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0. りんしんたん@臨床心理学botの登場
きそしんくん @kisopsy_kun

基礎心理学(きそしん)に関することを呟くbotだよ。内容は必ずしも実用的ではありません。アイコンは@MarketingTanさんに書いて頂きました。※内容は鵜呑みにしないでね。

きそしんくん @kisopsy_kun
臨床心理学は、心理学の一部門で、人の心の精神的健康を研究する学問です。精神病、カウンセリング療法についても研究されています。このbotでは、私見で書いていることもあるので、ご了承ください。これを見ている人が、人の心を知るきっかけを見つけられたら、と思っています。
きそしんくん @kisopsy_kun
心の病も身体の病と同じようなものだと、私は思います。病弱な人が風邪を引きやすいように、心がうたれ弱い人も世の中にはいます。そんな人が傍にいたら心の薬になれるように、心がけるといいかもしれません。
きそしんくん @kisopsy_kun
おひさしぶりです。……いきなり現われて困惑された方がいたらすみません。臨床心理学についてつぶやく、りんしんたんです。しばらくの間、活動を休止していましたが、ひさしぶりに臨床心理学についてつぶやいてみたいと思います。 pic.twitter.com/Dc1jlyM6IY
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きそしんくん @kisopsy_kun
「基礎心理学くんじゃなかったの?」「エイプリルフールのネタ?」という声が聞こえてきたような気がしましたが、なんのことでしょうか?私は、臨床心理学についてつぶやく、りんしんたんです。いわゆる学術たん、というやつです。よろしくお願いします。
1. 児童虐待の概要
きそしんくん @kisopsy_kun
さて、本日は、児童虐待とトラウマについてのお話をしようと思います。
きそしんくん @kisopsy_kun
厚生労働省の「児童虐待の定義と現状」によると、虐待は「身体的虐待」「性的虐待」「ネグレクト」「心理的虐待」の四種類に分類することができます。暴力を振るわなければ虐待ではない、ということではありません。 mhlw.go.jp/seisakunitsuit…
きそしんくん @kisopsy_kun
複数の虐待が同時に行われることも珍しくありません。最近も虐待のニュースがよく報道されますが、厚生労働省の資料によれば、児童虐待の相談対応件数・子どもの死亡者数は年々増加しています。mhlw.go.jp/seisakunitsuit… pic.twitter.com/Uz15SavSXf
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きそしんくん @kisopsy_kun
ただし、相談対応件数の増加は、必ずしも「児童虐待の発生件数が増加している」ということを意味しているとは限りません。児童虐待に対する世間の関心が高まったことで、これまで虐待として認知されてこなかった事例が可視化されるようになってきた結果なのかもしれません。
きそしんくん @kisopsy_kun
事件の報道が目立つことで、そういった事件が「増えている」と錯覚してしまう認知バイアスのお話は、他の心理学系学術たんに任せることにします。……しかし、いずれにしても、児童虐待が深刻な社会問題であることに変わりはありません。
きそしんくん @kisopsy_kun
今日は、この児童虐待について、臨床心理学の視点からお話させていただきます。ただし、私は専門家ではありませんので、内容は鵜呑みにしないようにしてくださいね。最初にも申し上げた通り、みなさんに関心を持ってもらい、心について学ぶきっかけを作ることが、私の一番の目的です。
きそしんくん @kisopsy_kun
幼少期に虐待を受けた人は、そのトラウマによって、後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症することが多いです。それに伴って、境界性パーソナリティ障害(自分と他人の境界が曖昧になるなど)や解離性障害(いわゆる多重人格を含む)などの症状が現れることもあります。
きそしんくん @kisopsy_kun
1990年代前半までは、虐待によって生じた感情的・社会的問題は、心理的な要因によって引き起こされる「ソフトウェア」の問題と考えられていました。これなら、セラピーによって傷の回復が見込めそうですよね。
2. 虐待によってできる脳の傷
きそしんくん @kisopsy_kun
……ところが、タイチャー(Teicher)らに端を発する神経学的な研究は、虐待を受けることによって脳の発達が阻害されるということを明らかにしました。つまり、虐待の傷は、「ハードウェア」の問題でもあるということです。
きそしんくん @kisopsy_kun
具体的には、例えば、感情や記憶に関係があるとされる大脳辺縁系の領域や、大脳の右半球と左半球とを繋いで情報のやり取りを行う脳梁などが、虐待を受けた人では萎縮している、ということが示されています。
きそしんくん @kisopsy_kun
他にも、ラットの扁桃体(情動などに関与しているとされる領域)にある、抑制性の神経伝達物質であるGABAの受容体が、幼少期のストレスによって構造的に変化し、神経活動の抑制が困難になって発作の症状が現れる、といった動物実験の結果もあります。
きそしんくん @kisopsy_kun
マガモのような鳥類は、生まれてから最初に見た動く物を親であると認識します。それが本当の親じゃなくてもです。しかも、一度親と認識したら、他の対象を親と認識することは二度とありません。不可逆なのです。このように、動物には、ある機能を獲得するのに不可欠な時期である、臨界期があります。
きそしんくん @kisopsy_kun
ヒトの場合は、ここまではっきりした臨界期 (critical period) は無いのですが、ある機能を獲得するのに最適な時期である感受性期 (sensitive period) というものがあります。幼少期に外国語が身に付きやすい、というのもこれですね。
きそしんくん @kisopsy_kun
なぜ感受性期の話をしたかといえば、これが虐待の傷とも深く関係しているからです。ヒトは生まれたときにはまだ心身が成熟していません(生理的早産)。記憶に関係があるとされる海馬という領域も、幼少期には未完成です。
きそしんくん @kisopsy_kun
海馬には、ストレスホルモンであるコルチゾールの受容体がたくさんあります。幼少期に虐待による過度のストレスを受けることで、海馬の発達が妨害されてしまう、というのも頷けます。幼少期に虐待を受けた人では言語記憶の成績が低下するという報告とも一致します。
きそしんくん @kisopsy_kun
このような「ハードウェア」の問題を、タイチャーたちは「不可逆である」と考えました。ですが、これに関してはまだ議論が続いています。臨床家の中には、心理療法によって脳の傷をも癒すことができると主張している人もいます。
きそしんくん @kisopsy_kun
後で簡単に紹介しますが、「トラウマ・フォーカスト認知行動療法」も、数多くの実証的な基盤に基づいた、トラウマに対する実践的なアプローチです。 (連続ツイートはまだ続きますが、ここからは手動ではなく、予約ツイートで行っていきます。)
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コメント

きそしんくん @kisopsy_kun 2015年4月1日
まとめを更新しました。登録漏れの追加やレイアウトの変更など。
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