にこさんの対人恐怖症の燭台切と長谷部

にこさｎ @253_SK

無罪なのに男女関係の拗れに巻き込まれすぎてもう嫌になった燭台切……

にこさｎ @253_SK

でもすぐには言えてない話……でももしかして、あー…………………って長谷部に言われそうになってる話……がつっと燭台切のでかい手が長谷部の口を塞ぐ話……大丈夫不穏じゃない

にこさｎ @253_SK

会う女性会う女性殆どに言い寄られて破局させたカップル数知れず（無罪）女性に刺されそうになった数は三回ほどで修羅場経験（強制連行）は二桁は軽い（無罪）彼氏さんに殴られた回数は二回（ただし未遂は修羅場経験とほぼ同数）という経験に疲れ果てた燭台切光忠……

にこさｎ @253_SK

その修羅場に心身ともに疲れ果てた燭台切の隠れ家は大学時代授業で一時期共同作業をした長谷部国重という男であった……

にこさｎ @253_SK

その長谷部という男は実に生真面目だが同じぐらいに気難しく己にも相手にも非常に厳しく妥協を許さない、この世の中でいうとかなり常識から外れた男だった。また興味のあること以外のことは全く感心を示さず、要するに燭台切の顔や人の良さにも長谷部は全くの無関心であった。

にこさｎ @253_SK

しかしそれが余りにも周囲からの羨望と嫉妬と欲望の眼差しを寄せ集める燭台切光忠にとっては絶好の雨宿り場所であった……みたいな話……

にこさｎ @253_SK

無関心だけど冷たい男じゃないので流石に土砂降りの雨の中傘も刺さずにヨレヨレのジャケット（ボタン吹っ飛んでる）着て半泣きで尋ねて来られたら「！？」ってなって家に入れるしかなかった国重さん　これが1回め

にこさｎ @253_SK

もうやだ　もうやだーもうやだよおーーーと繰り返しながら玄関でひっぐひっぐ泣いてる光忠さんに国重さんはオロオロしながらとりあえず風呂まで歩かせるしかなかったのだ……

にこさｎ @253_SK

「もうやだあーーなんでだよーーー僕がっ、僕がなにをしたっていうんだーー」「あぁ……」（シャワー温度調整）「僕なにもしてないんだよ……僕は……挨拶しただけなんだ……挨拶しただけなんだ……ほんとだよ……」「そうだな……」（お湯かける）「なのになんで僕があんな罵声を浴びせられなきゃいけ

にこさｎ @253_SK

多分光忠さん相当疲れてるところにファミレス強制連行されてカップルの罵声を目の前にして一時間ぐらい拘束されて最終的に矛先こっちに向かってきて水ぶっかけられてふたりとも出て行ってしまい会計までするはめになったしなんか雨降り始めてて傘がねぇ

にこさｎ @253_SK

それ以来嫌なことがあると国重さんに連絡して『助けてくださいご飯作るから助けてくださいお願いします助け』「今度はどこの馬鹿だ」『電車で同じだったOLさん……』「……とりあえず……ステーキが食いたい……」『はい喜んで！！！』

にこさｎ @253_SK

そんで「スーパーに一ヶ月前ぐらいにキレられた子いて死ぬかと思った」って全力疾走してきましたみたいなぜぇぜぇしてる青い顔した光忠さんがお見えになる国重さんち

にこさｎ @253_SK

頭を抱える国重さん　これは人間不信待った無し

にこさｎ @253_SK

そんである時また女の子を泣かせた光忠さん（無罪）が国重さんちでぐったりしている

にこさｎ @253_SK

「…………」「…………」「長谷部くん」「なんだ」「つらい。すごく疲れるよ」「だろうな」「…………すごく、疲れるよ……僕のほうが……悪いのかな……」「…………」「…………」「（もふもふ）」「えっ」「いや……いや、……お前は悪くない」「…………長谷部くん、ありがとう……」

にこさｎ @253_SK

「ほんと……僕は君がいないと……」生きていけないよ、と言いかけたところで、同じようなセリフを破局させた（無罪）カップルの男の方が言っていたことを思い出す光忠さん。そこから色々合点が行ってしまう光忠さん。確かにここに足を運ぶのは避難するだけではなくなっていた光忠さん。

にこさｎ @253_SK

君といるとほんとほっとするよ、みたいな感じだった光忠さん。あっっっもしかしてそういうことなの？と思う光忠さん。意識してしまうと最近の君をいるとほんと楽で、楽しくて、君の家が僕の家みたいでさ、なんて軽口叩いてたこともあったしアッッこれはもしや　もしや……！！！な光忠さん

にこさｎ @253_SK

「…………、…………、…………？？？」（青ざめる）「……おい、どうしｔ」「いやいやいやいや、おか、おかしいおかしい、おかしいだろう」「あぁ？」「いや、だって、僕が一番ありえないんだ。僕はもう恋愛ごとなんか絶対のごめんだ、ノーセンキューなんだ」「知ってる」

にこさｎ @253_SK

「なのにその僕が、その僕が」「…………」「……ぼっ……、くが……」「…………」「……なん、でも、ない、です、ごめんなさい、危ない」「……ん……んー、……お前…………いや、お前……。…………もしかし」（ガッッッ）と超焦り顔の光忠さんの大きな手が国重さんの口元を襲う

にこさｎ @253_SK

「…………」「…………」「……待って。本当に待って。ありえないから。こんな立場で言えるわけないから。でも長谷部くんからは言わないで。お願いします。後生だからお願いします。もし言うなら僕からがいいんだけど、でも僕ここにいられなくなったら、僕は本当に困るんだ、本当に、僕は」

にこさｎ @253_SK

「とりあえず落ち着け」「……ご、ごめん、僕」「あー、ん”ん。なかなか、難しい問題だと思う、が……一つ言えることは、とりあえずそんな今にも世界が終わるような顔はしなくても大丈夫だ、ということだ」「……え……」「その、なんだ……まず、保留された問題については、後に考えることでOKだ。

にこさｎ @253_SK

それを置いておいて、……流石の俺だって、お前には情も湧く。俺の家がお前の安心できる場所であるなら、それは嬉しい事だと思う。俺にとって当面重要なのはそれだ。お前にとってもそこが重要だろう？なら、今はとりあえず落ち着け」「…………はい」「よし」「……えええええ……」「落ち着け」

にこさｎ @253_SK

「だだ……だだだってはせ、長谷部くん……僕男なんです……」「見れば分かる」「君も男です」「知ってる」「君は彼女作らないのかい！？！？」「当初お前ですらあの態度だった俺に女が出来ると思うのか」「ううん」「はっ倒すぞ」

にこさｎ @253_SK

「あとお前から色々女の恐ろしい面を延々と聞いたのだから、正直女を作る気は失せる」「ウワア……やった……ごめんなさい……」「どっちかにしろ」「…………」「……飯は」「はい喜んで！！！」（涙目

にこさｎ @253_SK

後に「長谷部くん。指輪贈りたいんだけど」「はあ？」「お願いします！指輪してください！僕の薬指に最強の防具を装備させてください！」「自衛用か」そして指輪のかいあって光忠さんが女性に絡まれることは減ったそうです、めでたしめでたし（無くなったとは言ってない