「ホラー」に横たわる差別/被差別の視線。

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト |宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)などと呼ばれる |SF的なホラー小説で有名である。 CoC |ラヴクラフトが1925年に発表したホラー小説のタイトル、 続きを読む
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monado @monado

こういう人たちが、実は自分が朝鮮籍でした、みたいなインスマウスなオチになったときにどういう気分になるのかを想像すると楽しい http://togetter.com/li/80728

2010-12-20 13:58:05
monado @monado

ポストコロニアル的にインスマウスの影を批評してるのとかありそうだけど、ないのかな?

2010-12-20 14:03:07
monado @monado

ラヴクラフトがわりと差別主義者っぽかったことも含めて、感慨深い。

2010-12-20 14:12:16
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@monado CoCをまんま駆動すると、異界の存在に対しては排除か逃亡かしかない。これが、日本の妖怪・幽霊譚と、ある種のテーマ設定において決定的に食い違う。ホラーにも差別/被差別の問題は横たわっている。水木しげるはラヴクラフトより圧倒的にリベラル(笑)

2010-12-20 14:15:04
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

ホラーにもっつーかホラー「にこそ」だなー。恐怖と差別は究極的には不可分。QT @tricken ホラーにも差別/被差別の問題は横たわっている。

2010-12-20 14:17:49
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

@tricken 俺の怪談フォルダが火を噴くぜ!!!よしっまた今夜あたり仕事が落ち着いたタイミングで連投postするので適当にかまってあげて下さい(> <)

2010-12-20 14:20:18
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

さて、そろそろ夜になり紳士の時間は終わりなので @tricken さんにkwskして頂いたラーと差別の話でもしようかと思うのだけれどどういう路線で話せば愉快かなと思案している。

2010-12-20 22:47:28
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

「恐怖」とは如何なる感情か。それは「自分に害を為す可能性があるモノを警戒し忌避しようとする感情」から派生する。まずこれが大前提。それが発展して「自分には理解できないモノ」「自分より遥かに強いモノ」「自分に害意を抱くモノ」への「恐怖」となる。

2010-12-20 22:50:37
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

このうち、ホラー・怪談というジャンルは特に「理解できない」という点や、「自分より弱い者であるにも関わらず自分に害意を抱く」というギャップを中心に据える。如何に「自分に害を為す話」とは言え「戦場に兵士として出向いたら敵軍の屈強な兵士にボコられました」という話は怪談にはならない。

2010-12-20 22:52:45
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

まずこの軸を用いて「亡妻の幽霊が夫の元に出て(ry」という話を分けてみると「夫が亡妻の幽霊を受け入れる→二人で彼岸へGO」==「割と現代的なサイコホラー」 「亡妻の霊が出たんだって」「へぇ」==奇談、「夫が亡妻の幽霊を退治する」==「ごく伝統的な怪談」って感じかしら。

2010-12-20 22:58:27
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@liliput ホラーあるいは超常存在を〈排除〉するか、それとも受容〉するかという違いが、怪談・奇談・妖怪譚・コズミックホラー等に複数の調性を生じさせている、という話を以前近しい人から聞いたことがあり、その辺をどうリリパさんが考えているか尋ねたかった。

2010-12-20 22:50:50
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

@tricken ははあなるほど。確かにそれらの話はそういう側面で分類できそうですね。妥当な話だと思います。それにはどんな軸が入っているかな……まず「受容」-「排除」の軸、それには更に「傍観」も付け-加えたいですね。「受容」-「傍観」-「排除」

2010-12-20 22:55:24
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

つーかアレだな。実は洋モノの幽霊譚ってそんな結構なものがほとんどないのだ。この話機会があれば後述するけれど、例えばアメリカでは幽霊よりも宇宙人の方がリアリティのある怪異として遥かに多く語られており、文化差がある。

2010-12-20 23:01:06
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

怪現象をただ「傍観」するタイプの話である「奇談」は、古来よりあまりメインストリームの怪異譚ではない気がする。佳作はたくさんあるのだけれど、どうも通好み。一般人が面白がるようなものではないのかもしれない。

2010-12-20 23:04:41
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

あともう一つ重要な軸が「怪異」の種類だな。「生きた人間」-「幽霊」-(「妖怪」)-「深淵より来る旧くおぞましき者ども(宇宙人)」かしら。なぜ「妖怪」がカッコつきなのかというと、妖怪・妖精の話は恐怖をそんなに呼び起こすものではないから。これもまぁ適当に後述。

2010-12-20 23:07:12
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

我が国の古典怪談で「鬼」の出てくる話はいくつもあるけれど、これは「妖怪」の話とするよりむしろコズミックホラーの亜種?と考える方が適切な感じ。怪談の鬼はとても不気味で正体不明の、人知を超えた存在。

2010-12-20 23:08:39
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

この辺のニュアンスはどうも説明しにくいが、えーとなんていうかな、例えば鬼が玄象を持っていく話はホラーじゃないけれど、初夜に妻を喰ってしまう婿鬼の話は「ホラー」なのだ。

2010-12-20 23:12:29
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

なんかあんまり差別に関係する話してない気がするがいいんかな。まぁいいや。

2010-12-20 23:13:13
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

「生きた人間」はその通りキチガイ怖いです(> <)という類の話。愛欲や怨念のあまり狂ってしまい生きながら羅刹となってしまったものもここに含む。メジャー怪談のほとんどがここに含まれると思う。

2010-12-20 23:16:22
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

んで、これらの軸を使って一番メジャーなタイプのホラーを定義するなら、それは「キチガイを排除する」話と言えるだろう。四谷怪談もジェイソンもベッドの下男もここに含まれる。ああ身も蓋もない。

2010-12-20 23:18:38
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

あんまり身も蓋もないからもうちょっと細かく言おう。なぜ、当該キチガイが狂ってしまったか、について更に分類できる。最初からキチガイだった、と最初はマトモな弱者だったんだけれど何かつらい目にあった所為で狂った、の2つ。

2010-12-20 23:21:12
りりぱ/Matsuki@通販あります! @liliput

ここでのポイントは、最初はマトモだった人が狂っていく場合その人は弱者、女性老人子どもとか、あるいは精神的に弱い人とかそういうので、強くたくましく精神的にも健康で成熟した男子(の霊)が害を為す怪談ってのはまずない、ってかあり得ない。

2010-12-20 23:24:13