- ttt_cellule
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千葉さん絡みの案件がひっきりなしにTLに出てくる件で思い出すのは、ちょうど『「浅田彰」 知のアイドル研究読本』でいくつか揶揄記事があることなんだけど、かつてはそうした揶揄記事は雑誌の端やコラムで散在し総量も大したことがなかったが、現在は階級意識のようにつねにすでに噴出すると。
2015-04-28 22:50:37ちなみにこれに入ってる中上健次の小文は、彼が文壇内のゴシップや上下関係を意識しつつ芸文を書くタイプの書き手であることを示すし、山口昌男や栗本慎一郎などが先輩立場からのいじり芸をやってて、売文とロールプレイの側面がいろいろ垣間見え、資料的に少々面白い
2015-04-28 22:55:26『現代思想』デビューの書き手は岸田秀、栗本、浅田の三人だ、と当時栗本言ってるとかね。山口昌男は大学の知識人で道化をやったのは栗本が最初だと断言していたり。この頃に媒体と軽い行動の提示で変化が起きてたんだろう。島田雅彦と仲が良かったのも畑違いゆえ気楽に付き合えた事情じゃないかなと
2015-04-28 23:06:10新人で立場が弱いと容赦なくいじられるわけで、林真理子に明らかにショタ需要においてかわいいかわいい言われていじられてるとかね。林は中沢新一と同郷で仲が良かったとかいろいろ書いてる
2015-04-28 23:08:25ジャーナリズムの変動期における朝日ジャーナルの歩みの位置づけや、80年代前半期の書き手(それこそ山口昌男、栗本慎一郎、浅田、柄谷なども書いていた。立花隆すらも)の関与の位置づけが、そろそろ検証され共有されて欲しいんだけど、そういう仕事ってあるんだろうか
2015-04-28 23:15:11@ttt_cellule その頃の百鬼夜行の様子を仮名使って面白可笑しく書いたものです.さほど内容があるわけではないのだけれど,当時の空気感をよく伝える本になってるだろうな,ト.
2015-04-28 23:31:40.@awajiya ジャーナリズムの変動期で言うと念頭に置いてたのは筑紫哲也登板後の朝日ジャーナルのニュースの扱い方の方です。立花隆のロッキード事件関係の連載も朝日ジャーナル連載だったりしてるし、アメリカや左右対立に対して新機軸の提示が漠然とではあれあったのでは?とか。
2015-04-28 23:38:15@ttt_cellule 筑紫哲也というと,その頃,ポパイかブルータスで「書くものは斬新なのにファッションがヒドイ.古臭い」と絵入りで揶揄されてまして,よくも悪くも変動期だな,と感じた記憶があります.だいたい,それまでジャーナリストのファッションって記事ネタになるようなものではw
2015-04-28 23:45:09(イラストで酷評されてた筑紫の格好は,'70s初頭に中村雅俊あたりが着てたような格好で,確かに古い時代を引きずってるような印象はあった.デビュー時期の所為か,あの人はいつもそういう古臭いところと目先の利くところの両方をまたいでるような感じがあるね) @awajiya
2015-04-28 23:50:52先刻こう twitter.com/awajiya/status… 書いたのですが,意外とあの辺の記事が効いてたりしてw まぁ,「ニュージャーナリズムはオシャレだぞ」みたいなのは,たぶんトム ウルフあたりが元なんでしょうけどねぇ @53dayo
2015-04-29 00:01:25今だったら,TwitterやFacebookをプラットフォームに,もっとヌルく電圧低い状態でダラダラ流れて消えるんでしょうが,まぁ,あの頃って,既に高度情報化時代なのに,まだディジタルじゃない.という奇妙な時代ですからのぅw @ttt_cellule
2015-04-29 00:07:33「既に高度情報化時代なのに,まだディジタルじゃない」ってのは,その頃を理解する重要なキータームだからみな覚えとくようにw 高度情報化=ディジタル化と等号を結べないのである.今はそうだから,そうでない社会を想像するのは難しいかもだが.
2015-04-29 00:17:41@awajiya あの頃は「雑誌ライター」がいまとは全く別の豊かさとゆるさがあったんだろうなあとか思いますね。質は今のほうが勝ってる面も多いのでしょうけど
2015-04-29 00:10:32たいていの40代以下の人は朝日ジャーナルの実物紙面をあまり見たことないんだろうと思うけど、実際に見るとかなり異様なんですよ。今手元にある86年4/25号を見ると、巻頭特集が伊藤俊治の引用と図版コラージュによる東京廃墟地図で、シリーズ連載が編集部構成の共産党動向の取材と批判で、
2015-04-28 23:49:52立花隆の連載は「ロッキード裁判批判を斬る」で(このときすでに第81回)、カストロのインタビュー記事はあるわw,かと思いきや筑紫哲也の対談相手は松本小雪で、時事エッセイ枠は田中康夫と大西巨人で、
2015-04-28 23:52:22書評欄では小島信夫が江川卓『謎とき罪と罰』を、松枝到がバージャー『イメージ』を、福井憲彦がギンズブルグ『ベナンダンディ』を、丸山茂樹(プロゴルファーじゃなくて生協のメンバーの方)がトマス&ローガン『モンドラゴン』(労働者自主管理についての実証分析本)を取り上げてる
2015-04-28 23:54:44こんな紙面、その後の日本に無いでしょ。いわゆる総合誌(中央公論、世界、文藝春秋など)でもこうはなってない。人文方面だけなら近いものはあるだろうけど、ノンフィクションや政治ニュースが多め。「AJ企業探検」という連載枠では住友銀行の内部取材&批判があったりする。
2015-04-28 23:57:01東京廃墟地図はこんな。真ん中にあるのはAKIRA。伊藤のことだから丹下健三の東京計画をモデルにしてるのを踏まえてるんだろうし pic.twitter.com/ThMYAGHSnV
2015-04-29 00:02:27左下に図版コラージュの著作権者一覧があるけど、これ週刊誌ジャーナリズムとしては特殊でしょう。 pic.twitter.com/lQibLcjQav
2015-04-29 00:05:20まあ、AKIRAでいうとミヤコの神殿が丹下の代々木国立屋内競技場を下敷きにしてるのは見れば一発でわかるんですが、「AKIRAを支えてた当時の都市論ブームとイメージソース」ってあんまり共有知になってないっすよね
2015-04-29 00:07:07ちなみに、しばらく前にオクで激安まとめ購入した朝日ジャーナルを適当に開封して紹介してるので、この号が特別なわけではありません
2015-04-29 00:09:32