アニメのいわゆるデジタル作画のお話

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

アニメのいわゆるデジタル作画のお話。いまはけっこう各社、デジタル部門をつくる準備をはじめています。しかし作画に使うアプリケーションに決定打がない状況は変わってません。各社とも設備を整えつつ、CLIP STUDIO PAINTのアニメーション機能つきを待ってる感じでしょうか。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。正直もうAdobe Flashはないなーという状況。で、いちばん恐ろしいのは、期待されているアニメ機能つきCLIP STUDIO PAINTが、もし使えないクソアプリだったら……。ちょっと大げさですが、デジタル作画の行く末がかかっちゃってるのです。がんばれセルシス！

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。タップの部分に小型スキャナがついて、原画を描いたら簡単に素早くスキャンできて、データ化される、みたいになったら面白いんですよね。絵は旧来通り紙と鉛筆で描いて、即スキャン、タイムシートは作画アプリでつけて、納品はデータで、という。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。タップにつける小型スキャナ、イメージとしてはこんなやつです。 amzn.to/1Jhxzop あったらほしいですね。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。いわゆるデジタル作画は、個人単位で使われるケースは増えるでしょうし、OPとかPVとかの尺が短かったりスタッフが少数精鋭の作品では、少しずつ導入されるケースは増えていくでしょう。しかしやはり、長尺でスタッフの多いテレビシリーズ制作にインパクトを与えるものではありません。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。江面さんのブログ経由の話で、デジタル作画のメリットってなによ、という質問が私のところにも来ました。代表的なのは２つです。１．低予算作品はもっと低予算にできること。２．スケジュールと予算の豊富な作品ではいまよりもっと濃密にカットが構築できること。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。１．に関して。DLEとかでつくっているような簡単なFlashアニメに毛が生えたていどの作品なら、ごく少人数で、あっという間に、安くつくれます。紙と鉛筆の比じゃないほど効率化できる。会社のえらい方にデジタル作画のメリットをプレゼンするなら、この部分でしょうね、ええ。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。２．に関して、は説明不要ですね。たとえば『かぐや姫の物語』みたいな作品で、さらに作画タイミング、色、線、塗り、撮影を事前にプレビューできたら。またデジタル作画は鉛筆からの開放、二値化からの開放を意味するので、あらゆる実験が可能。いやーこんな作品つくれたら楽しそう。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。くり返しになりますが、この１．と２．は、いまのテレビシリーズのアニメではないということはハッキリしてます。小規模低予算作品か、大規模高予算作品、その両極にメリットが大きい。中規模なテレビシリーズでは現場の負担が大きいだけ、というケースもあるでしょう。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。デジタル作画だと人間の手描きならではのアナログな良さがなくなってしまうのでは、という心配がありますけども、むしろ逆です。いまの紙と鉛筆ではスキャン＆二値化で方法的に必ず線が死にます。デジタル作画ならやり方次第で生き生きとした絵を表示できる。これにも期待したいところです。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

つづき。いわゆるデジタル作画って4K8K対応でしょ？　という意見がありますが、作画と3DCGとのハイブリット作品が増えていく現状で、作画だけ4K8K対応できても無意味です。まずは3DCGが4K8K対応できるまで待つしかありません。

平川哲生 Tetsuo Hirakawa @bokuen

いわゆるデジタル作画まわりのこと、私からは以上です。