあいまいかは、おもしろいことに、刺激を正確にコーディングすることで、より明らかになる。感覚器に矛盾する複数のモダリティが同時にやってくるとき、わたしたちは、そこから複数の時間分節の方法を発見し、複数のモダリティ統合の方法を発見する。

2015-03-29 01:41:59
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

複数のモダリティ感覚のもたらす矛盾する時間は、どのように複数の知覚へと「溶解」していくか。この問題を私はもっぱら日常会話や協働作業場面で考えていたのだが、どうやら平倉さんはゴダールによって考えておられるらしく、だとすれば本日の議論はその複数の可能性に開かれるであろう。

2015-03-29 01:46:25
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

というわけで、本日は、「さらば、言語よ」の静止画とアドリブを駆使して、ことばになりにくい3D感覚を立体的に開くことを目指すショゾンです。平倉圭×細馬宏通 司会:畠山宗明「ゴダール、3D、そして運動――映画にとって「深さ」とはなにか?」peatix.com/event/75074

2015-03-29 01:51:29
平倉圭 @hirakurakei

『ゴダール的方法』は実際、院生の頃、友達が読んでたD. マクニールのジェスチャー研究とかをよくわからないながら眺めつつ、こんなことが映画研究でもできないかな、と思って自己流で分析方法つくったところがある。

2015-03-29 10:22:48
平倉圭 @hirakurakei

矛盾する複数のモダリティから、複数の時間分節・複数の知覚統合の可能性が生まれる……このことは、パタンを細かく正確に見ることでこそ初めてみえてくる、というのは本当に細馬さんの言うとおりだ。(ただ細かく見ているわけじゃないんだ!)統合の「把手」があちこちに飛び出ている。

2015-03-29 10:29:06
平倉圭 @hirakurakei

このあたりの分析、しかし一人で続けるにはあまりにたいへんで(まず目が破壊される)、『ゴダール的方法』以降はあまり先に進めてこなかった。今日はその先に行きたい。私も発見できるようがんばろう!

2015-03-29 10:34:24