10周年のSPコンテンツ!
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白色∞ @whiteeighter
1 大学構内で一際目立つ、背の高い彼。 整った顔立ち、爽やかな笑顔。 美味しい食べ物に目が無くて、 可愛い女の子にも目が無い。 オシャレで、バイクなんか乗ってて。 モテないはずのない彼。 私の……男友達。 #エイトで妄想
白色∞ @whiteeighter
2 『あっ、おった〜!んじゃまた明日な』 私を見つけると、一緒にいた友達グループに別れを告げて、こっちに来た。 『お前また一人でコーヒー飲んでるん? 寂しいやつ(笑』 いつも図書館前の噴水のとこに腰掛けて キャラメルマキアートを飲むのが、私の空き時間の過ごし方で。
白色∞ @whiteeighter
3 「だって図書館の中、飲食厳禁やん」 隣に座って話しかけてくる。 『みんなペットボトルくらいは持ち込んでんで?…真面目なんやから笑』 はははって笑うこの笑顔にみんなやられるんやろうな。 「大倉こそ、あのキラキラ集団は良かったん?」 『キラキラ集団て、さっきのやつら?』
白色∞ @whiteeighter
4 「うん」 『キラキラなんかしてるかぁ〜?』 「男の子もみんなカッコイイ感じやし、女の子も可愛いひとばっかり」 『ふーん? あ、そうや!この前出来たラーメン屋行かへん?!』 「えぇ?今から?」 内心めっちゃ喜んでる私。 『美味いらしいねん! あ…授業残ってる?』
白色∞ @whiteeighter
5 あと1限残ってるけど… 「んー大丈夫。ラーメン食べたい胃になってきた(笑」 『よっしゃ、ほな混む前に行こ〜♡』 彼の笑顔には勝てない。 ___ ラーメンに餃子とミニ炒飯もつけて、満足そうに頬張る大倉。 「餃子いっこちょーだい」 『ああっ…最後の1個…!』
白色∞ @whiteeighter
6 「ん〜♡餃子も美味しい」 『俺の餃子…』 大袈裟に悲しそうな顔して 「彼女の前でもそーなん?餃子いっこで泣いたりすんの?」 つい聞いちゃった 『なにその質問(笑』 「…なんとなく?」 『彼女はー…イタリアンとか連れていかな怒られるやんかー』 聞くんじゃなかった
白色∞ @whiteeighter
7 『奈々は?彼氏の餃子奪ったりすんの?(笑』 「あの人は優しいから、奪う前に譲ってくれるもん」 『…あっそ〜 優しくなくてすいませんねぇ』 「ふふ(笑 餃子もう一人前頼もうか」 『おん、そーしよっ!すいませーん!』 彼には彼女がいて 私にも彼氏がいる。 そんな2人
白色∞ @whiteeighter
8 私の彼とは高3の時、文化祭で告白されて…志望校が同じ東京の大学だったこともあって付き合うようになって。 でも、私だけが受かっちゃった。 彼もすべり止めで受けた東京の別の大学に通ってる。 そこからなんか気まずくなっちゃったんだよな… 大事にしてくれてて不満はないけど
白色∞ @whiteeighter
9 大倉とは最初のクラスが同じで、二人だけが関西弁で…浮いてて(笑)なんとなく話すようになった。 見た目とは違って、すごく話しやすい。 ちょっとのことでゲラゲラ笑って、きれいな子みたら目で追って、授業中はいつも眠そうで。 彼女がいることは知ってるけど、細かいことは…知らない
白色∞ @whiteeighter
10 『あっ奈々!お前マクロ経済論ちゃんと受けてた?ノート取ってる?』 きた。 ノートコピーさせてっておねだり。 「…試験前に人のノート書き写しただけで何とかなるもん?」 『ないよりはまし! お願いっ 今度メシ奢るから!!』 どうせラーメンとか、ファーストフードなくせに…
白色∞ @whiteeighter
11 『なーなちゃん♡…あかん?すぐ返すし!』 高い背を無理に折り曲げて、手を合わせてくる。 「いーよ …高級なイタリアンとかなら、貸す」 ちょっと間があって 『ふは、分かった…おっけ、それでいこ!試験最終日の夜な。』 待ってて、と言って走ってコピーを取りにいった。
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12 なんであんなこと口走ったんやろ ほんとに…そんなお店連れて行ってくれるんかな? そんなことを考えてると 〜♪♪ 彼氏からのLINE 〝今から会われへん?〟 ‘ごめん、試験中やから勉強しないと。 今度の土日は?’ 〝どっちもバイト入ってるねんな…〟 ‘そっか…’
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13 すれ違いばっかりで会えない毎日。 大学違うとこうも違うもん…? お互い自分のことで精一杯で、時間割とかバイトのシフトを合わせることはしなかった。 ___ 『彼氏さんとはこーゆう店よく来るん?』 試験最終日の夜、大倉がお礼兼打ち上げとして連れてきてくれた。
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14 ほんまに素敵なイタリアンレストラン。 周りは大人のカップルばっかりで、気後れしてしまう。 彼氏となんかもちろん来たことない… 「そっちこそ。大倉の彼女さんはこういうとこが好きなん?」 『さー? ここはな、ワインが美味いねんで♡』 楽しそうにワインリストを眺めてる
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15 「…てか大倉未成年やん!私もやけど」 『えー?俺もうハタチやもーん。誕生日きたし』 そう言って難しそうな名前のワインをオーダーしてる 「一年浪人?してたん?」 『やから奈々よりお兄さんやで?』 ニヤニヤしながらこっちを見てくる 余裕のある雰囲気は、年上やから…?
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16 どんどんお酒が進んで、ホニャホニャした笑顔になってる大倉。 「…大丈夫?飲み過ぎてない?」 『ん〜?酔い回んのはやいなぁ。 奈々と2人で飲むん初めてやからかな〜』 どういう意味? 私はジュースやけど… 『奈々はー、真面目でしっかりもんやけど、可愛いもんなぁ〜』
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17 「へっ?!// 文章…前後で繋がってない気が…」 まともに顔が見れない。 『意地っ張りなとこが、可愛ええよな。 あー、彼氏には素直なんか?』 「別に…大倉には関係ないやん!」 つい、口調が強まってしまう 『…うん、そやけど』 ワインをぐいっと飲み干した
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18 そこからは当たり障りの無い話をして、最後のドルチェまでご馳走してもらって、お店を出た。 「えと、ごちそうさま…でした」 『ふふ♡えーよぉ、ノートのお礼やもん』 自然な仕草で頭をポンポンされると、胸の奥がキュンてなった。 「大倉んち向こうやんね? 私こっちやから…」
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19 じゃあまた…って離れようとしたら 『奈々、』 手首を掴まれて。 『…送る。時間遅いから』 今度は胸が苦しくなった。 そのまま振りほどけなくて、手を繋いで歩いてる。 「大倉…手…」 『あ、ごめんな痛かった?』 「…じゃなくて、だめやん?」 『彼氏に怒られる…?』
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20 「大倉も、怒られるよ?可愛い彼女さんに」 それでも繋いだ手はそのままで、私のアパートまで歩き続けた。 「ありがとーね、気をつけて」 『お前さ、言うとくけど…俺おらんで?』 「なにが?」 『勘違いしてるやろ? 俺彼女なんか居てへんよ。』 え…?どういうこと?
白色∞ @whiteeighter
21 『奈々がさ、なんか勝手に彼女おるみたいに言うから合わせてたけど。 居てへんし…』 こっちに目を合わせてくれないけど、繋いだ手から熱が伝わる 『好きなん…お前やで』 …え 『彼氏いてるから言わんとこうと思ってたけど…あー、言うてもーた…』 「え、好きって…私を?」
白色∞ @whiteeighter
22 「大倉が?!」 ぷっと吹き出して、爆笑しながらこっちを見てくれた 『お前ぜんっぜん気づかへんねんもん(笑 俺あんだけ態度で示してんのにー』 あっはっはっは…って豪快に笑って 「…知らんもん、そんなの…」 そういう鈍感なとこも好きやけどってサラッと言う//
白色∞ @whiteeighter
23 『はぁ…、ごめんな?こんなん言うても困らすだけやろなって分かっててんけど。』 なんて言えばいいのか、言葉が出てこない 『言うたからには、今まで通りにはせぇへんから』 「っえ?」 『彼氏おるのは分かってるけど俺も男やから。 …これからは奪うつもりでいくからな』
白色∞ @whiteeighter
24 「ええっ、ちょ、それって…」 少し意地悪な顔をしてる もう酔いは醒めてきたみたい…? 『覚悟しといてや?』 そう言い残して、帰っていった。 ___ 家に入って、さっきまでの出来事を反芻する。 えええ〜?// いつから?なんで私? 彼女いるんじゃなかったん??
白色∞ @whiteeighter
25 クッションに顔を埋めて、しばらくボーッとしてた。 いやいや顔赤くしてる場合じゃない。 私には付き合ってる人がいるんだから! 会えないからって、傍に居る人に流されるのはよくないよね。 この気持ちをどうにか抑えたくて彼にLINEをする ‘バイトお疲れ様。試験おわったよ’
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コメント

白色∞ @whiteeighter 2015年5月7日
まとめを更新しました。