2015年4月7日

音圧戦争の戦争責任に関する一論

音圧戦争…ラウドネス・ウォーは国際的な動きでしたが、日本の特定ジャンルにおいて終息を見せないのは、日本固有の事情があると考えます。また、言葉の壁、国内出版の弱さが国内アマのスキル向上機会を損ねてはいないかという一考。
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David Shimamoto @gyokimae

2011年のログ。会話が涙ぐましい…あの頃から少しは物事が進んだのだろうか? 「ニコニコ動画が音圧正規化をするといいなーという話」 togetter.com/li/205723

2015-04-01 19:59:06
David Shimamoto @gyokimae

LUFS値揃えた音源の聴き比べは、専門コースなんかじゃ必修にすべきだし、教則本を名乗る刊行物などはもっとカバーしてほしい…せめてミックス方針の選択肢としてなぞるぐらいは。簡単に理解できる教材が必要。YouTubeにないんだろうか。自分が作るしかないのか?

2015-04-01 20:01:37
David Shimamoto @gyokimae

あ、違うか。先日の話だと周知が必要なのはD層か。レコード会社の新入社員研修に組み込むとか?どうすりゃいいんだ。

2015-04-01 20:06:53
David Shimamoto @gyokimae

1)改めて、なぜこのタイミングで声を大にしてDRの話をしているかについて連投。 今年に入って以降、何度か表現を変えて書いていることなので、古くからのフォロワーさん方には内容の重複についてはご容赦いただきたい。

2015-04-01 22:52:12
David Shimamoto @gyokimae

2)個人的に思うところが2つ。 1つは、昨今のハイレゾ市場の広告展開。CDとしてのポテンシャルを蔑ろにした商品が横行する中、さもCD規格自体に非があるように語り、相対的に貶めることによってハイレゾの地位を上げようとしているように見える。

2015-04-01 22:52:40
David Shimamoto @gyokimae

3)CDに対するハイレゾの優位性は否定はしない。が、消費者のどれだけが聞き分けられるか、必要としているかは別の話。まして何度も言うよう、DRも狭く歪んだ状態で収録されている近年のCDと比べるのはナンセンスもいいところ。

2015-04-01 22:52:54
David Shimamoto @gyokimae

4)これがデタラメだというなら、CDとハイレゾ版の比較試聴などやらず(マスタリングがそもそも違う)、「ハイレゾ版をダウン・コンバートしただけの44.1/16」との比較記事をやればいい。おそらく誰もやらないだろう。

2015-04-01 22:53:10
David Shimamoto @gyokimae

5)まして、ハイレゾを売りたいがために「意図的に」品質を落とした商品としてのCDで市場に流し続ける状況になることは、なんとしても避けたい。 以上、「ハイレゾ業者もCD業者も、CDディスるのたいがいにせいや!」、が理由その1

2015-04-01 22:53:54
David Shimamoto @gyokimae

6)第2の理由は、きわめて個人的な視点であることを承知で言う。YouTubeの英断をはじめ、マキシマイズするインセンティブが世界的に薄れる中、音圧戦争の「戦争責任」の所在をうやむやにしたまま戦犯を逃がすことを、いち録音物愛好家として許せないからだ。

2015-04-01 22:54:38
David Shimamoto @gyokimae

7)暗黒期にリリースされたタイトルのうち、今後マシな状態でリマスタリングされる機会に恵まれる作品はともかく、それ以外の作品が報われない。粗悪品が氾濫するに至ったきっかけはCDの仕様があやふやだった歴史の不幸でしかないが、その状態が長く続いたのは、決して「顔ナシ」のせいではない。

2015-04-01 22:55:24
David Shimamoto @gyokimae

8)結論からいうと、その責任は専門誌の編集者、記者、販売代理店、そして最後に戦争に加担していることすら解っていない○○なDにあると考える。皆、「足し算/引き算ができない」のに、物事の方向性を決める重要なポジションに付いてしまった方々ばかりだ。

2015-04-01 22:56:12
David Shimamoto @gyokimae

9)言うまでもなくラウドネス・ウォーは世界的な動きであったが、それが収束に向かいつつある一方、依然として日本は流れに取り残されている感がある。その理由は、地域の独自性にある。早い話が、英語圏からの良質な文献の流入を阻む、言葉の壁だ。

2015-04-01 22:56:36
David Shimamoto @gyokimae

10)本来、製作プロセスについてクリエイターに有益な情報、適切な助言を提供する立場にあるはずのメディア、またはその声を持つ者が、あまりにも不勉強で怠惰、あるいは合理性を欠いた根性論に偏りすぎたのが不幸の始まり。その主体は、レコード業界というよりも、出版業界。

2015-04-01 22:58:20
David Shimamoto @gyokimae

11)○○について迷ったら「とりあえずコレ読んどけ」と紹介できる文献もあまりに少ない。それどころか、書籍を参照時、あるいはWeb検索時に、本来理屈でストレートに説明できるはずのことを経験則に基づいて記した「俺々理論」に出くわす確立の方が圧倒的に高い。最悪の場合デマしか出てこない。

2015-04-01 22:58:40
David Shimamoto @gyokimae

12)タイミングの悪いことに、資料がこんな有様にあるうちに、ボカロ界隈を中心にアマ作家が激増してしまった。かくして、ミックス/マスタリングのハウツーが浸透することもなく、中途半端なミックス、それを覆い隠すように歪ませた2mixがネットに横行した。

2015-04-01 22:58:54
David Shimamoto @gyokimae

13)すると次に商業音楽が、収録レベルについてこれらアマ作品とガチンコ対決を強いられることになる。アニソン、アイドルソングなど、ニコ動文化に近いクラスタを対象とするジャンルほど、なかなか音圧競争から引く様子を見せないのは、決して偶然ではないのではないか。

2015-04-01 22:59:13
David Shimamoto @gyokimae

14)少し話は逸れるが、スタジオ経験者、特に叩き上げの方々は、ミックステクなど現場経験無しで、まして本なぞで身に付くのか、と思われる方もいらっしゃるかも知れない。確かに収録現場でのコミュニケーション力などは、センスの他、実践経験、場数がモノを言うだろう。

2015-04-01 22:59:56
David Shimamoto @gyokimae

15)しかしそれは、トラック製作からミックスまで一手にこなすクリエイターには関係のない話。私見で申し訳ないが、半ば根性だけで業界に残った専門の技師よりも、PCで育った世代の方が昨今のハードのオペ速度は速いように見える。同じ時間内にトライ&エラーを繰り返せるのはどちらか。

2015-04-01 23:00:21
David Shimamoto @gyokimae

16)トータルリコールと、無数のプラグイン・インスタンスを万人が手にした今、加えてアマの方が時間の制約が少ないことを思えば、そちらの方が「納期ガー」「睡眠時間ガー」と口にしているプロよりもよい仕上がりの作品を上げてきても不思議はない。

2015-04-01 23:00:35
David Shimamoto @gyokimae

17)仮に業務スタジオの機材なくして100点満点のミックスができないとしても、今時In-the-box(DAW内完結MIX)で80~90点のものを作ることは可能だろう。それでは、それを平均20点止まりにしているのは誰か。

2015-04-01 23:00:52
David Shimamoto @gyokimae

18)1つの例えだが、ラウドネス・ノーマライズが将来一般的になれば、ピークを叩いたトラックほど割を食う危険性について、誰が教えてくれたか。これは、海外フォーラムでは「マスタリングするの?んじゃとりあえずコレ読んどけ」と紹介される本で読まれている内容である。2008年以降ずっと。

2015-04-01 23:01:41
David Shimamoto @gyokimae

19)さて、いい加減ラウドネス・ノーマライゼーションが一般的になり、各専門誌のライターも「マスタリングの仕上げはマキシマイザーで…」などと悠長なことを言っていられなくなると、きっと彼らは掌を返したようにそのプロセスの害悪を述べてくるだろう。ただし、歴史の清算無しに。朝令暮改。

2015-04-01 23:02:09
David Shimamoto @gyokimae

20)それまで自身が推奨し、楽曲を台無しにしていたワークフローを、さも他人事のように扱うだろう。これはDTM関連ではよく閲覧されているらしいWebサイト「某ステーション」にもいえる。突っ込みどころ満載だ。メジャー作品からニコ動サウンドまで破綻させた張本人ではないのか。

2015-04-01 23:03:34
David Shimamoto @gyokimae

21)英SOS誌などは、今や音圧戦争のトピックに触れるとき、商業音楽史の壮絶で悲惨な恥部として、正面から受け止めている感がある。国内誌にその覚悟があるのか。これを口にするのはアレだが、WW2以降、フタを開けてみれば何一つ体質を改めず反省もしていなかった官僚機構とオーバーラップする

2015-04-01 23:04:14
David Shimamoto @gyokimae

22)歴史を繰り返さないようにするには「オメェそりゃちょっと無責任が過ぎやしないか?」と誰かが突っ込まねばならない。むしろ、音楽を愛好する者なら、クリエイターかどうかなど関係無しに、皆で突っ込まねばならない。以上。

2015-04-01 23:04:35
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コメント

Tsuyoshi CHO @tsuyoshi_cho 2015年4月11日
でもまあ、基本は提供側の職人倫理だとは思うんだよな...つまるところ「より質的によい(たとえ感じにくくても)を提供しよう」という意思が提供側で強くないとダメになるのはどの業界もいっしょかなとか。
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ひろ@猫もふ欠乏症 @hiro_h 2015年4月12日
聞き手の機器の問題って無いのかしら、と思うなど; ボリュームを最大にしてもそんなに大きな音がでない機器とか、DR下げて平均レベルを上げた方が迫力を感じる機器とか、今時でもというかだからこそありそう。
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KAERU🐸自主休校組 @gyokimae 2015年4月12日
hiro_h レコード会社によると、そのような機器は存在し、それらに(も)向けて最適化したのが現在のCDマスタリングということになっています。 (公言している一例 http://ascii.jp/elem/000/000/991/991964/)
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KAERU🐸自主休校組 @gyokimae 2015年4月12日
hiro_h 私見ですが、そういった機器は言い換えれば90年代前半以前の音源を十分に再生しきれないお粗末な装置であって、それに向けた最適化は、将来の録音芸術愛好家が育つ土壌を焼畑にし、ひいてはレコード会社自身の首を絞める行為になる(というより既になっている)と考えます。
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After me~Body Feels ∃xist~ @one_day_one_up 2016年1月28日
でもなぁ。自分が安いCDラジカセとかヘッドホンで聴いてた頃は90年代前半のCDとか音ちいさ!って思ってたもん。86年の南野陽子のCDは更に小さいんだけど、これもそこそこの機器に買い替えてからようやく音の綺麗さが理解できるようになったし。その方がいいんだとどうやって理解させるかだよね。
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