・犬※

獣姦注意 BL注意
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長月笹良 @sasa_sep

@Yukilinus 灯火ひとつの下、衣を床に脱ぎ落とす。蹲っていた黒い大犬が顎を上げる。艶やかな毛並みに指を滑らせ首を抱くと嬉しげに鼻を鳴らして匂いを嗅いでくる。抱き締める強い腕を、髪を梳く指を、柔らかな乾いた唇を思う。それら全てを失い彼は生き永らえた。息遣いが次第に荒くなる。

2015-02-08 16:40:06
長月笹良 @sasa_sep

@Yukilinus 床に横たわると大きな舌が全身を這う。内腿を舐められて脚を開かされ、自らそこに手を伸ばし差し出すと、まるで食べたいと言いたげになぶられる。獰猛な唸り声が漏れ、彼も興奮しているのがわかった。ぬるい感触と冷たい板張りの固さ。二の腕を甘噛みされて俯せるよう促される。

2015-02-08 16:40:28
長月笹良 @sasa_sep

@Yukilinus 脚の間を舐め尽くされて身悶える。頻りに尻に擦りつけられるものを握って導き、位置を教える。人とは違う滑らかな形状のそれは容易く道をつけ、時折抜き差しをしながら奥へと分け入る。声を噛んで堪えていると労るように背中を舐められたが、闇の色をした瞳は情欲に猛っている。

2015-02-08 16:41:24
長月笹良 @sasa_sep

@Yukilinus 人の姿ではなくても彼が生きているなら、温かい毛並みに包まれて眠るだけで満足だと思っていた。ふと目を覚ました夜半、幽かな疼きを始末しようとしたのが誤りだった。隣で眠る仔猫を起こさないように息をひそめて、けれどどうしても達することができない僕を黒い瞳が見ていた。

2015-02-08 16:41:49
長月笹良 @sasa_sep

@Yukilinus すべてを納められて閂がかけられる。際限なく濡らされ続ける逃げ場のない感覚に体がのたうつ。熱い息が耳元にかかり、肩に首に牙が触れて肌が粟立つ。下肢で激しく交わる一方で、大犬は切なげに鼻を鳴らす。首をねじ曲げて背後に顔を向けると、顎や口の周りを執拗に舐められた。

2015-02-08 16:42:12
長月笹良 @sasa_sep

@Yukilinus 黒い瞳には興奮に混じって思うままにならない歯痒さが滲む。…好き、照之。真名を口にすると喜色に輝く。斟酌のない律動に視界が狭まり、白く弾けた。散った雫の上に伏すと、解かれた体を優しく舐められ毛並みに包まれる。君の形を忘れそうだ。呟くと、照之はぷいと横を向いた。

2015-02-08 16:43:17