公教育を蝕む「ふたこぶラクダ」

公立中学校ではテストの点数が二極化し、成績のよい子の山と悪い子の山の「ふたこぶラクダ」状態となっている。この原因は塾。塾通いを前提とした授業、定期テストに大きな問題がある。
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ShinShinohara 3565view 3コメント
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  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 18:55:11
    公立中学校の現場で問題となっている「ふたこぶラクダ」。テストの点数は、昔は60点前後の人数が一番多く、それより高い点数、低い点数は人数が減る、正規分布の形に近かった。しかし今では20点前後のところに1つ目のこぶ、70~80点のところにもう一つのこぶがある。成績が二極化している。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 18:59:53
    「ふたこぶラクダ」の原因は塾。塾に行く子は成績が高めとなり、塾に行けない子は成績が極端に悪くなる。このため成績の二極化が進み、ふたこぶラクダになるのだ。それにしても奇妙だ。私の世代は塾通いはさほど多くなく、むしろ塾通い=成績が悪い、という図式さえ成り立っていたのに。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:04:19
    さらに奇妙なのは、塾に通わない子がテストで60点を取れないということだ。私の世代は塾に通っていない子が多かったが、学校の授業さえ聞いていれば平均60点程度をとっていた。現在の塾通いの子が好成績なのは分かるとして、塾に行かない子が20点程度しか取れないのはおかしい。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:08:03
    実は、塾に行けない子が20点程度しか取れない原因も塾にある。なぜか?都市部だと通塾率は7割を超える。tmaita77.blogspot.jp/2011/06/blog-p… このため、クラスの大半が塾通いという状態。「学校の授業は程度が低い。もっと高いレベルの授業を」と親から要望されると、先生も断りにくい。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:10:31
    先生も生徒の大半を占める塾通いの生徒に合わせた授業にせざるを得なくなる。さらに追い打ちをかけるのが教師用の素材。「2学期中間テスト用問題集」なるものがあり、教師はその問題集から適当にピックアップしてテスト問題を作成する。手間暇が省ける代わり、生徒の習熟度への配慮が欠けがち。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:12:46
    授業用にも、「中学2年第二学期用プリント」という教師向けの資料があり、それをコピーして生徒に配布すると、教師はとても楽ができる。しかしこうした資料は、その学校で採用されている教科書と必ずしも連動していないため、文法や公式が本当に理解できていない子どもには解きづらい。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:14:45
    塾通いの子は、こうした授業の進め方に対応できる。授業よりもずっと早く学習内容を済ませており、応用問題に取り組み始めているから、学校で配布される応用問題のプリントも、定期テストで出てくる応用問題にも、柔軟に対応できるよう、準備ができている。しかし塾に行けない子どもはそうはいかない。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:16:46
    塾に行っていない子は、授業で習うことが初めての内容。その基礎的内容を頭に入れる作業も十分に行えないまま、塾のこのペースに合わせた高度な応用プリントを配られても、とても解けない。基礎、ちょっと応用、高度な応用、と段階をふまえて学習すべきなのに、そのペースで進めることが許されない。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:20:06
    定期テストの問題も、どこかの会社の出版物のコピーだから、教科書とは似てもにつかない問題ばかり。たとえば英語では、教科書で習った文章が一つも出てこない。定期テストのくせに実力テストのような感じ。応用に取り組むヒマを与えられなかった塾に行かない子には、非常に不利。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:22:31
    私の世代の場合、教科書を丸暗記すればそこそこの点数が取れた。数学は教科書にある問題がそのまま出たり、英語も教科書の文章がそのまま出て、虫食いで単語を埋めればよかったりした。丸暗記という愚直な学習法でも、80点を取ることが可能。応用問題は、自信を付けてから取り組めばよかった。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:23:49
    「丸暗記」がある程度通じる、ということは重要。成績の悪い子は、どうやって勉強すればよいのかさえ分からない。だから丸暗記という愚直な勉強方法でよい成績を取ると、自信がつく。自信がつくと、自分の理解が間違っていないか、チェックする心理的余裕が生まれる。そうして成績を上げられた。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:26:05
    今の「塾に引きずられた学校」では、丸暗記という手法では全く歯が立たない。定期テストの問題が、教科書のどこにも登場しないものばかり。本当に応用が利くようにまで学習できていないと、正解を導けないのだ。家で教えてもらうこともできない子は、もうどこから勉強したらよいのか分からなくなる。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:28:46
    こう言うと、「学校の教師が出版社の資料をコピーして定期テストを作ったりするのはけしからん」と批判する声が出るかもしれない。しかし先生にも同情すべき。忙しすぎるのだ。教師に押しつけられる仕事が膨大。文科省の調査がひっきりなしに来て回答したり、地域の見回りをしたり。時間の余裕がない。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:30:40
    こんなに忙しくては、出版物のコピーで日々のプリントや定期テストの問題を構成してしまうのも無理はない。しかも塾通いの子が大半。応用問題を求める声に応じれば、自然と塾に通えない子にはまったく適していない授業内容、テスト内容になってしまう。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:33:05
    私の時代は教科書以外をほとんど勉強せず、参考書は最低限しか使用せずに勉強してきたが、それでも80点、90点は取ることができた。それで自信がつき、正解を出せなかった応用問題を解くため、理解を深めようという心理的余裕も持てた。しかしそんな学習方法が、今は通じにくくなっている。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:34:41
    たとえば教科書の範囲を完全丸暗記すれば、英語の場合、私の時代なら90点近く取れた。今は30点もおぼつかない。定期テストで教科書の文章が一つも使われていないから、本当に文法を理解し、応用できるところまで訓練ができていないと、正解が何か見当が付かないのだ。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:36:21
    成績の悪い子は、自分が正解にたどり着けるのかどうかさえ自信がないので、仮に正しい答えを導き出していたとしても、「いや、間違っているかも」と迷う。この迷いを断ち切るには、丸暗記という愚直なやり方であっても、そこそこよい点数を取らせ、自信を付けさせる必要がある。それが今はできない。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:38:53
    このような状況から、公立中学では塾通いができない子は極端に点数を取れないようになってしまう。この結果、クラスの成績が二極化する。悪くすると、成績の悪い子は荒れる。そうすると「公立よりは私立中に」と受験熱が高まる。それによって公立不信がますます高まる。悪循環。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:46:05
    私の時代は、公立中学、公立高校でも、本人がその気になれば東大だろうがどこだろうが進学することができた。学校の授業だけで十分理解を深めることができたし、教科書だけで学習内容は十分で、参考書は教科書を完璧にマスターした後に取り組めば十分だった。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:47:38
    今や学校の先生も、塾通いが普通だった世代に置き換わりつつある。塾に通わないで学校の授業だけで理解を深める授業の進め方、定期テストの作り方を弁えている教師も、減っている恐れがある。このままでは、塾の存在に依存した学校のあり方しか取れなくなってしまう。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:51:08
    公教育の使命は、どんな家庭に生まれようと、等しく教育の機会を与えること。しかし塾通いを前提とした授業の進め方になってしまうと、塾に通う経済的余裕のない子どもはどうしようもなくなる。公立中学は、塾通いをしなくても十分な理解と習熟度を達成できる授業であるべき。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:53:50
    そもそも、塾に通うのは「テメエ」が好きで選んだこと。「塾で習うスピードに合わせた授業を」と公立中学に希望するのは、筋が違う。早い授業を願うなら、私立中学に行けばよい。公立中学は、基礎からしっかりじっくり固める、着実な授業を行うべきである。塾に引きずられるべきではない。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:57:24
    授業の進め方を塾通いの子どもに合わせない。これが第一。次に定期テストは、採用する教科書に準拠した問題で構成すべき。基礎中の基礎2割、教科書丸暗記で対応できる問題6割、応用力が必要な2割。そうした割合で問題を作るべき。そうすれば、塾に行かない子でも点数が取れる。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 19:59:25
    そのためには、定期テストの問題を、どこかの出版社のコピーで構成させるのをやめなければならない。それをやめるには、先生たちを忙しくしている雑用を減らさなければならない。先生が学校の授業に専念できるよう、文科省はひっきりなしの調査をやめるべき。学校教師の責任を限定すべき。
  • shinshinohara @ShinShinohara 2015-04-14 20:01:05
    以上の改革を行えば、塾に通っていなくても、成績がどれだけ悪くても、本人がその気にさえなれば好成績を収めることができる。好成績を収めれば自信がつき、真に応用力を身につけられる学習に取り組む意欲が生まれる。これこそ、等しく教育機会を与えること、につながる。

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