木村真三氏、荻野晃也氏の講演@コープイン京都(2015.4.18)

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HOSOKAWA Komei @ngalyak

4.18(土)1030am「日本と原発」上映、2pm木村真三さん講演(現地汚染状況、子どもケア、海水、他)、4pm荻野晃也さん講演(地下水汚染)、6pm交流&討論 於:コープイン京都 問合せ→環境問題研究会(事務局:小林さん)jkobayashi0928@yahoo.co.jp

2015-03-20 12:24:45

講演

HOSOKAWA Komei @ngalyak

木村真三さんの講演会@コープイン京都 2pmから始まりました。「皆さん、こんなお天気のよい土曜日に、しかも一番眠くなる時間帯に、勉強に集まっていただき、ご苦労さまです」と木村節、さっそく快調。#nuke1F #childF

2015-04-18 14:24:26
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【木村真三さん@京都2】マーシャル海域で被ばくしたマグロ漁船の乗組員の聴き取り調査を、いま長崎大の高辻俊宏さんらと一緒にしている。「実はこがいなことが有ったよねぇ」と初めて語られる話がいろいろ。真三さんの語りも土佐弁になる!

2015-04-18 14:32:06
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【木村真三さん@京都3】専門は医学、衛生学。環境がもとで病気になるという事態とその予防を考えるのが衛生学。できるだけ病気を低減させるのが目的。環境問題について考えることは不可避。

2015-04-18 14:34:58
HOSOKAWA Komei @ngalyak

木村真三さんのお話と質疑、いま終わりました。マシンガントークで、とても中継が追いつきませんでしたが、また、後ほどさわりとツイートしますね。

2015-04-18 16:07:57
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【木村真三さん@京都4】福島・チェルノブイリの共通点:正しい情報が提供されなかった → 事実が伝わらなかった → 市民の不信に繋がる。 「まったく影響ない、影響はきわめて小さい」とチェルノブイリ事故の際のプラウダ。福島でも同じ表現が繰り返された。

2015-04-18 16:17:39
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【木村真三さん@京都5】二本松市の小学生むけに作成した副読本、1年半かかった。草稿段階で30回ほど出前授業。6年生に聞いてもモニタリングポストのこと、よく分かってない。数値、誰も見ていない。30回のうち、今日の数値(線量率)を言えたのは小学校の校長2名、中学校の校長1名だけ。

2015-04-18 16:23:25
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【木村真三さん@京都6】事実が伝わらなかったのは、原爆のときと同様。長崎投下40日後に米軍が現地調査、長崎のプリュームが島原半島に向かったことに気づき、日本政府に伝えたが、日本政府は国民に伝えず。「16キロ」以遠の認定を切り捨てた。

2015-04-18 16:26:32
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【木村真三さん@京都7】二本松市の副読本では「放射性物質は福島県を中心に世界中にひろがりました」と表現した。これは福島の問題じゃない、世界の問題なんだ、と子どもらにしっかり伝えることが大事。「被ばく者」になったのは福島の子だけじゃない。そこを認識していないから「福島差別」になる。

2015-04-18 16:33:24
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【木村真三さん@京都8】「県境・国境をこえて多くの人が被ばくした事件なのだから、福島の子を特殊扱いするのはおかしい」と反論できるようにすべきだ。子ども自身がそういう認識を持てるようにしないと。#childF

2015-04-18 16:33:55
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【木村真三さん@京都9】事故から2週間め3週間めに長崎でのエアロゾル測定でピーク。放射能は気団で移動する。福島から海に出たのが、吹き戻しで長崎に到達した。質量換算するとCs134が11.3kBq/kg、137が12.4kBq、これは飯舘村蕨平の0-5cmの土壌に相当する。#rad

2015-04-18 16:36:52
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【木村真三さん@京都10】ロシア各地での福島由来のセシウムの測定など、いろいろデータが出ているが日本でほとんど知られていない。福島の落葉土の分解が遅いので、3年目くらいから再濃縮が始まっている。山菜などの汚染がふたたび高まる。#bq

2015-04-18 16:37:25
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【木村真三さん@京都11】子どもの甲状腺がん、ヨウ素被ばくは初期被ばくなので、予防がもうできない。定点観測で早期発見するしかない。検診制度の導入、長期的経過観察が必須。1巡目の甲状腺がん検査、37万人対象。確定57人、疑い46人。#childF

2015-04-18 16:42:16
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【木村真三さん@京都12】「確定」の基準は、手術で切除した組織切片の診断(術後病理診断)。「疑い」は細胞診による。病理診断がなされないうちは「疑い」というラベルがつくだけ。実質的にはがんと見て良い。御嶽山の「心肺停止」と同じこと。

2015-04-18 16:42:54
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【木村真三さん@京都13】確定57名は58名の「疑い」のうち、確定診断が57悪性、1良性となったもの。福島医大であつかった確定54例中、52が乳頭癌、2が低分化癌。リンパ節転移・遠隔転移のなかったものは3例のみ。

2015-04-18 16:44:09
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【木村真三さん@京都14】(54例中)外浸潤(=甲状腺の外の組織にまで癌が進んでいる)20例、リンパ節転移陽性40例。「甲状腺がんは大したことない、予後は良好」と言う人いるが決してそうではない。転移が多く用心が必要。私も事故後、亜急性甲状腺炎になって、細胞診を定期的に受けている。

2015-04-18 16:47:30
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【木村真三さん@京都15】ベラルーシではチェルノブイリ事故当時40歳以下の男女を「危険予備群」として検査実施した。40歳以上は大丈夫という意味ではなく、事故後の経済混乱のなかで実施可能な範囲が限られていたので優先した、というだけのこと。

2015-04-18 16:50:24
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【木村真三さん@京都16】福島医大の鈴木真一教授が日本甲状腺学会の学術集会(大阪)での報告で、福島の子どもたちの甲状腺がん細胞の遺伝子がチェルノブイリのタイプとは違うと。しかし、それは放射線が原因でない証拠にはならない。

2015-04-18 16:50:33
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【木村真三さん@京都17】日本人と欧州系ロシア人は遺伝子がもともと違う。日本の甲状腺がんと欧州のそれとの組織学的特徴・出現パターンが異なることは以前から知られていた。欧州では硬い大きいなしこりで出ることが多いが日本では小さなしこりが点在するパターンが多い。#childF

2015-04-18 16:52:21
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【木村真三さん@京都18】ベラルーシのブレスト州における甲状腺がんの発生推移(グラフ映写)。事故5年くらいは、ほとんど大人。4年目くらいから子どもの発症ではじめ、7年目に明らかに多発。エコーの導入で発見が増えたという要因。

2015-04-18 16:54:19
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【木村真三さん@京都19】1993年から急増(全国で本格的検査を開始)したが、実は大人の発症も増えている。2002年以降、爆発的に増えた(移動検診車による穿刺吸引の開始)のはほとんど大人。検査で増えたようにも見えるが、全体として増加が続いているのでスクリーニング効果ではない。

2015-04-18 16:55:26
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【木村真三さん@京都20】ブレスト州で、思春期と大人の発症例が急増したのは、事故当時子どもだった人たちの晩発によるもの。この可能性を日本政府は認めようとしていない。臨床医の継続観察が大事。ブレスト州、累積25万件の検査データ(アルトゥール先生のデータを木村さんがグラフに)。

2015-04-18 16:58:06
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【木村真三さん@京都21】放射能の人体影響は、被ばく量により出現時期が異なる。たくさん浴びると早く影響が出るが、少ない被曝量では潜伏期が長くなる。長期継続観察が必須。低線量だから大丈夫という対応ではいけない。これを理解しない学者・医者が多い。

2015-04-18 16:59:39
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【木村真三さん@京都22】広島の被爆者でも「第二の白血病」(骨髄異形成症候群)が晩発で多発している。「今はわからない、判断できない」ことが多い→ ①測ること、②知ること、③記録することが重要。福島の甲状腺がんについては限りなく黒に近いグレー、というのが私のいだく心証。

2015-04-18 17:02:46