そういえばComicStudioが登場する前、Photoshopでマンガを仕上げてた頃、便利になるようにいくつかツールを自作してた。旧MacOS時代のソフトなので今では使える環境ほぼないと思うけど。
2015-05-12 18:21:56web.archive.org/web/2004040620… Juan's Name Writer 僕は漫画のネーム(絵コンテ)作成する際、字が非常に汚かったため、とんでもない誤植が多かった。。あといちいち辞書引くよりパソコンで変換すればいいと思い、ネーム作成用のアプリケーションを作った。
2015-05-12 18:24:09Juan's Name Writerは、複数ページを扱え、漫画の内枠、断ち切りなどがわかるようになっていた。ここにスキャンしたネームを読み込み、縦書きテキストを打ち込むことができた。テキストはベクターグラフィックなのでFAXモデムで綺麗に送信できた。
2015-05-12 18:25:51Juan's Name Writerは、かなと漢字に別々のフォントを指定できたほか、半角英数字はすべて漢字一文字の幅に圧縮して表示する機能があり、「!」を自動的に斜体にする機能があった。要するにできるかぎり商業漫画の出力に近いものを出そうと思って開発していた。
2015-05-12 18:28:52結局ネーム作成ソフトというのはちょっと無理があったので、縦書き文字作成機能だけを切り出して作ったのが「写植もどき」 web.archive.org/web/2004060507…
2015-05-12 18:30:23「写植もどき」は、ポイントとdpiで縦書きのセリフを作成して、外の描画ソフトで利用するためのもの。要するにPhotoshopで600dpi、12ポイントなら、写植もどきで同じ設定の縦書きネームを作成してドラッグ&ドロップでPhotoshopにもってけばきれいなネームが出来る。
2015-05-12 18:32:31web.archive.org/web/2004040621… 写植もどきをPhotoshopプラグインにしたのが「ネームプラグイン」、Photoshopプラグインなら解像度とか設定しなくていいので、より単純化できた。
2015-05-12 18:36:25手描き原稿をスキャンしてPhotoshopで仕上げるとなると、集中線とかのシーンはマジックワンドでトーン領域をうまく選択できない。そもそも集中線って描くの大変。と思って作ったのが「集中線ジェネレーター」。 web.archive.org/web/2004060502…
2015-05-12 18:38:20集中線ジェネレーターつくったあたりで、デジターボさんからPhotoshop用漫画作成プラグインに採用したいというオファーを頂いて、デジコミツールズの「集中線/流線プラグイン」を作ることになる。その関係で「集中線ジェネレーター」は配布停止になった。
2015-05-12 18:41:56まあ、その「デジコミツールズ」の仕事したときに「コミスタ」をもらって、それで仕事するようになったので、自作の漫画用ソフトはほとんdp使わなくなったんだけどね。
2015-05-12 18:42:55ちなみにコミスタにデジターボさんのコミスタ用「デジコミツールズ」が同梱されたことがあるけど、あれは僕のPhotoshop版のソースは一切使われていません。仕様を見てデジターボさんが独自に実装したものです。
2015-05-12 18:44:40コミスタ用プラグインの「デジコミツールズ」では、曲率を持つ集中線が、開始位置をずらすときれいに重ならず、線が交差してしまうという問題があります。Photoshop版にはそういう問題はありません。
2015-05-12 18:46:26ところで「写植もどき」「ネームプラグイン」系のツールを「デジコミツールズ」に入れなかった(僕も押さなかった)のは、あれは完全にMacのQuickDrawに依存してたから。WindowsやMacOS Xでは全くあれは使えない
2015-05-12 18:49:07当時はまるっきり反響なかったのですが、Twitterはじめてから、時々「写植もどき使ってました」というお話をいただくんですよね。 RT @Tamakinia @juangotoh 愛用してました。
2015-05-12 18:52:00まあ、全く反響もない、誰が使ってるかわからないソフトを作って公開していたのは、要するにあくまで僕が個人で使うために作って、もし使いたい人がいたらおまけで使っていいですよという感じなんですよね。
2015-05-12 18:53:47