A.T.M.(アツスケタナカマツリ)かわら版『ふわおちよおれしあ』

田中宏輔さんの私家版詩集『ふわおちよおれしあ』の電子データにしていないものをツイートされていたので急いで蒐集
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田中宏輔 @atsusuketanaka

私家版の『陽の埋葬』と『ふわおちよおれしあ』を本棚から取り出して、ぱらぱらめくってたら、たくさんの作品を電子データにしていなかったことがわかった。たくさんというか、おびただしい数の作品をまだ電子データにしてなかったことに気がついて、軽い眩暈がした。@atsusuketanaka

2015-05-04 19:54:27
田中宏輔 @atsusuketanaka

自分が書いたことも忘れるほどたくさんの作品を書いていて、でも忘れるということは、たいしたことないのかなと思ったけれど、そうでもないものもあって、どうして電子データにしてなかったのか、不思議。でも、電子データにするのはけっこう面倒なので、いましない。@atsusuketanaka

2015-05-04 19:58:13
田中宏輔 @atsusuketanaka

いや、ゴールデン・ウィークだった。ワードに打ち込んでいこう。そうして、疲れて眠るのだ。@atsusuketanaka

2015-05-04 20:04:19
田中宏輔 @atsusuketanaka

「ツチノコ ツチンコ シタリガオ」を打ち込んだ。ホラー・アンソロジーの冒頭を読んで思い出した自分の作品のタイトルは、「わたしが死んだ夜に。」だった。これ打ち込んだら、きょうの打ち込みはやめよう。@atsusuketanaka

2015-05-04 20:26:21
田中宏輔 @atsusuketanaka

いまワードに打ち込んだ「ツチノコ ツチンコ シタリガオ」と「わたしが死んだ夜に。」をブログにアップしました。よろしければ、ごらんください。ごく初期の詩作品です。→atsusuketanaka.seesaa.net

2015-05-04 20:41:53
田中宏輔 @atsusuketanaka

マクドナルドにアイス・コーヒーを飲みに出たら、交差点で、ブッブーとクラクションの音がするので見たら、車のなかから、友だちが手を振ってくれていて、ぼくもにっこりとあいさつを返して、それから横断歩道を渡ったのだけれど、きょうも一日、充実した休みになると思った。マクドナルドでは、

2015-05-05 09:34:54
田中宏輔 @atsusuketanaka

2冊の私家版詩集のうち、『ふわおちよおれしあ』を持って行って、電子データにしていないものに付箋をしていったら、30作ほどあって、このうち、きょう、どれだけワードに打ち込めるかなと思った。ぼくの私家版詩集は、10冊ほどあって、上記のものと『陽の埋葬』は、どちらもA4版の大きさで、

2015-05-05 09:37:30
田中宏輔 @atsusuketanaka

超分厚くて、2、3回くらい、頭を叩いたら、ひとを殺せそうなくらいのもので、50部ずつつくったのだけれど、いまどれだけのひとが手元に残していてくれているのかは、わからない。どなたかが神戸女子大学の図書館に寄贈なさったみたいで、そこで閲覧できるみたい。@atsusuketanaka

2015-05-05 09:40:48
田中宏輔 @atsusuketanaka

さて、GWの残り2日間は、読書を中断して、電子データにしていなかった作品を電子データにしていこう。ワード・プロセッサーでできることをすべてやりつくした感じの原稿で、ワードにするのが困難なものは、適当にアレンジする。ギリシア語の引用は、いまのぼくには@atsusuketanaka

2015-05-05 09:43:38
田中宏輔 @atsusuketanaka

できそうにないので、飛ばすかもしれない。サッフォーの詩の原詩を引用しているのだけれど、30年まえのぼくには引用できたけれど、いまのぼくには無理だと思うので、飛ばすと思う。いや、どうだろう。わからない。できるかぎり忠実にワードに打ち込みたいんだけど。@atsusuketanaka

2015-05-05 09:46:10
田中宏輔 @atsusuketanaka

エコー 想いをこらせば こだまする きみの声 きみの声 (私家版詩集『ふわおとよおれしあ』所収)

2015-05-05 11:15:58
田中宏輔 @atsusuketanaka

胡桃。 きみの手のなかのクルミ   ──クルミのなかにいるぼく。 きみに軽く振られるだけで   ──ぼくは、ころころ転げまわる。 (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収)

2015-05-05 11:21:07
田中宏輔 @atsusuketanaka

檻。 どちらが脱獄犯で、どちらが刑務官か なんてことは、檻にとっては、どうでもよかった。 彼の仕事は、ただひとつ。 ──鍵の味を忘れないことだけだった。 (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収)

2015-05-05 11:28:53
田中宏輔 @atsusuketanaka

月。 月は夜 ぽつんとひとり 瞬いている。 だから ぼくもひとり 見つめてあげる。 (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収)

2015-05-05 11:32:56
田中宏輔 @atsusuketanaka

帽子。 その帽子は、とっても大きかったから ふわっと、かぶると、帽子だけになっちゃった。 (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収)

2015-05-05 11:36:10
田中宏輔 @atsusuketanaka

風車。 風を食らうのが、おいらの仕事だった。 うんと食らって、籾を搗くのが、おいらの仕事だった。 だれか、おいらの腕を、つないでくれねえかな。 そしたら、また働いてやれんのになあ。 (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収)

2015-05-05 11:42:26
田中宏輔 @atsusuketanaka

3高。 「そうね、結婚するんだったら、  ゼッタイ、高学歴、高収入、高身長の人とよね。  そのために、バッチシ、整形までしたんだからさあ。」

2015-05-05 11:54:22
田中宏輔 @atsusuketanaka

缶詰。 缶詰のなかでなら、ぼくは思い切り泣けると思った。 (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収)

2015-05-05 11:57:57
田中宏輔 @atsusuketanaka

あなたの高慢がわたしの耳にはいったため、 わたしはあなたの鼻に輪をつけ、 あなたの口にくつわをはめて、 あなたをもときた道へ引きもどすであろう。           (列王紀下一九・二八) (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収) @atsusuketanaka

2015-05-05 12:01:27
田中宏輔 @atsusuketanaka

ぷくぷくちゃかぱ。 ぷくぷくちゃかぱ ぷくぷくちゃかぱ ぷくぷくちゃかぱ ぷくぷくちゃかぱ ぱかぱかちゃかぱ ぱかぱかちゃかぱ ぷくぷくちゃかぱ ぷくぷくちゃかぱ ぷくとぷぷくぷく ぷくとぷぷくぷく ぷくとくぷくぷく ぷくとくぷくぷく ぷくぷくちゃかぱ ぷくぷくちゃかぱ

2015-05-05 12:13:02
田中宏輔 @atsusuketanaka

ぷくとぷちゃかぱ ぷくとぷちゃかぱ ぷくとぷぷぷぷぷ ぷくとぷぷぷぷぷ ちゃかぱかぱかぱ ちゃかぱかぱかぱ ちゃぱかぱかぱか ちゃぱかぱかぱか ぷくぷくちゃかぱ ぷくぷくちゃかぱ ぷぷぷぷぷぷぷぷ ぷぷぷぷぷぷぷぷ (『ふわおちよおれしあ』所収) @atsusuketanaka

2015-05-05 12:14:40
田中宏輔 @atsusuketanaka

撥条。 朝  玄関を出たところで     私の足が止まった。   道の向こうから  蝶々が   いち葉    流れてくる。 手を差し伸べると   蝶々は    私の手のひらの上に   接吻してくれた。

2015-05-05 12:26:39
田中宏輔 @atsusuketanaka

植木鉢の縁に     白い小さな花が    草の花が咲いていた。  妻が出てきた。 あらあらあら    と言いながら   私の足元に     しゃがみこむと @atsusuketanaka

2015-05-05 12:27:42
田中宏輔 @atsusuketanaka

くるぶしに突き出た ふたつの螺子を  ぐいぐいぐいと 巻いてくれた。 蝶々は  白い花から離れ     私はまた元気よく   歩きはじめた。 (私家版詩集『ふわおちよおれしあ』所収) @atsusuketanaka

2015-05-05 12:34:21
田中宏輔 @atsusuketanaka

油びきの日。 油びきの日になると 教室も、廊下も みんな、きれいに掃き清められる。 目地と目地の隙間に 箒の手が入る。 掻き出し、かきだされる 塵と、埃と、砂粒たち。 ぼくらがグラウンドから 毎日、まいにち運んできた 塵と、埃と、砂粒たち。

2015-05-05 12:46:08