「キチガイ」という言葉について考える ～中村哲治(@NakamuraTetsuji)参議院議員つぶやき編集

中村哲治 @NakamuraTetsuji

「キチガイ」という言葉にはとても傷つきます。自分に近い人が精神疾患を持った人は「キチガイ」という言葉を使えません。それだけに心が痛みます。 RT @MiyazakiNobuyu: @NakamuraTetsuji もうやめろキチガイ！

中村哲治 @NakamuraTetsuji

私は笑えません。 RT @Tanaka_Kei: じゃぁRTもするなよｗ RT （私） 「キチガイ」という言葉にはとても傷つきます。自分に近い人が精神疾患を持った人は「キチガイ」という言葉を使えません。RT @MiyazakiNobuyu もうやめろキチガイ！

中村哲治 @NakamuraTetsuji

発言の趣旨が良く分かりません。私が「私は笑えません。」と書いたことに対してあなたからは何らの「反論」も頂いていません。 RT @Tanaka_Kei: 他人の言葉しか借りれないのかよｗ自分で反論して来いｗ

中村哲治 @NakamuraTetsuji

ツイッターをしていても、まともな「反論」をなかなか頂けないのは残念なこと。私もパソコン通信の時代からネットでの言論活動は１５年くらいやっている。１５年経っても、社会全体のネットリテラシーはあまり上がっていないようだ。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

「もうやめろキチガイ！」の次の発言がこの発言ですか。残念です。自殺で家族を失う悲しさは分かって頂けないのかもしれません。 RT @MiyazakiNobuyu: @NakamuraTetsuji 奥さん一人守れない人間に、国民は守れない。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

そうですか。マスコミ人ですか…。RT @LedLine 元日本経済新聞（日経）政治部記者 宮崎信行氏の暴言は続く… RT @（私） 「もうやめろキチガイ！」の次の発言がこの発言ですか。～ RT @MiyazakiNobuyu 奥さん一人守れない人間に、国民は守れない。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

精神疾患の場合、担当医でも病名がつけにくいことが多々あります。保険請求には何らかの病名をつけますが。ただ一つ言えることは「キチガイ」はこの世に存在しないということ。 RT @martin769: 精神疾患の方には正式な病名があり「キチガイ」ではないと思うのですが、如何ですか？

中村哲治 @NakamuraTetsuji

一昨晩のツイートに対してたくさんの人からＲＴを頂いた。ただ未だ収束していないので今から私が「キチガイ」という言葉を使わない理由について補足的な説明をする。結論から言えば精神保健福祉の観点からは精神障害者への差別を助長することになるからである。連続ツイートになるがお許し願いたい。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

一昨晩私に対して使われたように「キチガイ」という言葉は対象を攻撃する等、対象に否定的な意味合いを与える時に使われる。ここで考えてみるべきことは「なぜ「キチガイ」という言葉が否定的な意味合いを持っているのか」ということである。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

広辞苑を引くと「きちがい【気違い・気狂い】１精神状態が正常でないこと。狂気。乱心。また、その人。狂人。２ある物事に熱中して心を奪われること。また、その人。「競馬――」」とある。「キチガイ」が単独で対話の相手に対して使われる時は１の用法であることが分かる。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

カタカナの「キチガイ」ひらがなの「きちがい」、どちらで使われる場合であっても、対象を否定的に評価する言葉として使われる時には意味合いは変わらない。背景には精神疾患や精神障害を持つ者を「気狂い」として社会から排除してきた日本の歴史・社会文化がある。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

現在、日本の精神病院に入院している患者は３５万人。全入院者数の１割に当たる。そのうち１７万人がいわゆる「社会的入院」と言われている。なぜ退院できないかと言えば精神疾患に対する差別が強く、地域社会に帰って行ける環境が整っていないからだ。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

精神保健福祉に関わる医師・看護師・精神保健福祉士などは、日々当事者の方々にはより健康になってもらいたいと願い努力する一方で、社会との関係では精神障害や精神疾患についての差別や偏見と闘わないといけないのが現状である。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

大阪池田小学校事件をきっかけに「心神喪失者等医療観察法」という法律ができた。私は当時衆議院議員だったが、本会議での代表質問でも反対の論陣を張った。それはこの法律の構造が精神疾患者への差別や偏見を助長する構造になっていたからである。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

近代国家の原則は「責任主義」。人の精神状態が自己コントロールできる状態になっているかという点を法規範の中心においている。建前としては良いのだが本当に社会に根付いているのかと言えば別問題。当事者の人権保障と併せて考えれば、責任主義と精神保健福祉はコインの裏表の関係にある。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

精神障害者・精神疾患者への差別や偏見をなくすためにも精神保健福祉のレベルを上げていく必要がある。しかし現状の診療報酬も精神病院の医師等の設置基準は一般病院の数分の一である。診療報酬の体系自体が精神医療の低レベルの現状を許容する考え方に依拠している。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

なぜ精神保健福祉のレベルを上げられないのか。他の障害に比べて精神障害は外から見て分からないという点がある。それゆえ鬱なども最近まで理解されないできた。鬱病などの理解が進んだのは数が増えて社会問題にまでなってきたからである。当事者の側から見れば社会の取り組みは遅い。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

民主党の中でも精神保健福祉に携わる国会議員は多くない。家族に当事者が居るなどの条件が整わなければ精神障害についてなかなか理解できないからだ。また「マイナー」な問題と思われている節もある。近代国家の大原則である責任主義と表裏一体の問題であるにもかかわらず。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

これまで見てきたように「キチガイ」という言葉には相手を「狂人」とレッテル張りし、社会から排除するという意味が含まれている。精神保健福祉のレベルを上げようと取り組んできた私にとっては、この言葉を認めることはできない。以上が私が「キチガイ」という言葉を使えない理由である。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

皆様から頂いた一連のＲＴについて。まず私に対する温かいコメントに感謝致します。ありがとうございました。また私に対するコメントについて否定的なものも自らＲＴしたのは、文字情報のみが流通するネットの社会ではパソコン通信の時代から「ネチケット」と言われるものがあったからです。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

ネットでのエチケットで「ネチケット」。もはや死語となってしまいましたが、ネットでのコミュニケーションをする際には「文字情報のみが流通するネット上のコミュニケーションだからこそ気を付けなければならないことがある」という構造は今もなお普遍的なものとして変わっていません。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

顔の見えない相手だからこそネットでは暴言がまかり通ります。しかしネットもコミュニケーションツールの一つであるにすぎないことから、当然、ネットであっても正常な他者とのコミュニケーションを成り立たせるためには言葉遣いというものがとても大切になります。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

ひどい言葉を「晒す」という行為は、証拠を残すと共に、発言者に反省を促す目的でなされます。もちろん、発言者本人が悪いと思っていなければ発言は続き、次の段階では名誉毀損などで訴えることが考えられます。

中村哲治 @NakamuraTetsuji

差別とは「行為」を伴う以上、行為を伴わない「内心の自由」とは違う次元の話です。 RT @Tanaka_Kei: 犯罪してもその精神病ゆえに無罪になるような人達は差別されるのもやむを得ない。差別するなというほうが内心の自由への侵害だ。@NakamuraTetsuji