ｷｭｯﾁｬﾆｱももんが騎士団

御神楽 @rena_mikagura

ｷｭｯﾁｬﾆｱももんが騎士団①：ももんが騎士団は、中世から近世にかけての過渡期の一時期にのみ成立した極めて短命な騎士団であった。各地の騎士修道会が実戦力を失って儀礼的な性格を強めていく流れの中、これに逆行するかのように、実戦力としての能力を求められて成立した。

御神楽 @rena_mikagura

②：ももんが騎士団設立の提案はｷｭｯﾁｬﾆｱ北方におけるレコンキスタが泥沼化の様相を呈した17世紀末に為された。ｷｭｯﾁｬﾆｱ各地から信仰心が篤く勇気にあふれた（と見做された）ももんが戦士らが集められたが、設立費用は国庫だけでは足らず、南方農奴らからの収奪で賄われた。

御神楽 @rena_mikagura

③：首都では設立パレードが催され、ｷｭｯﾁｬﾝ帝の演説には誰も耳を傾けなかったものの、騎士団そのものはももんがたちの盛大な歓迎を受け、赤地に金星の刺繍された立派な旗も寄贈された。最新の銃火器を備え、市民らから祝福され、ももんが騎士団の前途は洋々であるかに思われた。

御神楽 @rena_mikagura

④：事実、北方に投入されたももんが騎士団は最初の衝突で北ももんがの軍勢を蹴散らした。問題はこの勝利が後のももんが騎士団の性格を決定付けたことだった。騎士団は勝利したには違いないが、彼らの戦術は稚拙で、彼らは敵を見つけるや否や散発射撃に等しい一斉射を加えただけだった。

御神楽 @rena_mikagura

⑤：この衝突は偶発的なもので、敵はこの「奇襲」に驚いて逃走したに過ぎなかったのだが、騎士団はこれを実力による勝利だと勘違いし、略奪に酔いしれた。もっと問題だったのは、この勝利に伴う「戦果報告」だった。宮廷は戦果を過大に喧伝すると共に、略奪収入に味をしめた。

御神楽 @rena_mikagura

⑥：ｷｭｯﾁｬﾆｱ軍の士気と軍紀など元よりあったものではないが、この一件（初陣であるが）により、ももんが騎士団の軍紀は著しく乱れた。彼らは、初陣から暫くの間は幸運にも敵と遭遇することはなく、先々を徹底的に略奪し尽くし、略奪の「戦果」を宮廷へと送り続けた。

御神楽 @rena_mikagura

⑦：そんな略奪ピクニックを続けていた彼らも、やがて二度目の戦闘を経験する。騎士団の経験によれば、敵は一斉射を加えれば瞬く間に敗走し、彼らは略奪に精を出せる筈であった。だが現実は違った。今度の敵も練度は高くないが、彼らは騎士団の存在を認識し、数倍の戦力で待ち構えていたのだ。

御神楽 @rena_mikagura

⑧：騎士団は敗走した。騎士団は前回と同様敵を見かけるや否や散発的な一斉射を加えたが、敵が逃げ出すどころか反撃するに及んで、ももんが騎士たちは我先に逃げ出した。敵は悪名高い騎士団を撃退したことで良しとし、追撃はしなかった。しかし問題はここからだ。

御神楽 @rena_mikagura

⑨：ももんが騎士たちが抱いていた常勝の幻想（一度勝っただけだが）は打ち砕かれた。しかし本国、特に宮廷周辺では彼ら騎士団の勝利と戦果は過大評価され、宮廷からは「戦果の後送」を求める使者が度々送られてきた。騎士たちは今更帰りたいとは言えず、進むも退くもできなくなってしまった。

御神楽 @rena_mikagura

⑩：彼らの結論は明快であった。即ち、本格的な衝突を避けながら略奪ピクニックを続けることである。もっとも、暫くはそれでもよかった。彼らが備える優れた銃火器は鍬や鋤で武装した農民を脅すには十分であったし、宮廷も騎士団が送ってくる「戦果」に満足していた。

御神楽 @rena_mikagura

⑪：だが、やがてそれにも限界が訪れた。ももんがはどんぐりがなければ餓えるし、装備は更新しなければ損耗する。一方で北方ももんがも戦乱の長期化から耕作地の放棄、富裕層の移動が相次ぐなど経済力が低下し、端的に言えば略奪の収益は騎士団を維持するだけで精一杯になってしまったのだ。

御神楽 @rena_mikagura

⑫：こうなれば、ももんが騎士団はもはや単なる野盗集団以外の何者でも無い。騎士団は戦力を維持する為、あるいはモラルの低下から「戦果」を着服し、北方を再征服するどころか、戦線を拡大して両軍を衝突させては周辺を徘徊し、ひたすらに北方の富とどんぐりを食い散らかした。

御神楽 @rena_mikagura

⑬：ももんが騎士団は数年に渡って略奪にいそしんだが、やがて再征服軍の主力が北との会戦に大敗を喫すると、北方に孤立を余儀なくされた。かくしてももんが騎士団は壊滅した。ｷｭｯﾁｬﾝ帝は貴族連中から吊るされた。（おわり）

秋水 @syuusui507

@rena_mikagura ああこれは偽書ですわ(即答

御神楽 @rena_mikagura

@syuusui507 真実の歴史です（まがお）

秋水 @syuusui507

@rena_mikagura ｷｭｯﾁｬﾆｱ共産派の陰謀だろ

御神楽 @rena_mikagura

@syuusui507 我々ｷｭｯﾁｬﾆｱｿｳﾞｨｴﾄはももんが民族主義に屈しない！！（ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

秋水 @syuusui507

@rena_mikagura 白系ｷｭｯﾁｬﾆｱは実在した！？

御神楽 @rena_mikagura

@kyu190a なお、現代ｷｭｯﾁｬﾆｱにおける「ももんが騎士団」はももんが主義者らによって「ｷｭｯﾁｬﾆｱ民族の正義を体現した精鋭騎士団」であると喧伝され、一種の民族的シンボルと化している。当時のｷｭｯﾁｬﾝ帝は愛国的騎士団を見捨てた臆病者扱いである。ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ

kyu190a@狐のお嫁さん募集中 @kyu190a

@rena_mikagura (ヽ´゜ω゜)なんだと（

御神楽 @rena_mikagura

@kyu190a 民族の歴史はこうして創られていくのです！（吊るす準備をしながら

kyu190a@狐のお嫁さん募集中 @kyu190a

(ヽ´゜ω゜)名物の遅すぎる名誉回復でお茶を濁すか・・・（ RT @rena_mikagura: @kyu190a 民族の歴史はこうして創られていくのです！（吊るす準備をしながら

わるさわ @wars_zawa

@kyu190a ( ★)キュッチャニアにおける粛正は誤りであり、キュッチャンによって不当に弾圧された同志たちの党籍復活と名誉回復をここに宣言する

わるさわ @wars_zawa

キュッチャン傀儡なんだけど、後世では大体キュッチャンの所為にされて稀に見る暴君とかにされている