2015年4月2日

掌小説語り~自作つぃのべる集17~

自作のつぃのべるまとめです。 2013年11月分
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リュカ @ryuka511

ハロウィンの夜、仮装する人々の中に本物のお化けが混ざっているのは有名な話。それは破壊の限りを尽くす怪物、怠惰へ導く悪魔、死へ誘う死神、様々な姿をとっているがその正体はいずれも人間であるのもよく知られる事実。あなたの隣ではしゃいでる人は、あなたの知ってる人ですか? #twnovel

2013-11-01 00:08:36
リュカ @ryuka511

戦の後、現役を退いた老将軍に少年が剣技を請う。親の仇を討つと言う彼に復讐は何も生まないと言うのは簡単だ。しかし戦場にいた自分にそんな事を言う資格は無い。その上少年の村を襲撃したのは彼の軍。親の仇は敵軍と信じる少年に剣を教えながら老将軍の心は償いと嘘の間で揺れる。 #twnovel

2013-11-01 22:10:27
リュカ @ryuka511

悪魔と恋に落ち天界を追放された天使は、悪魔と共に魔界の一角で暮らしていた。だが魔界にそぐわない自分の翼と頭上の輪に悩む。いっそ切り落とそうかと苦悩する天使に悪魔は言った。「それが俺の惚れたお前だ、気にするな。」純白の翼と金色の輪を抱いて、天使は悪魔の巣に帰る。 #twnovel

2013-11-02 23:38:03
リュカ @ryuka511

君の目を僕の嘘から反らしたかった。だけど苦し紛れの嘘に、一滴の真実を混ぜたならそれは破滅の始まり。誠実であろうとした行為は君を深く傷付けた。君が求めたのは浅はかな誠実さじゃない。泣きながら僕を呼ぶ君は、ここに居ながらここには居ない。僕の懺悔も償いも君に届かない。 #twnovel

2013-11-03 23:08:59
リュカ @ryuka511

神話の生き物の化石が発見され古代神話の神々は実在するのではと騒ぎになった。全知全能の神の力を手に入れようと躍起になる権力者達。やがて夜空に浮かぶ城が目撃されると調査団が城へ向かう。人間は単純な生き物だと、幻の城へ突入する姿に神々は笑う。真の城はそんな所には無い。 #twnovel

2013-11-04 23:56:07
リュカ @ryuka511

寝る間も惜しみ走り続け、森林を抜けた先は海だった。もう逃げられないと男は腹を括る。革命は成らず、理想は蜃気楼の如く消えた。残されたのは逆賊として追われる日々。俺の人生もここで終わりか。穏やかに笑う。どうせなら派手にやってやろう。追手の気配に男は馴染んだ柄を握る。 #twnovel

2013-11-05 22:38:54
リュカ @ryuka511

出そうかどうしようか迷っている手紙は、猫の郵便屋さんに託すといい。気まぐれな彼らは配達も気まぐれ。手紙が届いたのか届いていないのかやきもきして、行動を起こさずにはいられなくなるから。 #twnovel

2013-11-06 22:40:15
リュカ @ryuka511

宇宙戦争に出撃し消息が絶えた親友の無事を少女は祈る。最後に会った夏の花火大会。「帰ったら一緒に暮らそう」親友の彼が自分をそんな風に見ていた事に驚き、少女の意識も変わり始めた。彼を見送り季節は巡る。夜空に吸い込まれる白い吐息に願いを込めた。「早く帰って来なさいよ」 #twnovel

2013-11-07 23:25:18
リュカ @ryuka511

籠から可憐な声で唄うカナリア。豪奢に飾られたカナリアを手にする事はステイタスだった。 #twnovel 洞窟で有毒ガスの有無を調べる為に放たれるカナリア。生還の確率は僅かだった。物見遊山する富豪達とすれ違う労働者。束の間出会った黒髪の2人のカナリアが街を変えるのはまだ少し先の話−

2013-11-08 23:05:03
リュカ @ryuka511

角を失くした鬼の児の、里での居場所は失われ、人の里にも交われず、誰の目にも触れぬよう、姿を隠し暮らす日々。忘れ去られた鬼の児は、仲間と生きた夢を見る。夢から覚めた鬼の児は、得られぬ愛を渇望し、やがて絶望に変わる頃、鬼の児の姿は消え、鬼の里も無くなった。 #twnovel

2013-11-10 00:10:24
リュカ @ryuka511

私を世界につなぐものは約束だけ。彼らを憎むなとあの方は仰いました。どちらかが倒れるまで戦うしか無く、世界は彼らを望んのだと。ならばお前が生きていればそれで良いと。けれどあの方だけが悪者にされる世界など。私は第二の魔王として勇者を、あの方を拒んだ世界を滅ぼします。 #twnovel

2013-11-10 23:22:58
リュカ @ryuka511

「ねぇ、今日はポッキーの日だからポッキーゲームしない?」奥手な彼女にはこれがいい。彼女はいちごのポッキーを1本取ると、何故か剣道のように構えた。「甘き夢の底へ永久に沈むがいい……ピンクドリーミーソード!」「うわっ!」鋭く突き出されるポッキー。あぁ、彼女は中二病。 #twnovel

2013-11-12 00:21:42
リュカ @ryuka511

追手を撒こうと駆け込んだ路地は行き止まりだった。もう逃げられない。繋いだ手を強く握る。未だかつてこんなにも強く神に祈った事は無い。組織に囚われていた少女を助けるんだ。近付く追手の足音。その時、少年の祈りが通じたのか、少女の背に翼が広がる。2人は自由な空へ逃れる。 #twnovel

2013-11-12 23:50:55
リュカ @ryuka511

この日をずっと待ちわびていた。古の時代に、闇の眷族だというだけの理由で地底に封印されたあの日から、我等は復讐を誓い生きてきた。時と共に封印は綻び、今完全に解けようとしている。我等から光を奪った神々と人間に復讐を。地上を闇で覆い、我等が味わった絶望を味わうが良い。 #twnovel

2013-11-13 23:25:03
リュカ @ryuka511

魔物に囚われたあいつを救うにはどうしたらいいんだ。あいつは完全に魅了され、奴から離れようとしない。幸せそうな顔で奴に寄り添い、引き離そうとする俺を悪者扱いする始末だ。このままじゃあいつは駄目になる。 #twnovel 「おい、コタツで寝たら風邪ひくぞ。」「寒いから出たくないー!」

2013-11-15 00:04:23
リュカ @ryuka511

野に立ち青年は辺りを見渡す。ぞっとする程の闇と寒気に包まれた地。昔の面影はそこに無い。この事態の元凶を取り除かねば。濃い影をこの地に落とすのはある呪い。籠城し自害した悲劇の皇子が放った憎悪を晴らし、全てを在るべき姿に戻すのだ。 #twnovel 青年の業と悲劇に臨む心が闇を裂く。

2013-11-15 22:54:16
リュカ @ryuka511

ほんのひと時の出来事だった。白い光に包まれた君が立っていた。震える声で名を呼ぶ。瑠璃色のドレスを揺らし振り返ると君は微笑んだ。ようやく笑えるようになったよ。涙腺が緩むのを堪えてそう伝えると君は安心したように頷いた。 #twnovel 星降る夜に奇跡を起こし、君は空へ帰って行った。

2013-11-17 00:38:54
リュカ @ryuka511

あたしがこんな風になるなんて。まるで少女マンガみたいじゃない。意志と裏腹に鼓動は早くなって頬も熱くなる。こいつと一緒にいると調子が狂う。「意外と可愛いとこあるんだな。」なんて、失礼な奴! #twnovel 甘い恋なんてガラじゃ無いのに、こいつといるとなんでこんな気持ちになるの?

2013-11-17 23:21:15
リュカ @ryuka511

王の悪政、続く戦乱。民の祈りは天に届かず、やがて祈る事すら禁じられた。声を封じられた民は疲れ果て、祈りを捨ててただ唄う。風の音に水の音に紛れて。限りなく限りなく限りなく微かな絶望の唄は、風に乗り水に乗り、静かに世界を覆い尽くす。民の絶望に覆われ世界は滅びゆく。 #twnovel

2013-11-18 22:01:29
リュカ @ryuka511

曇天の下、燃え盛る城を兄弟はじっと見つめていました。人を憎むには幼すぎる2人ですが、その目にははっきりと憎悪が浮かんでいました。「また会えるよね。」「うん。」城を焼く炎が消えるまで2人はじっと動きませんでした。2人が世界を恐怖と炎で覆い尽くすのはもう少し先の話。 #twnovel

2013-11-19 22:24:44
リュカ @ryuka511

君の羽を射落したくて仕方がなかったんだ。だって、そうでもしないと君はすぐにどこかへ行ってしまうから。空を舞う君は美しいけど、僕を不安にさせるから。射落とした君の羽は僕の背に移植しよう。君と一緒に空を飛ぼう。僕を愛しているなら、僕の矢から逃げる必要は無いだろう? #twnovel

2013-11-20 23:49:21
リュカ @ryuka511

敵のアジトに侵入すると仲間にそっくりの少女達に行く手を阻まれた。くすくす笑いながら手を繋ぐ彼女達は、動けずにいる一同に告げる。「自分達が正義だと本当に思ってるのね。コピーのくせに。」「どういう事?」「あとでわかるよ。」「オリジナルの私達に勝てたなら、ね。」 #twnovel

2013-11-21 21:58:17
リュカ @ryuka511

滅びゆく世界の中で唯一つ残った街。そこに生きる者は街が残った理由など知らない。救世主が生まれるのか、新たな世界の始まりなのか。人類に破壊され荒廃した世界と裏腹に、穏やかな街。原初に戻る事を願い、そうして世界は夢をみたのか。人類のいない新たな世界への夢を。 #twnovel

2013-11-22 23:44:21
リュカ @ryuka511

4階の音楽室の鍵を開けると懐かしい歌が聞こえる。透き通った声でピアノを弾き語るのはもう会えないあの子。レールを敷かれた未来と許されない恋に絶望し音楽室から身を投げたあの子。私の事も恨んでると思ったのに。「先生、泣かせてごめん。」いつの間にそんないい男になったの? #twnovel

2013-11-23 23:30:58
リュカ @ryuka511

隊の先頭、翻すは金糸の御旗。国王直属の騎士隊が街道を行く。目指すはクーデターに失敗した逆賊が潜伏しているアジト。先頭を行く彼の足取りは重い。クーデターを率いたのは袂を分かったかつての戦友。誰も間違ってなどいないのだ。歴史はいつでも勝者を正義にするものなのだろう。 #twnovel

2013-11-24 21:55:40
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