渡邊芳之先生ynabe39の「この世にある差別の大半は悪意も敵意も伴わず,やっている側にとっては「正当な理由のある,ごく自然な区別」である。」

「他者に対する自然な思いやりの心」を育てても差別やハラスメントはなくならない,むしろそういう心こそが差別やハラスメントの原因だったりする。
25
渡邊芳之 @ynabe39

千の風になって。

北海道帯広市 · twilog.org/ynabe39

渡邊 芳之(わたなべ よしゆき、1962年4月22日 - )は日本の心理学者。帯広畜産大学人間科学研究部門(人文社会・体育学分野)教授。博士(心理学・東京国際大学)。 佐藤達哉、尾見康博との共同研究を中心に心理学論、心理学史、人格心理学や血液型性格分類の批判的検討などの分野に論文・著作を持つ。趣味はレコード蒐集。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡邊芳之

渡邊 芳之 -帯広畜産大学-
http://www.obihiro.ac.jp/ichiran/watanabe_yoshiyuki.html

 

渡邊芳之 @ynabe39

この世にある差別の大半は悪意も敵意も伴わず,やっている側にとっては「正当な理由のある,ごく自然な区別」である。

2015-04-03 07:20:53
渡邊芳之 @ynabe39

「他者に対する自然な思いやりの心」を育てても差別やハラスメントはなくならない,むしろそういう心こそが差別やハラスメントの原因だったりする。

2015-04-03 07:22:00
渡邊芳之 @ynabe39

「障害のある子が普通の子と同じ習い事に行ったらいじめられるかもしれないから」と言ってくれる人はまさに「思いやりの心」でそう言ってくれているのである。

2015-04-03 07:23:24
渡邊芳之 @ynabe39

「人々が人間本来の自然な感情を大切にすれば世の中はよくなる」みたいな迷信を打破するのは本当に難しいことだと思う。

2015-04-03 07:27:58
渡邊芳之 @ynabe39

難しいというか,不可能なのだろう。

2015-04-03 07:28:12
渡邊芳之 @ynabe39

外国人排斥みたいなことは差別というより政治運動,社会運動なのであって,日常的な差別の大半はあのような悪意や敵意はふくまないと思う。

2015-04-03 07:29:46
渡邊芳之 @ynabe39

人種差別や排外主義に眉をひそめる人が身近な少数者に対しては自然な善意に基づいた差別を続けているようなことはいくらでもあるだろう。

2015-04-03 07:30:58
渡邊芳之 @ynabe39

むしろ「わかりやすい差別」が目立つようになったことで日常的で自然な差別が免罪されるようなことが起きているようにも思う。

2015-04-03 07:32:24
渡邊芳之 @ynabe39

「自分はヘイトスピーチもしないし排外デモにも参加しないので差別とは無縁」。

2015-04-03 07:36:09
渡邊芳之 @ynabe39

差別の原因になる差異が「科学的に」判別できるかどうかと,その差異に基づいた「区別」が差別であるかどうかは,関係がない。

2015-04-03 07:39:47