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笹本祐一 @sasamotoU1
ライターの稿料価格破壊がTLでいくつも流れておりますが、印税商売の作家だってなかなか凄いことになっております。印税一割として、文庫500円一万部なら50万、新書1000円五千部でも50万源泉抜き。年に四冊出しても200万。印税生活が貧乏の代名詞になる時代も近い。
笹本祐一 @sasamotoU1
昔は文庫一万部、新書五千部なんてのは最低採算ライン以下だったんでよほどの専門誌でない限り有り得ない数字だったんですが、今や電子化のおかげでそれでも出ないよりマシな部数。印税一割以下なんて例もあるし。出版不況で息が切れてるのは出版社じゃなくて先に作家よ。
笹本祐一 @sasamotoU1
そーいや最近めっきりゾッキ本見掛けないのも、出版社がめいっぱい発行部数絞ってるからだろうなあ。
笹本祐一 @sasamotoU1
古本屋の在庫は一期一会なので買わずに後悔するより買って貧乏しろというのは有名だが、最近は新本でもほとんどそういうもんだと思った方がよい。ただでさえ全国の本屋より少ない数しか刷られない新作、初版が少なければ再版される確率なんぞさらに低くなる。新本も一期一会、見かけたら買って。
笹本祐一 @sasamotoU1
ネット書店でも、密林はじめとして入荷未定な出たばっかりの本って珍しくなくなっちゃってるからねえ。だから、時々TLに出てくる「再版決まりました」「増刷かかりました」という報告はもうそれだけでおめでたいのである。
笹本祐一 @sasamotoU1
少部数しか刷らない前提で値段決定するから、じゃないかと思います。あと消費税。 twitter.com/TMN_CAR/status…
笹本祐一 @sasamotoU1
電子機器と違って本という完成品には技術進歩による価格低下余地少ないし、酸性紙使ってた昔と違って今の本は中性紙だからそれだけ高級になってますし。 twitter.com/urashima41/sta…
笹本祐一 @sasamotoU1
記憶にある一番古いコミックス単行本の定価は240円だった。昭和40年代後半に320円に上がり、その後じわじわと400円に向けて値上がり、現在は400円プラス消費税という辺り。半世紀かけて倍に届いてないのは物価の優等生だと思うけど、つづく。
笹本祐一 @sasamotoU1
コミックス単行本の値段、つづき。大手出版社のこども向けコミックスの場合、安くないとお小遣いで買って貰えないという事情もあるし、化け物級のベストセラーがあればそっちで採算取れるという計算もある。それでも、マイナー級がどんどん出なくなってるってのはご存知の通り。
笹本祐一 @sasamotoU1
八王子の本屋で新刊で見つけて買った新井素子「いつか猫になる日まで」が確か240円だった。1980年の話らしいのでもう35年前。素子さんはハードカバーのデビュー作が680円だった前歴もあるので、「安く!」ってのは作者の意向でもあったのだろう。
笹本祐一 @sasamotoU1
コバルト文庫って当時の他の文庫と比べても二割くらい安かったのよね。おそらく安くても集英社の販売力で量を売ってカバー出来るという計算があったのだろう。昭和の感覚だと、今の本の値段は文庫が新書、新書がハードカバーの値段になってる。
笹本祐一 @sasamotoU1
本の値段は文庫が新書、新書がハードカバーの値段になってもそれほど値上がりしたという気にならないのは、本の作り方知っててある程度内部事情知ってるから、ってのもあるだろうおれの場合。だって技術進歩によるコスト削減は電子化によってあったにしても本体は昔のままの紙だからねえ。
笹本祐一 @sasamotoU1
文庫本でも新書でも単行本でも、原稿が活字になるまでの工程は変わらない。文庫も単行本も、編集校正コストは同じってことである。ざっくり500円一万部、1000円五千部の新書、売り上げぜんぶで500万円、卸値8掛けで出版社の取り分400万円として、それ以上は金をかけられない。
笹本祐一 @sasamotoU1
400万円で印税かあるいは原稿料、編集費用、校正費用から印刷製本流通、宣伝費用も出版社の利益までぜんぶ賄わなければならないのである。編集費用は出版社の利益から支払われることが多いけど、作家が印税一割持っていくなら残りは350万円。部数が倍なら予算も倍だがリスクも倍になる。
笹本祐一 @sasamotoU1
出版不況ただ中にある出版社はリスクを最少にするため、点数はいっぱい出したくても部数はとにかく出したくない。作家の印税一割は変わっていないけど、だから他のところでどんなコスト削減してるのかって考えるときっと全方位に大変なことになってるんだと思う。そりゃ不景気にもなるわさ。
笹本祐一 @sasamotoU1
まあでも不景気な話しかない訳じゃない。出版社は増刷にはとことん慎重になるけど、電子書籍の出荷にはそんな都合は関係ない。ダウンロードされればダウンロードされただけ、その場でお待たせせずに出荷してくれる。紙本と違って書いた方にも買った方にも実感は少ないけど、正規購入は作者に届きます。
笹本祐一 @sasamotoU1
笹本の場合、2013年には電子書籍による収入が年収の何パーセントかになり、14年には一割を越えて驚いた。電子書籍は今の状態が完成形だとは思わない、間違いなく発展途上のメディアだけど、流通が瞬時に済むってそれだけで出版社の負担は大きく減ってる。
笹本祐一 @sasamotoU1
そんな状況が来る予感は全くないけれど、でも、もし収入の半分以上が電子出版によるものになったら、だいぶ状況も変わるかなー。電子出版でも執筆編集校正の手間は変わらないけれど、そこから先印刷製本流通コストが劇的に削減されるからなー。
笹本祐一 @sasamotoU1
しかしまー来るかも知れないその日まで生き延びなければ恩恵に預かれないので、とりあえず目の前の仕事をがんばろー。笹本ってどんな本書いてるの?とご興味おありの方はこちらへどうぞ。zeppan.com/title/?query=%… ノンフィクションと小説、無料全文公開しております。
笹本祐一 @sasamotoU1
今、紙の本しかない書籍を電子書籍化するのに安くても数十万円かかるのです。スキャン公開じゃなくてちゃんと編集デザインしなきゃならないから。つまり、電子書籍だけでそれ以上売れるという確信がなければやるだけ損になっちゃうのです。 twitter.com/Tai_hou_ya/sta…
笹本祐一 @sasamotoU1
自己啓発系の本って、昔っから小説よりよっぽどいっぱい売れてます(涙  twitter.com/kandayudai/sta…
笹本祐一 @sasamotoU1
ハヤカワと創元で同じ本が違う値段で出てたり、なんてのもありましたなー。 twitter.com/JeenaAndow/sta…
笹本祐一 @sasamotoU1
文庫と新書とハードカバーと電子書籍、ぜんぶ同じ値段!ってわけにもいかないでしょう。 twitter.com/yuu_sukekun/st…
笹本祐一 @sasamotoU1
紙の本なら電子書籍を作るより安いのではなく、今なら紙の本と電子書籍を同時に編集出来るということです。紙の本だけしかないものを電子書籍化しようとすると、当たり前のことながら電子書籍化のためだけの編集デザインコストが生じます。 twitter.com/myroad38/statu…
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コメント

ぼんじゅ〜る・Fカップ @France_syoin 2015年5月13日
既存の書籍はただのスキャン本をB判本として販売、その後売り上げが見込めるようになったら正規の電子書籍を製作販売。その際B判本の所持者は正規版を無料ダウンロードできる、とかにするといいのかもって考えたけど多分そんなの考えてるんだろうなぁ。ともかくもっと本読もうぜw
未知神明(みちがみ・あきら) @ontheroadx 2015年5月13日
電車で本を読んでる人なんて、初老の人、それも図書館の本だったりする時代になりました。
taka @Vietnum 2015年5月14日
面白い本でもドラマ化してようやく売れるようになったりしてるし、つまらない本でも作家の名前だけで騒ぎ立てて売ろうとするし、売り方がよろしくないんでないの? 書店員もそうだけど売り手が本と読者に対してもっと誠実になって、良いものだけを目利きとして薦めないかぎり、現代本に対する信頼は回復しないんじゃないかな。「売らんかな」がメインの信用ならない文学賞も多いし
しぇりりん(令和の次はがんばる) @m_sheririn 2015年5月14日
ゲームそのものより攻略本を先に買う癖が付いたのはこの出版事情。大体の本は再版がかからないと思った方がいいんだよなぁ…。電子化出来るならずっと残してほしいですが簡単には行かないんだなぁ…
うえぽん @kaorurmpom 2015年5月14日
電子書籍が主流になれば製紙印刷製本業界が傾くし、なんともはや
Sudoku Smith @SudokuSmith 2015年5月14日
出版としてみれば、まずコンテンツを作るところが重要なのだから、新作についてはできるだけ電子化してコストを削減して回していくしかない。印刷製本は、高級品として趣味のものとして生き残る形じゃないかな。かつて、本が貴重な時に文庫が廉価版として出たように、その役割は電子本に移行する時じゃないかな。印刷のために出版機能が死んでは意味がない。すでに全員が生き残るのは無理だという認識で、何を切るかということは回答が出ていると思う。
Xcrgfw @xcrgfw 2015年5月14日
英語で本を書くかもしくは中国語で本を出せばいい。
下山嘉彦/渋谷区 @yshimoyama 2015年5月14日
電子書籍は ・書店の棚のような出会いが望めない ・貸し借りによる広がりがない ・ブラウザが共通化されてない ・実態は「レンタル」なので、供給元が止めると失われてしまう といったデメリットが解消されるまで、まだ過渡期にあると見てます。 技術的なことだけでなく業界政治的なこともあるので、もうしばらくは難しいかなぁ。
atlan @atlan1701 2015年5月14日
確かに電車の中で見掛けるハードカバーとか大きめの本は大抵図書館のラベル貼ってるね。
s_doi @s_do_i 2015年5月14日
>文庫本でも新書でも単行本でも、原稿が活字になるまでの工程は変わらない。文庫も単行本も、編集校正コストは同じってことである。 なるほど、だからアルファポリスなどネット小説の書籍化ビジネスやってるところは文庫や新書サイズじやなくて単行本サイズで出すことで一冊あたりの売上単価の底上げを図ってるのか
服部弘一郎@銀幕の中のキリスト教 @eigakawaraban 2015年5月15日
電子書籍の方がコストはかからないけれど、出版社は電子書籍を出してもすぐに現金にならないという問題がある。紙の本はとりあえず本屋に押し付けちゃえば、その時点で現金に化けるんだよね。それがなくなったら、出版社はばたばたつぶれます。
上野 良樹@C96お疲れ様でした! 日曜日西し-23a @letssaga3 2015年5月17日
m_sheririn 発売日に、「たまには書店で買い物しなければ」とわざわざ近所の書店で注文したら品切れ、しかも品切れの知らせが来るまで待っていたらネットでも品切れになっていて、唖然としたことがありました。稀覯本ならともかくゲーム攻略本ですよ…。
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