映画「バトルシップ」の駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」とは
- fussoo_moe
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「バトルシップ」は、駄目人間や挫折しかけた人間が苦難に立ち向かって再生したり、思いや心意気が継承されるという、冒険物のセオリーをきちんとやっているところも、愛されるバカ映画になった理由のひとつだと思う。
2015-05-05 22:28:24脚本や監督がわかっているなと思ったのは、「バトルシップ」の主人公が乗り組んでいる駆逐艦が「ジョン・ポール・ジョーンズ」だというところ。この艦名は独立戦争に活躍しアメリカ海軍の礎を築いた名艦長にちなんでいる。
2015-05-05 22:30:35独立戦争の際、格上の英国軍艦と戦って降伏勧告されたジョン・ポール・ジョーンズは、炎に包まれ沈みゆく艦上から「戦いはまだ始まっていない!」と叫んで部下を率い敵艦に切り込み、自艦の沈没と引き換えに敵艦を拿捕しています。なんという熱血バカ。
2015-05-05 22:36:31沈没する艦上で「戦いはまだ始まっていない!」この言葉は以後、アメリカ海軍のモットーとなります。こんなやつらが、真珠湾で戦艦沈められたぐらいで戦意喪失するはずがない。
2015-05-05 22:38:15南雲機動部隊とミッドウェーで対決したスプルーアンス、日本の戦艦二隻に巡洋艦で立ちはだかったスコットとキャラハン、そしてサマールで戦艦大和に立ち向かった護衛駆逐艦。彼らはジョン・ポール・ジョーンズの不撓不屈の精神を継承者でした。
2015-05-05 22:40:46「バトルシップ」の主人公もその伝統に位置づけられています。上官が死傷して駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ指揮を取ることになった時、この駄目士官の魂に、ジョーンズの熱血バカ海軍魂が宿ったと言えます。「死ぬのは今日じゃない」とは「戦いはまだ始まっていない」ことなのです。
2015-05-05 22:44:59「ジョン・ポール・ジョーンズの息子」が、かつての強敵日本の士官とタッグを組み、海軍魂を担ってきた老兵たちの動かす大戦艦ミズーリで人類の敵を撃つため出撃する。バカ映画ではありますが、アメリカ海軍の神話を凝縮したようなこの物語が、燃えないはずがないのです。
2015-05-05 22:49:31