@yamauchitaiji さんと @ynabe39 さんの「社会人基礎力教育について」

@yamauchitaiji さんの大学の授業改善を目指したシンポジウムの報告のツイートと、@ynabe39 さんの社会人基礎力教育に関するツイートをまとめました。最近、大学で進められている、社会人基礎力やコミュニケーション力に関する取組とそれに伴う問題について興味がある人、特にコミュニケーション力にまつわる疑問のある方には参考になります。
社会人基礎力 改善 コミュニケーション力 大学 授業
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山内太地 @yamauchitaiji
1)12/19 山形大学FDシンポジウム小田隆治教授の講演。山形大学のFDは既存の授業改善を目指している。2007年度から個別支援型FDを開始した。これはFD・授業支援クリニック部門の新設。2008年には学生主体型授業開発共有化FDプロジェクトがスタート(教育GP)。
山内太地 @yamauchitaiji
2)現在の我が国の大学は、大学生の質の変化や、社会からのニーズにより、社会人基礎力や人間力の育成を目的とした、初年時教育、キャリア教育、PBL、チュートリアル教育、アクティブ・ラーニングなどの新規授業の開設が迫られている。しかし、
山内太地 @yamauchitaiji
3)大学によっては、いきなりそうした授業を開設し、多くの授業担当者が困っている。学生も困惑している。これで教育の質は確保できるのか。大学は、組織的に、新規授業の開設を丁寧に設計する必要がある。新規授業の持続的な改善活動そのものがFDである。では、どのように構築し、共有化するか。
山内太地 @yamauchitaiji
4)山形大学は『学生主体型授業開発共有化FDプロジェクト』を立ち上げた。本学のFDの基盤と特徴は公開性と共有化であり、理念は相互研鑽である。研究と実践の例として、学生が自分たちでテーマを決めて運営する、「学生による学生のための授業」『自分を創る(教養セミナー)』をスタートさせた。
山内太地 @yamauchitaiji
5)『自分を創る(教養セミナー)』の教育目標は、問題解決能力の育成、企画力、能動的行動力、社会性、責任感、リーダーシップ、コミュニケーション能力などで、意欲、主体性、自己学習能力を引き出す。5つのグループが、別々のテーマでグループ学習をする。
渡邊芳之 @ynabe39
そういった「社会人基礎力教育」が新しい「落ちこぼれ」を作り始めていることについてはどう考えられますか? 学力や学習意欲は十分なのに初年次教育を通過できない学生が増えています。 @yamauchitaiji
山内太地 @yamauchitaiji
6)演劇7人、ビデオ映画4人、ミュージックビデオ5人、総合芸術(絵画、書道、写真、詩、小説)6人、ホームページ4人。学生がこの授業で気付いたのは、自由と責任のあり方。授業を終えて気付いた教育効果は達成感と自信。これは教育にとても大事なのに、これまで計画的には仕込まれてこなかった。
渡邊芳之 @ynabe39
「新しく進んだ大学教育」が以前は大学に適応できていた種類の学生を不適応にさせていることについてはそのうちきちんと議論しないといけない。
山内太地 @yamauchitaiji
7)この授業の公開と検討を行うことで、山形大学内に多様な授業が試みられるようになった。まず新規授業の調査研究、次にパイロット授業の実施(開発・共有化)、最後に全学で新規授業の実施(共有化・改善)というプロセス。パイロット授業は教養教育で『未来学へのアプローチⅠ・Ⅱ』として実施。
山内太地 @yamauchitaiji
8)「未来の持続可能都市を探る」(佐藤慎也・地域教育文化学部)、「格差問題をふまえて未来を創る」(杉原真晃・高等教育研究企画センター)、「環境問題を考える」(栗山恭直・理学部)の3つの授業を実施。授業開発のためのFD教室『先端学習ラボL3(エルキューブ)』を創った。
渡邊芳之 @ynabe39
とくに学力も学習意欲も十分にあるのに「グループ授業で緊張する」「ディスカッションに入れない」などの理由で初年次科目の単位が取れない学生をどうするか。「大学は学問を学ぶ場ではない」と宣言するのか。
渡邊芳之 @ynabe39
そういった不適応学生の中には「明らかに研究者の素質を持った者」が多く含まれる。このままだと大学は研究者を輩出するのでなく排出するようになる。
山内太地 @yamauchitaiji
9)エルキューブはICTを活用して多様な授業を行える空間。普通の教室をFD専用の教室に改装するには、事務職員の協力が欠かせなかった。もともと山形大学では1994年から教養セミナー「生命を考える」を開設していたが、最初こそプレゼンや討論の授業が珍しかったものの、
山内太地 @yamauchitaiji
10)プレゼン、討論形式の授業が教養セミナーで増えてくると、意欲がある個性的な学生ばかりでなく、普通の学生も集まるため、普通の学生のプレゼンや討論を通して思考力を育成する授業法が求められるようになってきた、これが全学で新規授業を実施する(共有化・改善)の足がかりになる。
渡邊芳之 @ynabe39
さかなクンがいまの「改革の進んだ大学」に入学したら初年次教育を通過できるか?
山内太地 @yamauchitaiji
11)「生命を考える」では、20~30人の受講生(全員1年生)にグループ内での発表を1人3分でやらせ、グループ内で一番指示された人が全員の前で発表。学生による発表に順位付けをし上位2つを選び、学生とSA、教員による口頭による評価をする。
山内太地 @yamauchitaiji
12)第二段階は、全員の前で話題提供者2名が各10分の発表をし、グループ討論。討論の内容を全員の前で発表し、全体討論(司会は学生)。最後に自分で考えたことを書く。その後SAと教員によるコメント。
山内太地 @yamauchitaiji
13)発表の準備、プレゼンテーション、クラスやグループの友人との交流、学問分野についての深い知識など学生の満足度は高く、プレゼン力、コミュニケーション力、問題発見能力、積極性・主体性、協調性、リーダーシップなどにおいて、学生のアンケートで好意的な評価を得た。
山内太地 @yamauchitaiji
14)この授業により、学生は積極的になり、大学が楽しくなったと答えたが、外部評価を得るため「課題発表コンテスト」を実施した。こうした新しい授業形態を導入すると、組織が活性化され、新しい試みが自発的に起こってくる。高い専門性と個性のある教員が授業の自由な工夫をすべき。
山内太地 @yamauchitaiji
15)大学の財産を発掘するためにも、授業の公開を高める必要がある。教員の相互研鑽によって授業の質は高まり、改善されていく。定期的に、組織として同じベクトルに向かうように調整する必要がある。(講演終わり)
渡邊芳之 @ynabe39
「コミュニケーション能力の教育だ」と主張するなら「能力のない学生に能力を身につけさせる方法論」が確立していなければならない。闇雲にコミュニケーションさせることは「教育」ではなく「序列化と選別」でしかない。
山内太地 @yamauchitaiji
16)[感想]近い将来、大学のオープンキャンパスの目玉である「模擬講義」は変質していくのかもしれない。もちろん講義形式の授業にも良さはあるし、なくならないだろうが、高校生に大学生が主体的に行う授業を見せ、大学生になると自分で発表したり議論する授業があるとPRするのはどうだろう。
山内太地 @yamauchitaiji
@ynabe39 ほかならぬ私自身が「さかなクン」型の、社会人基礎力をつける教育に対応できないタイプの性格だと自覚しています。個人個人に合った大学教育の姿を考えていかなくてはいけないと思います。
渡邊芳之 @ynabe39
大学における「発達障害学生支援」の問題は大学教育自体が作り出している。ほんらい大学はむしろ「発達障害と言われるようなタイプの若者にとってこそ居心地のよい場所」であったのではないか。
渡邊芳之 @ynabe39
具体的にどういう方法が考えられるでしょうね。 RT @yamauchitaiji: ほかならぬ私自身が「さかなクン」型の、社会人基礎力をつける教育に対応できないタイプの性格だと自覚しています。個人個人に合った大学教育の姿を考えていかなくてはいけないと思います。
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