【リベンジャー・フォー・ライトニング、インベイダー・フォー・ドラゴン】 #1

艦これとメタルギアライジングのクロスオーバーssです。
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【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

4人目に世界を救ったその男は、世界を救ったその後も平穏な生活に戻らず、彼個人の闘争を続けていた。ある時彼は「異形」に遭遇する。その異形を追い、辿り着くは別世界。ここに、稲妻と龍が邂逅する。例え世界が違おうとも、彼のあり方は変わらない。彼と龍の邂逅は彼に何をもたらすのか?

2014-08-27 02:15:39
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

突如、彼女達の海に現れた異形の侵略者。その者に関する密命のさなか、彼女は稲妻と邂逅する。彼女は稲妻に何を思い、稲妻から何を得るのか。異形の正体は?異形の裏に見え隠れする何者かの陰謀とは?彼女は自分達の海を、世界を侵略者から守れるのか?

2014-08-27 02:18:19
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

「リッパーモードとやらは使わんのかね?それとも何か?彼女達を傷つけることを躊躇ってでもいるのかね?お前が何をほざこうがお前はただの殺人鬼でしかないぞ?」「違う!俺は…!」そこに、龍の声が轟く!「認めろ!それはオマエ自身だ!認めたその上で!制御して見せろ!『雷電』!!」

2014-08-27 02:20:31
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

メタルギアライジング×艦これクロスオーバー【リベンジャー・フォー・ライトニングボルト、インベイダー・フォー・ドラゴン】、今夜連載開始!

2014-08-27 02:21:21
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

(これから流すのはメタルギアライジングと艦隊これくしょんのクロスオーバーです。連続して長文なツイートが続きますので、鬱陶しかったらリムーブ・ミュート等お願いします。実況・感想等書いてくださる方がいらっしゃいましたらタグは #jack_ss でお願いします。)

2014-08-27 21:34:18
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

かつて、英雄と呼ばれた3人の者がいた。第一の英雄、ザ・ボスと呼ばれた女は核戦争の脅威から世界を救った。第二の英雄、ビッグボス、またの名をネイキッド・スネークと呼ばれた男はザ・ボスの弟子だった。そして、幾度も世界を救った。 1

2014-08-27 21:50:33
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

第三の英雄、オールド・スネークと呼ばれた男はビッグボスのクローンとされていた。彼は愛国者と呼ばれた脅威から、世界を救った。これから語られるのは、そんな3人の英雄の後、世界を救ったある男の物語である。 2

2014-08-27 21:53:38
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

愛国者亡き後、世界の技術は飛躍的に進歩した。特に、彼と同じような存在にする技術が。すなわちサイボーグ技術である。その人口は爆発的に増えた。さて、そのサイボーグの中に、破滅を呼ぶ風(ウインズ・オブ・デストラクション)と名乗る者たちがいた。 3

2014-08-27 21:59:04
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

彼らはあるアメリカ上院議員と共謀し、世界に個人の闘争を取り戻さんとした。弱者を虐げ、搾取するそのやり方は、およそ彼の見過ごせるところではなかった。彼…雷電は自分の体を張って敵を止めた。そして、世界は救われた。これは、その後の物語だ。 4

2014-08-27 22:04:39
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

【リベンジャー・フォー・ライトニングボルト、インベイダー・フォー・ドラゴン】 #1 5

2014-08-27 22:06:40
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

北アメリカ某所、ある路地裏にて。彼はいつものごとく、彼の闘争を続けるべくそこにいた。しかし。「またか…」そう呟き、雷電は足元のサイボーグの残骸を見下ろす。然り、残骸である。本来ならば自分が殺すはずだった相手だ。 6

2014-08-27 22:10:25
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

雷電はPMC崩れの野良サイボーグを狩っている。だがここ最近、遭遇した時には既に殺されているという状況が続いていた。中には、捕食されたと取れるような残骸さえあった。「俺の他にもサイボーグを狩っている奴がいる…?だがなぜ?その上捕食など…」 7

2014-08-27 22:13:34
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

普通に考えれば、サイボーグなどという機械の塊など、捕食する生物はいまい。だが現実に、敵サイボーグの壊され方は捕食されたと見るのが自然だった。雷電がそこまで考えを巡らせたその時! 8

2014-08-27 22:17:10
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

「ハッ!」自分に向かって背後から飛来した謎の物体を、雷電は振り向きざまに手に持っていたステルス付きのケースで叩き落とす!その勢いのまま、ケースを上空に投げ上げる!見よ!空中でケースが開く!クルクルと回転しながら落ちてきた刀をキャッチしながら抜く!そして腰の横で水平に構える! 9

2014-08-27 22:20:58
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

「なんだ…あいつは…」飛来物の主と思われるその存在を見て、雷電は絶句した。病的という言葉が不足なほど青白く、なおかつ左半分は機械の露出したような顔。顔のサイズに見合わず太く長い手足。目は赤く発光し、黒いオーラにも見える威圧的に殺気を放つ。 10

2014-08-27 22:27:22
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

そして、なんたることか!特筆すべきはその頭!少女が被っていると思しき生物的な物体!意思を持って蠢く触手が生えている!少女の腰には長刀とマチェーテ!手には杖!なんたる悪魔と機械の融合めいた姿か! 11

2014-08-27 22:31:56
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

「雷電!君の相対しているモノはなんだ!?」珍しく慌てた声でドクトルから通信が入る。彼はサイボーグ研究の第一人者であり、雷電のビジネスパートナーでもある。「落ち着けドクトル。俺も判断しかねている。外見情報等はそちらにも送られているだろう。あんたはなんだと思うんだ?」 12

2014-08-27 22:36:11
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

「わからない…身体の半分以上はサイボーグのようだが、あの頭は…あのようなサイボーグは聞いたこともない。もしかしたら義体でも生身でもなくUMAかもしれん。なんにせよ、気をつけることだ。」「了解だ」この間、雷電は相手から目を離さず観察していた。そして気付く。相手の口元。 13

2014-08-27 22:41:39
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

蒼白すぎる肌に紛れているが、その口元は白い液で汚れている。雷電にはわかる。あれは、ホワイトブラッドと呼ばれる、サイボーグの体液だ。では、今まで見つけた捕食されたような残骸は…「お前が食ったのか?」「ワタシハ」(日本語…?)「…ミチタ!」刹那、その異形は踵を返す! 14

2014-08-27 22:46:21
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

「雷電!追え!何者かわからんにしろ、サイボーグを捕食するような相手だ。一般人も襲われかねん!」「相変わらず勢いだけだなボリス…」だが言葉とは裏腹に、既に雷電は走り出している。彼もまたサイボーグだ。足が青い稲妻に包まれ、電力が集中してることを示す。 15

2014-08-27 22:51:04
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

異形は路地を走る!黒いオーラが尾を引き、残像が見えるほど速い!雷電は追う!その姿は色つきの風となる!異形は右に曲がる!雷電も追って曲がる!異形は左に曲がる!雷電も追って曲がる!右に曲がる!追って曲がる!左に曲がる!追って曲がる!右!追う!左!右!右!左! 16

2014-08-27 22:55:26
【リヴェンジャー】 @EXJack_njheads

やがて、唐突に漆黒の風めいた追跡劇は終りを告げる。袋小路となった曲がり角の奥、そこには不自然な裂け目があった。間に鈍く銀色のカーテンようなものが張られている。「コレデ…モドレル…」異形は、そう言って裂け目に飛び込み、消えた。 17

2014-08-27 22:58:53