【ニンジャの二次創作】ザ・リメイン・フラッシュ・ビフォア・デストロイ #1【途中】【忍殺深夜の真剣創作一本勝負便乗】
- simanezumi88_n
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(当アカウントはこれからニンジャの二次創作投下マシーンとなります。これはやさすい漬けのマグロが水槽の中で見た夢であり、本編・公式とは一切関係がございません)
2015-03-31 21:02:34(TLが私のツイートで埋まる可能性は実際高いです。煩わしく感じられたならリムーブ、ミュート等をお願いいたします)(ワンドロ便乗で作りかけテキストカラテをブン投げます)(どこまでやれるかわからんですが、とりあえず投下だ)
2015-03-31 21:03:28【ザ・リメイン・フラッシュ・ビフォア・デストロイ】 #忍殺深夜の真剣創作一本勝負 #とちゅうまでがんばってみます
2015-03-31 21:04:38「なんだァ?それ」デスドレインが気だるい声をあげる。ここはガイオンのアパートの一室。当座の隠れ家だ。リビングのソファーでデスドレインが足を組み、寝そべっている。ランペイジは装着して間もないサイバネアームを少しずつ動かし、体へ馴染ませている。 1
2015-03-31 21:05:15どろりとした空気、どろりとしたネオン。頼りない人工的に作られた青空の下、アンダーガイオンが朧げに映し出されていく。ここは隠蔽された空間。今日もマケグミサラリマン、工場勤務者、スモトリ達が胡乱な目つきでその日を暮らすために仕事へ出向いていく。 2
2015-03-31 21:11:12手入れがなされず、ひび割れが入るに任せたアンダーガイオンの雑居アパートの一角。やけに黒い一角。…ニンジャ視力をお持ちの方は見えたかもしれない。黒く不吉な光景が! 3
2015-03-31 21:15:23アパート内部。不吉な黒く痩せた姿。そして無骨な職人の姿。…ただしその両腕にあたる部分には巨大な機械のようなパーツが付随されている。その者達の名はデスドレインとランペイジ。 4
2015-03-31 21:18:18元から住んでいたアパートの住人は全身を縛り上げ、隣の部屋に放り込んだままにしている。通称・ベントー。デスドレインが気まぐれに殺しを行う時のためのものだ。そのデスドレインの前には少女の姿。デスドレインが気ままに連れて帰った少女・アズールだ。 5
2015-03-31 21:19:00アズールは、何も言わず右手に何かを持って立っている。「へッ、人形か。家族のつもりかァ?バラバラにしてやろうか?」アズールは何も言わない。ランペイジが両拳を握っては開きながら、アズールの方を見ると、その右手に見覚えのある姿があった。ケモちゃんぬいぐるみ。 6
2015-03-31 21:20:37ケモちゃん、それは当代随一のビールメーカー・ケモビールのマスコットである。胡散臭い・キモカワイイ・癒される、と様々な評価のされる独特のマスコットであるが、一定の支持はあるようで、数々のグッズが世に出ている。その内の1つ、全長30cmのぬいぐるみ。 7
2015-03-31 21:23:48それがアズールの持っていた物の正体であった。しかし、その色は水色。本来のケモちゃんは黄色である。これはコレクターの間で希少とされる、とあるキャンペーンのプレゼントぬいぐるみであった。色を間違えて作ってしまったが故に価値が高まった珍しい代物である。 8
2015-03-31 21:25:02それを眺めるランペイジの脳裏に、忘れていたはずの光景が甦る。最早取り戻せない過去が。都市というデバイスに繋がれていた時が。店が。妻が。 9
2015-03-31 21:27:01……「暑いな……ヘイ、イラッシャイ!」ここはキョート、アッパーガイオン。バイオセミがやかましく鳴き、観光客でごったがえす地上。木造建築と寺社の立ち並ぶ表通りから一本裏へ入った路地。途端に人通りが少なくなり、心なしか気温も下がったように思える。 11
2015-03-31 21:34:04数十メートル進んで右手。古めかしい木造平屋。門の脇にはあくまで目立たぬように、ひっそりと『蕎麦』のノボリが掲げられている。ここは蕎麦屋・善田。訪れる客はほぼ地元民、滅多に観光客が来ることはない。店主であるゼンダはふらりと訪れた客へアイサツを投げかける。 12
2015-03-31 21:37:26「暑いですね。カケソバを一つ」「かしこまりました」帽子を被り杖をついた老紳士の注文を受け、ゼンダは淡々と蕎麦を茹でる。暑さと湯気に噴き出す汗を拭いながら、ゼンダは老紳士の手元を怪訝そうに見やる。 13
2015-03-31 21:40:31「おや、お気づきになられましたか」老紳士は和装に似つかわしくないむくむくしたぬいぐるみを取り出す。「これは・・・ケモビール社のマスコットでして、ケモちゃんと言うのだそうです」「ケモちゃん?」何を考えているのか良く分からないぬいぐるみの目がゼンダをじっとりと見つめている。 14
2015-03-31 21:44:13「娘の務めている会社の試供品だそうです」老紳士が苦笑しながらケモちゃんぬいぐるみを懐へしまおうとした瞬間、店の奥より女性が姿を現す。ゼンダの奥さんだ。「あなた、戻りました・・・あらっ?このぬいぐるみは?」 15
2015-03-31 21:48:44「ケモちゃんじゃない!・・・あらやだ、ごめんなさい、お店のお手伝いしなきゃ」ゼンダの奥さん…最早名前も思い出せぬ…は機嫌良くほうじ茶を沸かし、湯飲みに入れて老紳士の席へ出す。「よろしければもらってやってくださいませんか」 16
2015-03-31 21:54:30