2015年4月1日

発達検査についてのいろいろ

仕事で就学前や学齢期の子どもたちの発達検査や知能検査を行うことの多い@Basil1127 が日頃考えていることについて書いたところ、何人かの方がお話を深めてくれました。もう少し広く深く考えてみたいです。せっかく有意義なやりとりができたので、まとめてみました。
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ばじる@みんなにんげん @Basil1127

突然ですが発達検査や知能検査について思うところがあるので連ツイします。 【検査について①】 検査って健康診断みたいなとこがあって、本来その人の持ってる状態を客観的に見るのが目的のひとつだと思う。 健診前だから絶食しとくとか一週間だけ禁酒すしとくかとかって本末転倒な話。

2015-03-29 22:45:52
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について②】 発達検査とかにも同じような意味合いがあって、検査するから積木やお絵かき、想定問題に答える練習をしたところで見かけの数値が上がるだけで意味はない。 でも、練習してくる人が少なからずいる。乳幼児健診とかも、口コミでどんなことするか聞いて家で教えたりとか。

2015-03-29 22:46:17
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について③】 直前で検査項目を“予行演習“するのって、デートだからとひどく荒れた肌をごまかすためにメイクしまくるとか、ナントカブーツで背を高く見せるのと似ている。その時は確かによく見えるかもしれないけど、それは本当に肌が綺麗になったことや身長が高いことを意味しない。

2015-03-29 22:46:54
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について④】 だから、見かけ上の数値が高く出たところでほとんど意味はない。それどころか、たぶん百害あって一利くらいしかない。特訓して言語領域の数値が上がったらその子はコミュニケーションに苦労しなくなるのか?むしろ周囲の過大評価が本人を苦しめるかもしれない。

2015-03-29 22:47:28
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について⑤】 検査をするのは何のためか。それは数字を出してレッテル貼りをすることじゃない。強みはどこにあり、苦手な領域はどこにあるのか。どこにどれくらいサポートが必要な可能性があるのか。より的確な関わり方はどうすればできるか、そういうことを共有するためだ。

2015-03-29 22:48:12
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について⑥】 もちろん、手帳の判定に使う時などは数値を出すのがメインの目的ということもあるだろう。でも、子どもの発達に関する相談の場(病院でも児相でもその他でも)においては、数値そのものの重要度は実はそう高くないと私は思う。

2015-03-29 22:48:34
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について⑦】 実施した検査から何が読み取れるか。何をどんなふうに答えたか、検査中の行動、視線、姿勢、話し方、などなど。たとえば口頭での質問に対する答えがマニュアル上正しくても、冗長で饒舌すぎ、枝葉に逸れすぎるならば多くの検査者が気になる点としてそれを挙げるだろう。

2015-03-29 22:48:58
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について⑧】 事前に“予行演習“しておくことは難しい問題もあるが模範解答的なことは教えておけるだろう。ただ、それは子ども本人にどんな利益があるか。ナントカブーツを履かされた上で得られる結論は本当にその子の役に立つものか。

2015-03-29 22:50:10
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について⑨】 肌や身長はあくまで外見的なことだが、検査で測るような能力は(そもそも検査で見られる範囲も知れてる)本人の生活に直結してくる。練習で数字を底上げして「これなら支援は要らない」と“専門家“に言わせたところで学校に行くのは親でも専門家でもない、本人だ。

2015-03-29 22:50:36
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について10】 テイラーメイドの服を作るために丁寧な採寸が必須なように、本人の姿を立体的に描き出すことが必要だ。専門職は、それを見る人が本人のことをきちんとイメージできるような所見を書かなければならないし、数字だけ出せば責任を果たせると考えるべきでもない。

2015-03-29 22:52:45
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について11】 そうは言っても検査ごときでその子の全てがわかるわけはない。あくまで本人の生活場面で周囲の方が感じていることがいちばん重要。だからこそ、“検査でわかる程度のもの“をどう役立てるかは検査者を含む周囲にかかってることもまた確かだと思う。

2015-03-29 22:54:16
ばじる@みんなにんげん @Basil1127

【検査について12】 だから検査者には覚悟と矜恃、そして謙虚さが必要になるし、保護者をはじめとする周囲の方には「なぜ、何のために、誰のために検査をするのか」をぜひ知ってほしいと思う。私自身ももっと役に立てるようになるため模索中で、こんなこと言える義理ではないかもしれないが。

2015-03-29 22:57:00
たけぞー @signe705

発達テスト対策の気持ちはよく解る。「うちの子は積み木つみが苦手なだけやのに、これで遅れてるとか決められるなんて」と思うのな。でもそれはテストの点数だけ見てるのと同じやよなあと。

2015-03-30 10:45:34

--連ツイを見てくださった皆さんの反応とそこから派生したいくつかの話。どんどん深くなってます。

dicegeist @dicegeist

検査の予習の件。 今更なところがあるかもしれませんが、ある意味ネタバレになりようがないと思うのでちょっとだけ。 一応、発達検査としては、何個詰めるかが見るポイントにはなります。 でも、健診での発達障害スクリーニングという意味では、促しに応じて積もうとする姿勢の有無がカギです。

2015-03-30 21:46:17
dicegeist @dicegeist

何個積めるかという点については、日頃の遊びのレパートリーやあるいは予習で多少前後するところもあるでしょう。 でも、人からの促しを受け入れて、課題に取り組む姿勢というのは定型発達の中央よりの子なら練習なく自然にしやすいのに対して、自閉傾向が強いとちょっとやそっと練習しても難しいです

2015-03-30 21:50:05
dicegeist @dicegeist

健診でのスクリーニングに限らず、低年齢での発達検査の項目には、 ①型はめのように、認知機能が育っていれば見ただけで何を求められてるかがわかりやすいものと、 ②積み木を使った色々のように、検査者とのやりとりの中でしか何を求められているかがわからないもの とがあります。

2015-03-30 21:52:41
dicegeist @dicegeist

この2つのギャップを見ることもありますし、健診なんかでは手っ取り早く、積み木をだけ、というのもあるのでしょう。 発達検査のあちこちで、何ができるか/できないか以上に、課題を介して、検査者に対しどのように子どもが応答するかの方を見ることが多いです。そこは、練習ではカバーできません。

2015-03-30 21:55:57
dicegeist @dicegeist

ある意味で、ここを練習するのがABA、という見方もできます。いや、検査の数値を上げるための練習という意味ではなく。 人が自分に向き合って何かを差し出してきたときに、適切な形で応答するとどうやら良いらしい、ということを様々な形で伝えていくことで、人の「期待」に応える練習をすると。

2015-03-30 21:59:01
hazki @hazki_cheke

積み木を積む、という行動。相手の促しによっておこなうかどうかという発達障害のスクリーニングのみならず、そもそも積む動きそのものが、知的発達、運動発達の指標として大きな意味があるのだよね。練習しても出来ない時期は出来ないけど、出来る時期にきてるなら練習することで出来るようになる。

2015-03-30 22:17:28
hazki @hazki_cheke

積木を積むためにはまず積木を持てる必要がある。それも、指先をつかって持つくらいの微細運動が求められる。たまに手のひらで包むように持って、押し付けるように積む子もいるので、そういう子は運動面を少し気にかけてやる。子どもの動画ある人は、0〜1歳までの持ち方の変化を見てみると面白いよ。

2015-03-30 22:36:06
hazki @hazki_cheke

次に、定位置に積木を運ぶ動きと、運んだものを手から離す動きが必要。そんなの当たり前に思うかもしれないけど、これは成長とともに出来るようになる動きなので、練習したらできるものではない。ちなみに次女はこの動きを9〜10ヶ月で獲得し、くるくるチャイムというおもちゃで遊べるようになった。

2015-03-30 22:40:44
hazki @hazki_cheke

積木を置く。そのうえに積木をまた置く。ここまでがまず一歩。 …もっと置いてみたい…置いてみる。置けた、できた。わぁー。もっと置いてみたらどうだろう…あっ、崩れちゃった…。そんな心の動きが積木をつむ動きに連動してみえてくるかどうか。この心の動きが、子どもを次の成長に向かわせる。

2015-03-30 22:49:17
dicegeist @dicegeist

@Basil1127 色については、言語発達の情報源の話(教えて覚えるというよりも勝手に覚える方が多い)をすることは多いですね。そこが難しい、という発達特性の本質の話につながりますし。 WISCの絵は、流す方が多いです。他に話さないといけないこと、他の説明の糸口がいっぱいあるので

2015-03-30 22:49:22
hazki @hazki_cheke

積み木つみは、単純だけどそこに、子どもが物を使って、自分や外界にどう向き合っていこうとしているか、が、あらわれる。 健診で泣きどおしでつめなかったり、積木に興味関心がなかったり、ということはあるからそれはまた別として、積木をつめるというのはすごく大事な発達の証なのですよ。

2015-03-30 22:54:42
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コメント

Gruner_Wind @Gruner_Wind 2015年4月1日
積み木って、子供が小さい時に一人遊びさせてたら自分の背の高さくらいまで積み上げてたことがあるけど、それは自分がやりたいと思ったからできたわけで、やれと「命令」されてたらどうだろ。促しに答えることはできても自発的にやった時との落差はあるだろうし、考慮してるとしてもそんな検査に意味があるのかねぇ。
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こぷやんヌ⋈ワクチン4発done. @coprolite 2015年4月1日
成人になってから脳波検査とWAIS-R受けたけど(そして判定されたけどorz)、設問に対する解答だけでなく会話もチェックされてた。試験中つい他の事を考えて「すいません今の質問をもう一度・・・」の連発だとか、そういうとこ。あと常々思うのは、SPIみたいに事前の対策打っても地頭が良くなる訳じゃないので時間と金の無駄であり子供への過剰な負担でしかないよー。
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