- otanoshimi_ex
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俺が何者かなんてどうでもいいのさ。俺もお前が何者か知らない。それでいい。知るのではなく感じるんだ。日毎夜毎とめどなく。潮騒のようなつぶやきさえずり。大きな声もあれば小さな声も。そんな言葉の洪水の中。言葉の雫の中で。君に届いた俺の声。俺に届いた君の声。そんな奇蹟があるのなら。俺が何者かなんてどうでもいいのさ。
吉野家の思い出。昔貧困に喘いでいたとき、価格破壊競争が起こる前、並盛り250円セールをやっててさ。小銭をかき集めて並弁当を3つ買った。今日と明日を凌ごうとね。帰宅してまず一つ食べた。おいしくてさ。我慢できなくてもう一つ食べた。おいしくてさ。腹苦しいのにもう一つ食べた。涙が零れた。
2015-05-13 14:07:29俺の中で吉野家の牛丼ってのは、ごちそうでもファーストフードでもないんだよね。値段の多寡は問題じゃなくて、思い出の味になってしまってるから。何かつらいことがあったとき吉野家で食べると、元気が出るとは言わないが、気持ちのリセットになる。吉野家はいつも、どんな時でも俺を待っててくれる。
2015-05-13 14:23:30不思議なんだけど、吉野家店内ではよくドラマチックな客に遭遇するのに、すき家や松屋じゃ全く見かけないんだよね。お前、大丈夫かよ、死にかけてないかっておじさんとか、吉野家デビューで緊張してる中学生集団とか、紅一点の女子の気を引こうと牽制しあってる大学生サークルとか、そういうドラマ。
2015-05-13 14:35:06吉野家デビュー中学生集団はとても美しいエピソードで、俺が入店した時、彼らはカウンターで注文を迷っていた。俺はいつもの流れで並のつゆだくと玉子を注文。すると彼らの一人が同じように、並つゆだくと玉子を注文。他の4人も全く同じ、並つゆだくと玉子を注文した。
2015-05-13 14:55:52俺は彼らのプライドを傷つけぬよう無視を決め込む。俺と彼らに並と玉子が運ばれた。彼らの一人が「玉子なんかどうするんだよ」とつぶやく。「わかんね」「飲むんじゃね?」と仲間たち。俺はマイペースで玉子を溶き醤油をたらし、それを牛丼にぶっかける。それを見た彼らが一斉に俺の真似をする。
2015-05-13 14:56:10「うぉ」「うめぇ」「すげぇ」と、玉子かけ牛丼に感嘆の声を漏らす彼ら。俺は彼らとは目も合わせず、いそいそと牛丼を平らげ「ごちそうさま、会計お願いします」と大きめの声で店員を呼び、支払いを済ませて去った。なにも交流しなかった。先人の姿を見て作法を知る。それが我々吉野ラーの血脈なのだ。
2015-05-13 14:56:29@redswift500 rtより。やっぱりショープレ最高ですよね(好きすぎて創業者の名前をhnにしている吉野ラーとしての一言)
2015-05-13 19:19:40卵に醤油は使わない。序盤はすき焼きのようにといた卵に牛をつけて食べる。半分ほど行ったら卵をかけ、唐辛子をまぶして一気に平らげる。 最後に紅生姜で口直し。 以上 twitter.com/redswift500/st…
2015-05-13 19:32:12@blue_mizuho 味も魅力ではあるんですが、馬蹄型カウンターや、食券ではない後払いシステムなど、独特の店の雰囲気も魅力だと思ってます。
2015-05-13 20:56:26