現代の妖怪学って一定の流れはあるのかな。民俗学からとしては基本的に過去の例や記録を探るのが中心だろうとは思うけれども。現代の無数の都市伝説や怪談はネット等の普及で厳密な起源追求や発生過程の判断は難題にもほどがあるしなあ。
2010-12-19 21:30:27妖怪なんてものの在り方自体もネット全盛の時代じゃかなり変容してると言えそうだしなー。誰かにとっては見えない暗部を人間でない何かとして描いたり、不幸を押し付けたり、現実逃避の矛先にしてみたり、そんな役割を化け物が担う必要が無い時代だものね。
2010-12-19 21:40:54ただ娯楽的な側面として、過去の物の怪の絵巻や怪談や演劇は多分現代のホラー映画・ゲームや伝奇小説として残っている。あとはただの遭遇譚は現代でも探せば色々と。うーん現代の都市伝説も遥か未来には民俗学妖怪学が真面目に扱う内容になるんだろうか。
2010-12-19 21:45:40あ、いやもちろん今の時代の妖怪扱っている人は云々と言うつもりはないんですが、現代の物の怪とは何か、妖怪というのはどういう存在であるのか、居るのか居ないのかなんてのは後世の研究者の判断に任せるしかないと思うんですよね。
2010-12-19 21:53:07生物や物理的な存在として化け物を追求するならともかく、人間の文化や思想なんてリアルタイムじゃ追いようが無いですし。まあ研究者が居なくなってしまったら元も子もないので続いていってくれないとどんな分野でも成果が途切れちゃうわけですが。
2010-12-19 21:56:57例えば、狐の化生が好きで好きでたまらない人が狐に化かされているという妄想に憑かれ、そのままに精神を病んでしまえば脳内嫁と幸せに暮らしながら対外的にも狐憑きとして扱われるというハッピーエンド。
2010-12-19 22:13:09自然が無くなったら、というより例えば宇宙世紀的に惑星間航行とかが普通な時代になったら妖怪化け物なんて概念はそこで存続できるのだろうか。グレムリンやドッペルゲンガーなどの自然への恐怖とかと関係ないものが栄えるのか、それとも宇宙空間独特のもののけが生まれ続けるんだろうか
2010-12-19 22:34:20ただ現代の時点で妖怪などというものどもについて、一般には畏れやよく分からないものとしての側面はほぼ消え去ってしまっていて、娯楽的あるいは創作上の怪物としてまたは眉唾物の興味関心を引くUMAとしての語られ方が多い。
2010-12-19 23:13:25それが科学考察全盛の時代、これから覆っていく気はしないので、つまり未来においても過去語られてきたような不可思議の説明付けとして、あるいは自然を敬う形としての妖怪は消え去っていく運命なのかも知れない
2010-12-19 23:15:32まあどんな形にせよ共存はしていく筈。形を変え品を変え、人間がいる限りは人間以外の何かは想像、創造され続ける。けれども最終的にそれが異星生物であったり異世界異次元生物であったりして、きっとイキモノの割合が強まっていくんだろうなと思う。
2010-12-19 23:30:39今までの時点で妖怪ってのはどんどん西洋化している、というかモンスター化しているからね。キャラクター化といっても良いか。もちろんイメージし辛い何かを滑稽なモノとして描いてみたり、恐れられた事象のイメージ化してみたりという方向では外れていないんだけれど・・・。
2010-12-19 23:35:37ごく個人的には日本的な妖怪ってのは何らかの物の怪や怪異に心や意識を見出しているものだと考えているから西洋的な、いやキリスト教的価値観を土台に持った、人間を中心に据えた感覚の化け物の話と日本の化け物の話は明確に違う。まあ、違っていた、んだよね。
2010-12-19 23:44:04@shiroru オタク文化的な「妖怪」の扱いで現代における妖怪を見ると、史実的な妖怪をそのまま扱ったものもありますが、それよりはアレンジしたものが流行る傾向があります。ですが形はどうあれ広く妖怪ものがよく出てくるのは、現代においても妖怪を描く意義があるということでしょうね。
2010-12-20 00:00:15@mercury_c 妖怪というのがいつの時代もそれぞれ魅力的なんでしょうね。あと、多種多様にアレンジされ変化していくというのは文化として健全な流れでもありますから、私も原義本元に必ず拘らなきゃいけないとは思いませんし。ただ変遷は面白いと同時に哀しさを感じるな、と。
2010-12-20 00:11:25@shiroru けっこう昔ながらの妖怪ものもありますけどね。漫画だとアフタヌーンでやってた『もっけ』や最近だとヤングキングアワーズの『みくもとかさね』あたりが。ただわりと大衆受けしている作品だと現代的にアレンジしたものが多いですね。
2010-12-20 00:18:37@mercury_c 『みくもとかさね』の方は恥ずかしながら未読ですが、まあ結局そういうことなんですよね。身近に妖怪を感じるような昔ながらな環境が少ない→民俗的な妖怪話には共感できず受けない→大衆受けしないものは廃れる→ファンタジーなノリが強く、みたいな。
2010-12-20 00:29:49@shiroru ただ全体の流れからみれば、形を変えながらも「妖怪」をもってくる時点で回帰しているようには思いますね。あまりに離れすぎたフィクション世界に「妖怪」を出すことで昔の関わりとつながりをもたせるような。
2010-12-20 00:35:11@mercury_c なるほど。確かに妖怪という存在にフィクションであると同時に年月や歴史、人外でありながら人間や社会と離れられないといった要素を見出している作品は多々ありますね。
2010-12-20 01:07:15文句みたいなこと長々言いましたけど、結構今の時流に阿った作品であってもやっぱり比べれば英語圏の創作や伝承に登場する怪物とは大分違うのでしばらくは大丈夫かなー。ただ流石に海外の妖怪、化け物の登場する作品は有名なものでも全て抑えているわけじゃないから全体的な印象だけれども。
2010-12-20 00:42:49まあ難しい話はともかく。女性幽霊の現代的イメージは大抵黒髪ロングだよね?w 一応幽霊自体は中国発祥だと思うけど有名なのは幽鬼とか餓鬼的なものだった気がするから…黒髪美女幽霊ってのは一体どこから出てきた代物なんでしょうかねえ。やっぱり江戸あたりの変態画s(ry #blacklong
2010-12-20 00:55:58現在有名であることのみを理由にでっちあげるなら円山応挙あたりが先駆けと言っとけばいいような気もするけど・・・。ごく最近に限れば貞子とか他幾多の漫画によって刷り込まれてるんかな #blacklong
2010-12-20 01:02:18@shiroru 以前みた遠野物語の解説で「白い顔と黒い髪という色彩の対比が鮮やかに映像的です。この世ならぬ情景です。それはけっして人間の女ではない」という文がありました。記事も書きましたが黒髪ロング幽霊は古いようですhttp://bit.ly/eX830s #blacklong
2010-12-20 01:13:54@mercury_c 白黒との対比と信じられないぐらいの美しさ、ですね。黒髪ロング+白のワンピース(あるいは死に装束)もそうですけど黒と白ってのはお互いに強調し合い映えるわけですかね。あと美人の象徴として黒髪ロングが日本人男性に想われ続けているという証拠?w #blacklong
2010-12-20 01:22:43