- Kiyosuke0418
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こんばんは~。鎌倉市図書館です。なんだか最近ツイッターが事務連絡と化してきてイマイチなので、「時々の鎌倉のお話 りたーんず」を入れてみたいと思いま~す。せっかく皆さんフォローしてくださってるんですものね。
2015-04-17 18:30:13え~、1217年のこと。源実朝が宋にわたるために作らせていた大船をいよいよ海に浮かべようとしたんですが、失敗してしまいました。それが4月17日なんですね。(まあ、陰暦なので、今の暦に直すと一ヶ月くらい先になっちゃうんですけど)。
2015-04-17 18:32:28実朝という人は、歌人としての側面もあるせいか、えらく文学者の心を刺激する人みたいでして、沢山の小説や、随筆や、あるいは演劇なんかに取り上げられています。なかでもこの渡宋計画は謎が謎を呼んでた~くさんの解釈がされております。
2015-04-17 18:34:21①政治からの逃避 ②宋への憧れ ③一種の精神的変調 ④吾妻鏡の曲筆などなど…。『将軍源実朝の人間像』(藤谷益男雄 白凰社)のなかでは3パターンに分けていろいろな人の渡宋計画の解釈を図にまとめています。
2015-04-17 18:43:02最近に出た『源実朝 東国の王権を夢見た将軍』(坂井孝一 講談社)の中では舎利信仰とのかかわりや、自分の支持勢力を固めようとしたのではないかというような、前向きな解釈をしています。でもまあ、謎は謎のまま、なんですよね。
2015-04-17 18:45:30それで、そもそもこの渡宋計画って陳和卿という人の一言から始まっているんですが、資料を見てたら、この陳和卿の子孫のことが江戸時代の大和国の地誌にでてきまして、「嫡流は檜物師にて、太鼓のばち 天下一の上手なり」と書いてあるんだそうな。
2015-04-17 18:48:08先祖は大仏の仏頭作ったり船作ったりしたわけですが、子孫はたいこのばち作りの名人になっていたという(笑)。小さなものから大きなものまで。器用な一族だったんですね~。
2015-04-17 18:50:47陳和卿さんは、この船の浸水失敗のあと、消息不明になっちゃうんで、ホントに子孫かどうかはわかりませんが、そんなこぼれ話でございました。おそまつ!
2015-04-17 18:53:32