茂木健一郎さんによる「嫉妬」についての連続ツイート

嫉妬(6)誰かが社会の中で成功することに対して嫉妬するのは、その人に現に与えられている資源が有限のもので、その人がそれを占有することで自分には回ってこないと信じるからである。 あまり生産的ではないから、自身の嫉妬から自由になった方が良い。
2
茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、さっきから起きてたよ、おはよう!

2010-12-19 07:41:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(1)「嫉妬」(jealousy)という感情はやっかいなもので、誰にでもあるけれども、できればそのことに自覚的であった方がよい。

2010-12-19 07:53:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(2)自分の大切なひとが他の方を見ている。その時に感じる嫉妬は、つまりは、その人の時間や愛情、注意といった有限の資源が、自分には振り向けられないことに対する負の反応なのである。

2010-12-19 07:54:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(3)「お金」は、あるところにはあるし、誰かが持っているからといってなくなるわけではない。一方、ある人の愛情や注意は、その人しか与えられない。そのような時に、「嫉妬」という反応が起こる。

2010-12-19 07:55:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(4)嫉妬は、つまり、お金のような中立的な資源ではなく、属人的な、有限の資源の分配において、自分が不当に扱われているという負の感情の表出なのである。

2010-12-19 07:55:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(5)会社の中の地位をめぐる嫉妬も、つまりは役職が有限の資源であり、また、「会社」という有機体の「注意」が、自分には向いていないことに対する憤慨に基づいている。

2010-12-19 07:56:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(6)誰かが社会の中で成功することに対して嫉妬するのは、その人に現に与えられている資源が有限のもので、その人がそれを占有することで自分には回ってこないと信じるからである。

2010-12-19 07:57:55
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(7)昨日、あるプロデューサーの方が、水嶋ヒロさんのKAGEROUのネット上の酷評は、かなりの部分「嫉妬」だろうと話していた。イケメンで、バイリンガル、成功した俳優で、小説もベストセラー。有限の資源を独り占めしているように見える。「男の嫉妬はこわいですね」とその方は言った。

2010-12-19 08:00:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(8)男の嫉妬に支配される人にとっての一番の処方箋は、その成功者が自分の友人だと思うことである。友人でも嫉妬すると言うかもしれない。そういう人には、「友人が成功するのと、失敗するので、君はどちらが得をすると思う?」と問いかける。

2010-12-19 08:01:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

嫉妬(9)嫉妬は脳が進化の過程で身につけた感情の一つであるが、自覚なき嫉妬ほど醜いものはない。嫉妬は、ネット上の誹謗を燃え上がらせる根本感情の一つ。あまり生産的ではないから、自身の嫉妬から自由になった方が良い。

2010-12-19 08:02:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「嫉妬」についての連続ツイートでした。

2010-12-19 08:02:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

「こころ」という主題であれば、私たち人間は、無限に旋律をつむぎ続けることができるだろう。 http://bit.ly/hEAzqc

2010-12-19 08:32:46