ディー・エヌ・エー 南場 智子氏 基調講演@ドリームゲート10/3/4
18時半からはDeNA代表取締役社長 南場智子氏による基調講演。テーマは「起業のすすめ」。tsudaりたいけれど、ノートのバッテリーが…
2010-03-04 18:23:04南場「99年1月に起業を決めた。企業をした理由は、コンサルをしているとえらい社長のみなさんに偉そうにああすべきこうすべきといえる。そうすると自分でもできるような気がしてくる。また、マッキンゼーは企画だけしてあとやるのはクライアントということが多い。自分でやってみたくなったから」
2010-03-04 18:36:37南場「99年11月にビッダーズを開始。ひどい状況だった。コンサルが起業するとそうなんですね。いうことは立派だけれど実行となると全然だめ」
2010-03-04 18:38:08南場「99年から2003年までは赤字。コンサルタントの事業計画はあまり信じない方がいいですね。赤字というのは世の中から資源を頂いてそれに付加価値をつけられていないということですから。気分としては真っ暗なトンネルの中で耳をふさいでいる状況でした」
2010-03-04 18:39:24南場「赤字というのもきつかったが、何よりも競争に負けてるというのが悔しかった。私たちは一番乗りしたかったのに、ヤフーオークションに先を行かれ、彼らを追い越すためには何でもしたが、デスクトップPCではヤフーオークションに負けてしまった」
2010-03-04 18:40:33南場「しかし負け続けるわけにもいかない。VCからお金を借りているわけですから。競争相手だけを見ているわけにはいかない。すでにユーザーはいてるんだから、ユーザーさんからいただく収益を増やしていく。オークションに来てる人は物がほしい。じゃあショッピングモールをやろうと。」
2010-03-04 18:41:49南場「するとまた株主さんが飛んできてですね、「ヤフーに負けたら今度は楽天かい」と言われました。しかし「誰と戦うかではなく、今のユーザーさんが求めているものを」としてビッダーズはショッピングモールへと大きくシフトしていきました」
2010-03-04 18:43:14南場「そして2003年度に初めて黒字となりました。私は負けず嫌いですので人前で涙を見せることはないのですが、このときは少し涙しました。」
2010-03-04 18:43:49南場「2004年にモバイル市場に参入し、2006年にモバゲータウン、そして2009年に内製アプリ、そして2010年にオープン化しました。」
2010-03-04 18:44:43南場「事業構成としてはモバゲーは60%、イーコマースが30%です。DeNAといえばモバゲーといわれますが、イーコマースはベースとして大切にしています。」
2010-03-04 18:45:48南場「成長を維持するので精一杯でした。サイトを2倍にすると作業は3倍になります。成長がこつんと止まってしまいました。」
2010-03-04 18:48:01南場「現在は採用の仕方、意思決定の仕方、事業ドメインの考え方、事業撤退の仕方、すべてを変えています。モバゲーの戦略変更が成功して、今また成長しているところです。」
2010-03-04 18:48:56南場「会社は常に成長しなければならないか?というと、私はそうは思いません。利益は出さないといけないですが、成長するかどうかは好みの問題だと思います。でもチームDeNAは成長するのが好きなんですね。」
2010-03-04 18:49:35南場「現在1日のPVが14.5億。現在ダントツナンバーワンのトラフィックとなっています。ミクシィは6億、GREEが7.8憶です。」
2010-03-04 18:51:12南場「もしこの中で将来起業したいと思っていて、とりあえずコンサルタントになろうと考えている人は、1秒でも早くその考えを捨てたほうがいいと思います。実業とコンサルはあまりにも違います。」
2010-03-04 18:52:11南場「何が違うのかというと、意思決定が違う。コンサルが悩んでるのは社長に何を「言うか」。社長が悩んでるのは何を「やるか」。これは根本的に違います。」
2010-03-04 18:53:02南場「コンサルは何を言うかで悩みます。これはもう知ってるんじゃないか、効果ないんじゃないか。次にどういうかで悩みます。コンサルとしてインプレッシブかどうか。つまりクライアントに印象付けたかどうか。月に数千万頂いてるわけですから、非常に印象が重要です」
2010-03-04 18:54:30南場「社長としては、モバゲーは何をやるか。内製のゲームをやるかやらないか。また右肩下がりになるのではないか。次にどうやるか。そして誰が&誰とやるのか。もう一つ重要なのは、リソースが十分でないので何をやめるか。」
2010-03-04 18:55:52南場「常にこれがベストなのかという異様な恐怖があります。今は命は取られないというのが救いですね。ほんとにこれでいいのか。これは怖いですね」
2010-03-04 18:56:38南場「成功に必要なものは、正しい戦略。これには冷静な分析力と判断力が必要です。次にExecution Excellenceが必要です。これは「緻密な」実行力です。もうひとつは成功への信念。信念というより執念です。「正しい選択肢を選ぶ」<「選んだ選択肢を正しくする」ということ。」
2010-03-04 18:58:24南場「A案を実行したその日から、予期しない問題が出てきます。ほんとはB案じゃないといけないんじゃなかったのか。でも迷ってる暇はありません。A案を正しくするのです。」
2010-03-04 18:59:39南場「当初はA案からD案まで比較検討して「B案の方が○多いしちょっといいよね」といったことをしていました。そしたらリクルート出身の仲間に「いや、何で社長そんなに迷ってるの?」びっくりされました。」
2010-03-04 19:01:00南場「それから怯えは絶対に見せないようにしようと決めました。経営に必要なのは肝力。これはコンサルでは身に付かなかった。」
2010-03-04 19:02:07南場「DeNAが目指すのは、「IMPACT」です。我々は一般のユーザーがターゲットですので、余暇の使い方、自分の創造力の発揮の仕方、友達の作り方、様々な生活の局面にインパクトを与えたいと思っています。」
2010-03-04 19:03:10南場「IT領域で名をとどろかせている企業はどこだろう?Google,Intel,MSなどなど。これらは過去30年以内にゼロから生まれている。」
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