10周年のSPコンテンツ!

学力は「素質」で決まるのか?4

サボテンもマングローブも花を咲かせる「素質」がある。しかしサボテンを水浸しに、マングローブを砂漠に植えたら枯れてしまう。素質を花開かせるのは適した指導方法だ。
教育 サボテン マングローブ 学力 素質
2
shinshinohara @ShinShinohara
「素質はあるか?」と訊かれれば「ある」と答える。「学力は素質で決まるか?」と訊かれれば「(ほとんどの場合)決まらない」と答える。適した指導を受けなければどんな素質もうまく開花しない。サボテンを熱帯雨林に植えても、マングローブを砂漠に植えても育たないように。
shinshinohara @ShinShinohara
同じことの繰り返しに耐えられない、新しもの好きの子に反復練習はつらい。同じ内容でも手を変え品を変え、飽きさせずに指導するのが適したりする。他方、不器用だが反復練習も苦にならない子は同じことを別の表現でされると混乱する。シンプルに反復を繰り返し、一つ一つマスターさせる指導がよい。
shinshinohara @ShinShinohara
短時間集中型の学習は得意でも長時間の学習が苦手な子もいる。あまり集中力は高くないがのんびり長時間取り組むのが苦にならない子がいる。それぞれの学習スタイルを尊重せず、適切な指導をしないとその子の「素質」は伸びず、学力も伸びない。
shinshinohara @ShinShinohara
サボテンはどれだけ水のないところでも花を咲かせる。マングローブはどれだけ水浸しの場所でも花を咲かせる。しかしその逆は腐ったり萎れたりする。「素質」は適した指導を欲するが、「学力」という花を咲かせる素質は、どの子も基本的に持っている。学力は素質では決まらない。
shinshinohara @ShinShinohara
水浸しの環境でマングローブや蓮に花を咲かせることができた人が、サボテンを腐らせて「花を咲かせる素質がなかった」と言えば笑われるだろう。その逆にサボテンの花を咲かせてマングローブや蓮を枯らして「素質がない」と言っても笑われる。適した育て方ができていないだけなのだから。
shinshinohara @ShinShinohara
教育でも同じ。適した指導をせずに子どもの素質のせいにするわけにいかない。素質を見極め、適した指導法は何か、教育者は常に試行錯誤を繰り返さなければならない。 ただし念のために言うが、「適した指導」を見いだすのは容易ではない。見たこともない植物の適した育て方が見当つかないのと同じ。
shinshinohara @ShinShinohara
しかしベテランの教育者は、適した指導を見つけるのが早い。優れた園芸家が、見たこともない植物でも試行錯誤の末に適した栽培法にたどり着けるように、ベテランは「見所」を知っているので、どの素質を有しているのかを早めに診断できる。
shinshinohara @ShinShinohara
同じ作業を繰り返させたり、同じ内容を手を変え品を変え、別の表現で説明したり。それによって戸惑うか、飽きるか、黙々と取り組めるか、目を輝かせるか、その反応を窺うことで適した指導方法を絞り込んでいく。長話を理解できるか、とっさに別の話題に反応できるか。様々な「実験」をする。
shinshinohara @ShinShinohara
そうしてその子の「素質」を見極める。その素質に適した指導を施し、その反応も慎重に見極めながら指導方法を調整していく。指導をしてみると、想定していたのと逆の「素質」だったりすることもあるので、決めつけ、思い込みに注意する必要がある。誤りに気づいたらすぐさま転換する柔軟性が必要。
shinshinohara @ShinShinohara
子どもは「世界に一つだけの花」。一人一人その「素質」は異なる。それぞれの素質を見極め、適した指導を行うのが教育者の腕の見せどころ。サボテンとマングローブでは水のやり方も違うように、しかしどちらも花を咲かせる「素質」があるように、素質に適した指導が重要であることを肝に銘じたい。

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする