1920年代〜80年代のフランスのファッション誌
フランスのファッション誌Illustration des Modesの創刊号(1920年10月21日号)、これが2年後に誌名をJardin des Modesに変更する。 pic.twitter.com/ur3mxi1P4W
2015-05-06 06:44:02誌名がJardin des Modesに変更されてからの第1号は持っていないが、1924年5月15号(通巻58号)でも表紙の雰囲気はあまり変わっていない。 pic.twitter.com/lXlD70KGgN
2015-05-06 06:47:011930年代に入るとJardin des Modesも写真表紙に変わってます。これは1933年8月15日号 pic.twitter.com/RIaHUyKN6c
2015-05-06 06:48:131936年あたりだと表4も写真が使われているので、どちらが表なのかが一瞬わからない。これは1936年5月1日号で、時期的に中原淳一が読んでいたと思われるころのもの。 pic.twitter.com/J6qCdrJ8ij
2015-05-06 06:49:52Jardin des ModesはCondé Nastが制作し、Vogueの姉妹誌的な存在だった。そしてJean Prouvostが「庶民のVogue」として1937年に創刊したのが Marie Claire(写真は通巻6号) pic.twitter.com/3PZvq9uFI3
2015-05-06 06:52:43Marie Claireは第二次大戦のパリ解放ごろに休刊となるのだが、何号まで存続したのかがわからない。仏語版wikiには311号までとあるがこれは間違い。わしは316〜318号を持っている。写真は318号。 pic.twitter.com/nhwCUmm8jl
2015-05-06 06:54:51Prouvostはヴィシー政権に肩入れしたり、途中からレジスタンスを支持するなどの二股膏薬的な行動が禍し、Marie Claireは1954年まで復刊できなかった。その間、元レジスタンスが創刊したのがMarie France pic.twitter.com/PZqXeFRuRY
2015-05-06 06:57:27一方、大戦後の1945年には女性編集者Hélène Gordon-Lazareffが週刊誌ELLEを創刊している。eBay.frで1〜40号を運良くまとめ買いできたんだよなー。(写真は1945年11月21日号、創刊号) pic.twitter.com/pPWMi2iSyx
2015-05-06 06:59:42ELLEはClaudineという雑誌を吸収したため、一時的に誌名が「ELLE Claudine」となっとります。たとえば1948年9月7日号とか。 pic.twitter.com/ydrWyvr4AQ
2015-05-06 07:00:56ELLEというと日本ではananが提携誌として誕生しました。それを紹介したのが1970年3月9日号、カトリーヌ・ドヌーブが表紙の号です。 pic.twitter.com/xs2jCQqbuz
2015-05-06 07:02:33こちらがanan誕生を伝える同号の記事。使われている書影は創刊準備号だと思われます。パンダのロゴも入っていないし。 pic.twitter.com/IVRH7W4WGX
2015-05-06 07:04:20anan創刊3号には逆にELLEでの紹介記事が目次ページで取りあげられているのだけど、こちらの書影は本物のanan創刊号なんですよね。ここだけわざわざ差し替えたんでしょうかね。 pic.twitter.com/7qBadPVFSw
2015-05-06 07:05:35ELLEの表紙では日本人デザイナーの衣装が使われることが何度もあります。この1970年6月15日号は以前も紹介したけど高田賢三デザインですね。 pic.twitter.com/XPLI0yW18X
2015-05-06 07:07:55で、Marie Claireは1954年10月号が復活第1号として登場しました。ただし戦前の週刊に対し戦後は月刊に。写真は復活第2号です。じつは判型がすごくでかい…… pic.twitter.com/adNjHZqzHd
2015-05-06 07:09:29Jardin des Modesは1950年代から1960年代前半までがピークですかね。1962年8月号は日本ロケのページが特集されています。東京五輪で注目されるようになったらしい。 pic.twitter.com/eOXY9j58R0
2015-05-06 07:15:11フランスの女性誌は1968年のいわゆる五月革命を境に暗黒時代に入ったといわれ、Jardin des Modesも一時休刊に追い込まれます。77年に復活しますが判型が巨大化し、内容も一新されました。これは79年12月号 pic.twitter.com/o6ZT5PaS8W
2015-05-06 07:16:51完全に息絶えたのは1997年だっけか。さすがに90年代の号はなかなか見つからず、手元にあるのでは1994年6月号が「最新」です。 pic.twitter.com/rll4KhQRoG
2015-05-06 07:18:121970年代後半から1980年代にはフランスでもファッション誌の多様化が進んだようで、いくつかの雑誌が創刊されとります。たとえば Biba とか。これは1987年12月号 pic.twitter.com/d4eysVtBsV
2015-05-06 07:22:56この Dépêche Mode なんかも新しいスタイルのファッション誌のひとつと言われとります。これは1984年8月号 pic.twitter.com/ugt4kQzCPw
2015-05-06 07:24:32ファッションに特化せずライフスタイルマガジンを模索したのも日本と同様で、Jacinte もそんな雑誌のひとつ(写真は1976年6月号)。 pic.twitter.com/YwKSpkzaBj
2015-05-06 07:25:48こちらの prima はより実用性の高い雑誌で、どちらかといえば伝統的な家庭誌(Modes et travauxとか)に近いかも。これは1982年10月号(創刊号)ですが。 pic.twitter.com/H3GA97JBs9
2015-05-06 07:27:28まあ、新タイプのファッション誌・ライフスタイル誌の決定版的なものは、やはりmadame Figaroですかね。これは1989年2月25日号です。 pic.twitter.com/jGsgahSFfU
2015-05-06 07:28:37