あらゆるものが新鮮に見える、異常な感覚を持った人なら、近所を一回りするだけで宮崎アニメができる
- lucifer_af
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大人になるということは、飽きる対象が増えていくことなんだと思う。ある部分が子供のままに力だけついちゃうと、いざそれに耽溺すると歯止めがきかなくなって、大変なことになる。オカルトどっぷりでテロまで行った人たちは、たぶんムーとかの摂取量が不足していた
2010-12-18 16:50:48オカルトを恒常的に摂取している人は、オカルトを楽しみこそ刷るけれど、それに取り返しのつかない何かを突っ込んだりはしなくなる。人の想像力にはどうしても限界があって、一定量摂取すると飽きが来るから。20年ぐらいはかかるけれど、いずれ飽きる
2010-12-18 16:52:08そういうのはたぶん、どの分野のフィクションにも言えることで、一方で、摂取が足りなかった人が、病的にそれに突っ走ることになる。作家と呼ばれる人たちの、ある意味「異常な」想像力というのは、あれは過剰摂取からではなくて、欠乏から生み出されるんだと思う
2010-12-18 16:53:02都知事閣下がどうしてああも漫画じみた、子供じみた振る舞いを重ねる一方で、あの人がたしかに創作者であり得たのかと言えば、あの人は要するに、「フィクション欠乏症」という病的な状態の、一種の典型像を呈しているからなんだと思う。子供の頃に十分量のエロマンガを摂取できないと、都知事になる
2010-12-18 16:54:29フィクションには必ずオチがある。オチを知る前までは、それは神秘に写るけれど、オチを学習すれば、神秘は単なるパターン分類になる。フィクションを摂取するということは、状況を鳥瞰する目線を獲得することにつながる
2010-12-18 17:06:59実践第1、経験豊かな人の経験が、状況がちょっと変わると意味を失ってしまうのは、その人が鳥瞰的な目線に立って、自身の経験を系統立って見直すことを怠ってきた場合に発生する。
2010-12-18 17:07:52オカルト欠乏症の人が、幸福を呼ぶ印鑑に財産つぎ込んじゃったり、「40過ぎて風俗に目覚めた奴は際限がないんだ」とかいう話があったり、パチンコやら競馬やらに夢中になる人と、全く興味を持てない人とを隔てているのも、こうした何かなんだと思う
2010-12-18 17:09:44パチンコが「悪いものだから」我慢している人というのは、少なくとも多数派ではないんじゃないかという気がする。2ちゃんねるでパチンコを叩いている人の大多数は、恐らくはそもそも、パチンコという娯楽に興味がない。
2010-12-18 17:10:38でもこう鳥の目線で書かれた文章は面白くないし、役に立たない。人の目線で描かれたものを読むことで、自身に鳥の目線が身につくし、あまねく物語というものは、目線を地面に置かないと力を失ってしまうんだと思う
2010-12-18 17:16:12交渉ごとの本をまとめていく中で、心理学方面の本は、たくさん集めたにもかかわらず、結局ほとんど参考にならなかった。人質交渉人とか、戦争に行ってきた人、ナポレオンに負けた人とか、役に立ったのはそういう体験談ばっかり
2010-12-18 17:17:24逆に言うと、「作家という職業人」は、ある程度の再現性で作れるんだと思う。言葉だけ教えて、外の風景も文学も、もちろんテレビやゲーム、他の人との接触なんかを一切禁じて大人まで人を育てたら、その人が外に出て見るもの全てが恐ろしく新鮮に見える。
2010-12-18 17:20:47全てが初めてに見える人にとにかく語らせて、あとは優秀な編集者がそれを構成すれば本になる。乱暴だけれど、「パパラギ」みたいな本というのは、こんな理論を仮想して、物事をよく見知った誰かがあの人物を空想して書いたんだろうと思う
2010-12-18 17:21:51表現というのは体験の記述であって、いろんなものに飽いた大人が、それでも想像を絶するすごい体験をすれば表現できるし、あらゆるものが新鮮に見える、異常な感覚を持った人なら、近所を一回りするだけで宮崎アニメができる。
2010-12-18 17:23:28