- azarashi_salad
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フクイチの現状について(入口紀男・熊大名誉教授) 「格納容器は「呼吸」している」 1~3号機は格納容器が壊れています。格納容器は、放射性物質を閉じ込める最後の「砦」でしたが、現在は外部環境と通じています。
2015-04-10 20:36:30格納容器は、一つの容積がおよそ1万5千立方メートルあって、昼と夜、厳寒の冬と酷暑の夏では内部の温度が変わり、それに伴って「呼吸」しているものと推定されます。「呼吸」のたびに内部の放射性物質は外部の環境に出ているでしょう。
2015-04-10 20:37:04特に格納容器内には溶け落ちた核燃料があるので、何らかの原因で温度が上昇すると、そのたびに内部の放射性物質は外部の環境に出ているでしょう。
2015-04-10 20:37:361~3号機の格納容器内にはセシウム137で広島原爆1万4千発分の放射能があって、そのうち使用済み核燃料の7千発分は、今後300年で約千分の1になります。その間は、大きな天変地異がなければ、前記のような放射性物質の小刻みな飛散が続くだけでしょう。
2015-04-10 20:37:50でも、大地震や敷地の液状化が起きて原子炉が倒壊し、あるいは原子炉が傾いて溶け落ちた使用済み核燃料がむき出しになると国土の広い範囲で住めなくなるでしょう。
2015-04-10 20:38:06一方、溶け落ちた核燃料のうち未使用の分は広島原爆約7千発分あって、核分裂連鎖反応を起こす可能性は依然として消えません。それが終息する(起きなくなる)のは100万年後です。
2015-04-10 20:38:17また、上記の危険とは別に、建屋のそれぞれ3階には使用済み核燃料プールがあって、そこには合計で広島原爆1万6千発分の放射性物質があり、今後300年間にいつ起きるかもしれない大地震と建屋の倒壊に怯えながら水に沈めて封じ込められています。
2015-04-10 20:38:27次の大地震が関東や東日本を襲ったら1-3号機の建屋は崩壊する?
福島第一原発の敷地は海抜40メートルの岸壁を12メートルまで削ってつくったので地下水脈が浅い土地です。大地震や液状化で、建屋だけでなく原子炉(格納容器)自体が倒壊する危険があると思われます。 rt.com/op-edge/tepco-…
2015-04-10 20:39:03格納容器は真横に倒壊しなくても、何度か傾いただけで格納容器の底面と構造基盤の間にはすき間が生じて、溶け落ちた核燃料がその隙間からむき出しになる可能性がありそうです。それは私の記事の主題の「呼吸」とは別の危険です。
2015-04-10 20:39:15一方、三つの建屋の上階にある使用済核燃料には広島原爆1万6千発分の放射能があると推定されます。鈴丸さんのご指摘のように、それらが大地震などで地上に落下して空気にむき出しになる危険は前記の危険とはまた別にありそうです。
2015-04-10 20:39:26今の技術では1-3号機から使用済核燃料棒を人間の作業で取り出す事は出来ない?
先ず、原子炉内に溶け落ちた核燃料を取り出す技術は日本にも世界にもありません。一方、建屋3階の使用済み核燃料プールは、東電が4号機で行ったように、核燃料を取り出す技術があります
2015-04-10 20:40:27(100トンのキャスクという水を満たした鋼鉄製の壺に、プールの水の中で使用済み核燃料を慎重に入れて取り出せばよい)。
2015-04-10 20:40:58でも、建屋内は放射線量が高すぎて現在人が近づけませんから、その作業ができません。100年後には現在の建屋内の線量は相当に減って(セシウム137も10分の1になって)作業ができるだろうと私は思います。
2015-04-10 20:41:02メルトスルーした核燃料は既に地下水脈と接しているのでは?
メルトスルーした核燃料は、すでに地下水脈と接しているかもしれません。イギリスのC.バズビーは凍土壁で囲んだ場合に液状化が懸念されるから囲んではならないと言っています。 5号6号機は、これから1世紀かけて廃炉作業をするのだろうと思われます。
2015-04-10 20:41:38でも、原子炉の内壁は放射能で汚染されているので、遠隔ドリルで何十年もかけて削り取るのでしょう。高放射線に阻まれて作業は困難を極めるでしょう。日本の正常な他の原発もすべて同じです。費用はすべて電力料金に加算されるのでしょうが、現在すでに日本の電気代は世界一高額です。
2015-04-10 20:41:55「格納器損壊」は政府発表されましたか?
格納容器の「損壊」について、政府は当時何も発表しませんでした。たとえば3月12日14:30に1号機の格納容器が損壊したときも、それまで日本人が1~4号機から「広島原4万4千発分」の放射能が飛散して「5千万人避難の危機」にあったことを政府もマスコミも隠ぺいしてしました。
2015-04-11 01:48:34でも、政府は(そのころ水素爆発が外から見えて隠せなかったので)代わりに「国際原子力事象評価尺度 レベル4」(近隣に影響なし)と発表しました。
2015-04-11 01:48:52それでも、何か月も経って空気がむこうを向いたころに流される情報や、海外からの情報などで「何が起きたか」が少しずつ分かって来ました。以下2011年3月に、「1号機」、「3号機」、「2号機」の順に、それぞれ何が起きたかをなるべく簡単に時系列的に書きます。
2015-04-11 01:49:11「1号機」 3月12日 0:06 1号機の格納容器の内圧が上がって「8気圧」となる(設計上の耐圧は4気圧でした)。
2015-04-11 01:49:280:50 「炉心溶融」を経産省・原子力安全保安院から官邸へ報告。 これで日本人は、1号機の格納容器の「破裂」(一部の損傷でなく、大破)の危機を迎えました。
2015-04-11 01:49:48なので、1~4号機はもう手が付けられなくなり、そこから広島原「4万4千発分」の放射能が飛散する恐れが生じました(5千万人避難の危機)。これを新聞テレビ等は報道せず。
2015-04-11 01:50:02