イタンシンモン ケイシチョウ炎上 「トーキョー・オブ・ソウル・イン・イド」「ザ・デス・イン・ジ・ヴェンジェンス」

ドーモ、イノウシャ=サン。 ニンジャスレイヤーパロまとめです。ニンジャスレイヤーとは関係ありません。
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tome @tomekawa

「ドウモ、キリュウトウヤ=サン、チョークです」 「ドウモ、チョーク=サン。キリュウトウヤです」 アイサツは、異能者にとって神聖不可侵な行為!アイサツはされたら、返さねばならない……古事記にも書いてある!

2015-04-29 16:03:09
tome @tomekawa

「イヤー!」「グワー!」キリュウトウヤのイノウ・ジツが、チョークを捉える!「イヤー!」「グワー!」飛びかかったチョークが、キリモミ回転しながら吹き飛んだ。しかし、看板「シンモン」に叩きつけられた彼の肉体は、まだ滅びていない。それが、イド=ソウルを宿したイノウシャの強度なのだ!

2015-04-29 16:10:09
tome @tomekawa

イド=ソウルを宿したものをイノウシャと呼ぶ!チョークは、イノウシャであった。「キリュウ=サン。あんたの目的は?」不気味に光るキリュウの瞳がチョークを捉える。「イノウシャ、殺すべし」「面白い、狂人!」草木も眠る丑三つアワー!高く聳えるケイシチョービルの上が、壮絶な戦の開始点と化す!

2015-04-29 16:14:09
tome @tomekawa

「イヤー!」「グワー!」チョークの放つ黒きホウチョウ。彼のイノウ=ジツから放たれる影から生み出されるブッシツは、如何なるブッシツより実際凶器!キリュウが身を捻り、ケイシチョウ=ビルの航空障害灯に突き刺さり、バチバチと火を放つ。すかさず、キリュウの三角飛び。ナムサン!

2015-04-29 16:18:33
tome @tomekawa

キリュウの肉体が黒き鋼と化す。これが、イノウ=ジツ!その鋼はあらゆるブッシツを凌駕して堅い!おお、ゴウランガ!「イヤー!」「グワー!」放たれる悍ましいケリが、ケイシチョウ=ビルのコンクリートを破壊し、チョークを蹴り飛ばす。チョークの転がる肉体は、まさに跳ねるマグロなのだ。

2015-04-29 16:21:23
tome @tomekawa

見るがいい!これがイノウシャの力である!イノウシャとは、一人の男のイド=ソウルから放たれたイド=ソウルが、他の者達に宿る事によって、常人ならざる力を得た者達の総称である。その驚異的な力は、現代のトーキョーにおいて並ぶものは居ないのだ!キリュウもまた、そこに連なる一人なのである。

2015-04-29 16:23:03
tome @tomekawa

「イタンシンモン編 トーキョー・オブ・ソウル・イン・イド」より

2015-04-29 16:23:41
tome @tomekawa

マサトシ・ヒビノは、イノウシャである。彼もまた、その宿命から逃れることは出来なかった。かつて行われた戦いの跡地。酸性を含んだ雨が、ケイシチョウビルの真上に降り注ぐ。カサを指して、雨を凌ぐヒビノは、その暗がりの中、微かに立ち込めるイノウ・ジツの痕跡を目の当たりにした。

2015-04-29 16:44:52
tome @tomekawa

破壊され、接触不良で火花を散らす電子看板「シンモン」の文字。その横には、「実際ヤスイ!とても上がる事ネクタール!」。雨の中薄暗い輝きを放つ電信看板を、他所に、このイノウシャの総本山とも言えるケイシチョウビルで戦いが起きた事等、誰が信じられようか。いや、彼は、イノウシャなのだ。

2015-04-29 16:47:31
tome @tomekawa

「イヤー!」突如、不気味な影より放たれる漆黒のホウチョウ。間違いない。ヒビノは、飛来するホウチョウを寸前の所で避ける。「御前か、この看板のしわざ」ヒビノが確信するより速く、ケイシチョウビルのコンクリートを重ねに重ねた屋上の床に突き刺さったホウチョウが、影のように消えていくのだ。

2015-04-29 16:49:32
tome @tomekawa

間違いない。これは、イノウ=ジツ。ヒビノが、押し寄せる感情は、彼のイド=ソウルに宿されたものか。はたまたヒビの自身のものか。影が膨らむと、そこには白と黒のフードを被った男が現れる。「ドーモ、チョークです」男が、チョークが、オジギを行う。直ぐ様、ヒビノも姿勢を正して応える。

2015-04-29 16:51:20
tome @tomekawa

「ドーモ、チョーク=サン、ヒビノです」。イノウシャにとって、如何なる状態であろうともアイサツは、絶対の礼儀!そして、両者に緊張が走るより先に、殺意が走る。「何故、ケイシチョウビルを」「イノウシャなら、当然」理由は不可解。しかし、ヒビノ自身のイド=ソウルは感じている!

2015-04-29 16:54:07
tome @tomekawa

目の前の狂人の性は、間違いなく、チョークの宿すイド=ソウルのものだ!「イヤー!」チョークが飛び上がり、フードの奥の瞳が怪しく光る。懐から放ったホウチョウが、ヒビノに向かって放たれる。チョークの生み出したものこそ、正真正銘のイノウ=ジツだ。(((しかし、それがイノウならば)))

2015-04-29 16:55:49
tome @tomekawa

ヒビノもまた、イノウシャである。放たれるホウチョウを目前にして、彼は驚異的な速度でたたき落とした。その肉体は何の装甲にも覆われていないにも関わらず、イノウ=ジツで出来たホウチョウを捉え、潰したのだ。「イヤー!」「グワー!」飛び上がるヒビノの蹴りが、チョークの腹部を壊す!

2015-04-29 16:57:27
tome @tomekawa

「イヤー!」「グワー!」実際、チョークのイド=ソウルを宿した肉体をも貫くヒビノの蹴り。あらゆる重機械より重い一撃は、チョークをケイシチョウビルの排水管に叩きつける。口から血を吐くチョークを背に、ヒビノが透かさず床に着地する。「……カゲキハ・シンジゲートか」痙攣するチョークに聞く。

2015-04-29 16:59:17
tome @tomekawa

ヒビノの蹴りは、その細い足から想像するよりも圧倒的に重い。その超人的な力を生み出すのが、ヒビノの持っているイド=ソウルより放たれるイノウ=ジツの一つ、「シンタイノウリョク・コウジョウ」である。そのジツを受けた者は、イド=ソウルを宿さない一般人であれば、まるでネギトロの様になる!

2015-04-29 17:01:28
tome @tomekawa

「ハハハ、カゲキハ・シンジゲート?大層な名前だ」しかし、間違いなくチョークはその傘下の一人。痙攣しながら応えるチョークを見て確信。このケイシチョウビルに楯突くイノウシャ。ヒビノに嫌な汗が流れる。カゲキハ・シンジゲートとケイシチョウビルが争うのは、必然なのだ。古事記にも書いてある。

2015-04-29 17:03:33
tome @tomekawa

カゲキハ・シンジゲート。それこそが、東京に跋扈するイノウシャの悪しき集団。ケイシチョウビルを本拠地とする「イノウ・ポリス」と敵対する悪の総本山である。「チョーク=サン。御前のイノウ=ジツは」「オタッシャデー!」突如のアイサツと共にチョークの姿が目の前から消える!オオ、ゴウランガ!

2015-04-29 17:05:20
tome @tomekawa

これから予感されるであろう、起こるであろう出来事に、ヒビノは嫌な感覚しかその彼の心に残されなかった。しかし、ヒビノのイド=ソウルは感じていた。これから起きるケイシチョウビルに所属しているイノウ・ポリスとカゲキハ・シンジゲートの血で血を争う恐ろしい戦いの前兆と息吹。謎の危機感を!

2015-04-29 17:07:10
tome @tomekawa

イタンシンモン ケイシチョウ炎上 「ザ・デス・イン・ジ・ヴェンジェンス」より

2015-04-29 17:07:51