2015年5月3日

近代的自我をめぐって ロマン主義・ダダ・ユンガー

山本桜子(ダダイスト)と千坂恭二(思想家、戦後日本におけるエルンスト・ユンガー研究のパイオニア)氏の対話
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山本桜子🐓 @saqrako

人間に近代的自我インストールする際に、今後本品が不調をきたしても「宇宙との合一」とか言い出しませんみたいな契約書あったほうがいい

2015-04-25 12:07:32
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako 小自我の人間と、大自我の宇宙は重なり、一体化するというロマン主義に多い立場だけれど、これでは、何処を探しても、一体化出来ない他者がいないことになる。他者がいなければ現実もまたありえなず、小自我に収縮すれば独我論という哲学的な引き篭もりになる。

2015-04-25 12:20:50
山本桜子🐓 @saqrako

近代的自我批判として自他の別のない一体化した世界を希求する動きがあって、私は不勉強だが、国柱会などは多分そういうところがあると思う。一方ダダも近代的自我批判を含んでいる。世界宇宙一体化系とダダは酷似してるようにみえるとこがある。国柱会の宮澤賢治とダダのツァラは詩のモチーフも似てる

2015-04-27 08:26:52
山本桜子🐓 @saqrako

ツァラが個人的に何を求めようが彼の勝手だが、ダダとしては一体化系に行くのはロマン主義への後退でアウトだ じゃあダダ創始者のツァラとダダ終了後のツァラはどこまで連続してたか 両者に断絶はないというのであれば、ダダは萌芽から後退(よく言われる自己破壊ではない)が含まれていたことになる

2015-04-27 08:28:01
山本桜子🐓 @saqrako

或いは後退と紙一重だった この紙一重を特定したい

2015-04-27 08:28:11
山本桜子🐓 @saqrako

ダダ創始者のツァラとダダ終了後のツァラは違う、という説への反論として、両者に内在するものは等しいのだ、という説があるが、これに欠けるものは「等しかったらダダそもそも駄目じゃん」という視点である もう一つ、違う事をするのがダダなんだ、という説も考えられるが、これに関しては対処に困る

2015-04-27 08:38:27
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako そのような世界の希求は、スピリチュアルなものでオカルトになり、国柱会も宮澤賢治もそのスピリチュアル性はつとに指摘されている。このような発想の震源には、1948年2月革命の頃からの近代的自我の崩壊に対する自我の保守的な防衛心理の産物。シュタイナーやユングが現代版。

2015-04-27 08:38:57
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako 自他の別のない一体化した世界の希求は、近代的自我の批判というより、近代的自我の危機に対して、近代的自我の在り方を批判し、それを乗り越えようとするものだが、現実には、近代的自我の「世界的拡大」でしかなく、他者がいないため、「世界」はなく、肥大化した自我があるだけ。

2015-04-27 08:43:34
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako 近代的自我の世界的拡大の哲学版がヘーゲルであり、自我の汎神論のようなものになる。その批判は、シュティルナーとマルクスという相反する内容で始まる。シュテイルナーの「唯一者」は通常は近代的自我の極地と解されるが、当時の独語の一人称の史的状況から自我の底が抜けている。

2015-04-27 08:52:39
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako ユンガーによれば、世界と一体化して生き残ろうとする近代的自我は市民のものであり、彼が、兵士・労働者として提出した存在は、近代的自我の他者になる。その意味で『労働者』は、近代的自我を否定し、それを超えた世界の開示だともいえる。

2015-04-27 08:56:35
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako ダダは、世界宇宙一体化系と捉えるのではなく、それの破壊と捉えるべき。そうでないと、ダダはつまらないスピリチュアルの一種となる。

2015-04-27 08:59:14
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako ただ、ダダの限界は、その破壊を自我の側からしており、自我を前提としていたところがある。そのあたりがダダの先験的な限界だったのかもしれない。ユンガーは、先験的な自我の死に直面しているところがポイント。

2015-04-27 09:02:13
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako ダダでも、世界との一体化を意識的に志向したのはフーゴ・バルの方ではないか。ツァラは意識的というより結果的といえるようにも思う。

2015-04-27 09:10:01
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako バルは、ダダイストの間、バクーニンに強い関心を持っていたが、ダダの後、ビザンチン神学に興味を示している。ビザンチン神学は、自我と神的世界の一体化の志向であり、通俗化すればスピリチュアルなものになる。

2015-04-27 09:40:53
山本桜子🐓 @saqrako

@Chisaka_Kyoji 近代的自我批判と近代的自我の拡大は、両方とも近代的自我の産物でありながら違いますね。私がよくいっしょくたにする点はこれだと思いました。

2015-04-27 10:47:59
山本桜子🐓 @saqrako

@Chisaka_Kyoji サルトル『出口なし』に「地獄とは他人」という台詞があったのを思い出しました。自我だけの世界のほうが余程地獄だろうと昔読んだときは思ったのですが、地獄という言葉を使わなくても天国でも火星でもとにかくここでないもの、というニュアンスなのかなと今思いました

2015-04-27 11:01:01
山本桜子🐓 @saqrako

@Chisaka_Kyoji 私が納得する既存のダダ定義のひとつに「ダダは近代的自我との心中」(中ザワヒデキ)があるのですが、確かにダダは自我ありきで、自我から抜けたい自我の運動だと思います。先見的に自我が死ぬという立場はユンガーを読むまでまっっったく頭に浮かびませんでした

2015-04-27 11:10:04
山本桜子🐓 @saqrako

@Chisaka_Kyoji 感覚的に捉えたところでは、バルは「真面目すぎてへんなほうに行っちゃった人」だったのですが、言語化するとこういうことなのかと今思いました

2015-04-27 11:14:46
山本桜子🐓 @saqrako

@Chisaka_Kyoji ダダ終了期のツァラの戯曲では、ハムレットを「事件は頭の中で起きてるんだ」的な編集にして織り込んであることから、ツァラは「他者なしの肥大した自我」に自覚的だったのだと思いますが、それとその後どう折り合いを付けていったのか未だに私には解けていません。

2015-04-27 11:27:11
山本桜子🐓 @saqrako

@saqrako ダダは歴史的に地域アートにわりと責任があると思うがツァラ研究の大平具彦さん札幌ビエンナーレ実行委員長なの今知ったnumero.txt-nifty.com/blog/2011/02/0…

2015-04-27 11:48:51
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako 桜子は、ヨブ記のヨブの自己についても近代自我的に見ていた気がするけれど、近代的自我は、普遍化された独我(唯我)といってもいいと思う。近代的自我の批判は、自我の外としての他者を、どのように発見するかにあると思う。

2015-04-27 15:57:40
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako 地獄としての他人とは、自我にとっての他人であり、自我にとって他人は最も身近な地獄ということになる。つまり、自我の思うようにはならず、自我に歯向かってきたりする。例えば、恋愛した相手からふられた場合、他者としての相手は、自分には地獄になったりする。

2015-04-27 16:02:05
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako ダダが始まったスイスのチューリヒがどういう場所だったか。そこは、戦争としての現実からの逃避地であり、戦場では自我は大量に死に、戦場は現実化したダダ的破壊の場でもある。対するチューリヒには自我があり、その乱痴漢騒ぎは、戦場の本質の単なる学芸会だったともいえる。

2015-04-27 16:07:35
千坂恭二 :『哲学問答2020・ウィルス塹壕戦』 @Chisaka_Kyoji

@saqrako ビザンチン神学に向かうバルは変な意味で生真面目だったのだろうね。それに対して、もう一方の総破壊の使途であるバクーニンに対して抱いた強い関心との関係には、幾許かの興味がある。

2015-04-27 16:11:07
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コメント

🐇 @EF_earth 2015年5月9日
まとめを更新しました。
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🐇 @EF_earth 2015年6月12日
まとめを更新しました。
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