【開棺】中尊寺金色堂学術調査65周年語り【調査】～第六夜～　奥州藤原四代の血液型・身長・外見

奥州藤原氏bot @ou_fujiwara4

経清「ついに今夜で最後の中尊寺学術調査語りとなりました。みな今までお付き合いありがとう！」 季春「ちなみに65年前の学術調査は寺との約束通り3月30日まで順調に行われましたが我々は一足先に終わります」 経清「今回は最後と言うことで清衡と泰衡君にも来てもらったよ」

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清衡「今日までお疲れさまでした、父上」 泰衡「今夜はよろしくお願いいたします」 経清「二人とも表情も声も固いよ？」 清衡「父上の頼みならばと参りましたが……正直自分のミイラの話をするのは…」 泰衡「父上と祖父上は姿をくらましたのですが、私は逃げ遅れたので、曽祖父上に連行され……」

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経清「ふ～ん？　まあ今日は楽しく君たちの身長とか外見とかの話をするから。薄い本作る人の役に立つ話題だよ」 清衡「薄い本とは？」 泰衡「曽祖父上、ご存じにならない方が良いですから……って私は義経殿から聞きたくもないのにその話題聞かされて知りましたがなにゆえ経清公までご存じで……」

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経清「例によって『中尊寺』『最終報告』中の基衡と秀衡のでーたは逆として扱うよ。まずは身長から。身長差と言えば大事なぽいんとだね」 清衡「何がです？」 泰衡「……」 季春「実は四公の身長は各論文によって一致しません。計測方法の違いでしょうか？　そのため書物でもばらつきがみられます」

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経清「どれを採用するか迷うところだけど、『最終報告』中の「藤岡四代の遺体」で提示されたのが各所で採用されているからこれにしよう。この論文は『最終報告』よりは入手が容易な『中尊寺』（朝日新聞社／1959、※『中尊寺と藤原四代』とは別）にも収録されている」

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経清「それによると、清衡160cm、基衡164cm、秀衡167cmだってさ」 季春「ミイラになると1~3cmほど縮むようですが、他の論文と比較してその補正が済んだ数値と思われます」 経清「清衡は老年で死んでこの身長だから、ミイラ補正された数値より若い頃はもう少し高かったかもね」

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経清「でも泰衡君の身長が出ないのが残念だ」 清衡「義経殿の場合、義経殿のものと伝わる甲冑から150cm前後と推定されたらしい。たしか秋田の鎧神社に泰衡のものと伝わる甲冑があったな。それを用いればわかるかもしれぬが」

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経清「あれ？　なんで秋田に泰衡君の甲冑が？」 泰衡「……察してください」 ※鎧神社→kensoudan.com/firu-kita-e/fu…

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季春「次は血液型ですが……」 経清「ミイラからも血液型判定できるとは驚きだ」 泰衡「本当は私達の身体から骨髄を採取したかったようですが、『遺体に損傷を与えない』という原則を守るためごくわずかな筋肉の破片で代用してくれたようです」

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季春「その結果、清衡様AB型、基衡様AB型、秀衡様A型、泰衡様B型と出ました」 経清「どれも親子関係の矛盾は無い結果だ。あ、そう言えば『遥かなる時の彼方３』で出てくる泰衡君のキャラ設定も血液型はしっかりB型になっていたよね」 泰衡「この調査がそんなところで生かされて……」

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経清「で、清衡がAB型だから私と私の妻は＜ともにO型ではない＞ことになる」 季春「AB型である基衡様の御母上も＜O型ではない＞ことは確実です」 経清「A型の秀衡の母である安倍宗任殿の娘は、どの血液型でも良く思えるけど、秀衡の息子がB型だから秀衡はAOタイプのA型のはずだ」

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経清「そのO因子は母方由来のものとなるから、宗任娘は＜AB型ではない＞ことになる。そして泰衡はB因子を母方から受け継いだBOタイプのB型となるから基成娘はB型かAB型だね」 清衡「……父上、何故そう血液型遺伝の法則に詳しいのです？」 経清「この日のために勉強したんだよ。褒めて」

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季春「まとめると 経清（A・B・AB）×安倍頼時娘（A・B ・AB）→清衡（AB型） 清衡（AB）×基衡母（A・B・AB）→基衡（AB型） 基衡（AB）×安倍宗任娘（A〔AO〕・B〔BO〕・O）→秀衡（A〔AO〕型） 秀衡（A〔AO〕）×基成娘（B・AB）→泰衡（B〔BO〕型）」