劉度が艦これに挑戦するようです2015　5-6月号

劉度 @arther456

大鳳がスマホの前で神妙な面持ちで正座している。「ゴッドハンド……」とか呟いているけど何かあったんだろうか。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

今回の大規模作戦では、南方海域を奪還しようとする敵部隊に先制攻撃を仕掛ける。南方進出のために部隊と輸送船の徴発を進めていると、軍令部から呼び出された。話を聞いてみると、西方海域が大荒れになっているので、装甲空母姫を連れて平定して欲しい、ということだった。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

事実上の深海棲艦との共闘になるため、参加鎮守府はウチ一つだけ。戦場は西方海域カレー洋からアフリカ東岸まで伸びるため、連れていけるだけの艦娘を連れて行く必要がある。「しかし荒れてるって何があったの？」「いや、よく分からないのが色々来て……」装甲空母姫は頭を抱える。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「元々ミナミマグロの群れと、リランカ近海に住み着いたはぐれ深海棲艦と戦っていたんだ。そこに今回、南極から来た深海棲艦本隊と、なんか気持ち悪い悪魔が鉢合わせしてな。海底で修理中のG.T.も勘弁してくれって言ってる」「うっわぁ……」あの海域、酷い魔境である。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

ゴールデンウィークにどっぷり映画漬けになってた艦娘たちが、水上ドリフトしながらアフロのカツラで深海棲艦を殴りつけるダメ集団になっている。大規模作戦だというのに、活を入れなおさないといけないだろう。「あんな除霊認められないであります」あきつ丸もご立腹だ。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

西方海域進出の最終準備を整えていると、あきつ丸が執務室にやってきた。が、どういうわけか改装前の白い詰襟姿である。「提督殿……でありますか？」半信半疑、といった様子で聞いてくる。「そうだけど、どうしたの？懐かしい格好して」「あの、あきつ丸を呼んで欲しいであります」#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「いや、キミがあきつ丸でしょ」「いえ。自分もあきつ丸ですが、この鎮守府のあきつ丸を呼んで欲しいであります」「はぁ……？」陸軍の新しいあきつ丸だろうか。しかし、顔までそっくりとはゾッとしない話である。ウチの鎮守府に２人いる春雨も顔は違うというのに。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

とりあえず提督が知っているあきつ丸を呼んでみると、間もなく執務室に黒いあきつ丸がやってきた。「おお」黒いあきつ丸は、白いあきつ丸（便宜上、秋津丸とする）を知っているようだった。「誰？」「あきつ丸……いや、失敬、パラレルワールドの自分、秋津丸であります」「なにそれ」#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「以前、悪魔と戦っている最中、時間軸を飛び越えてパラレルワールドに飛んでしまったのであります。その時に助けてくれたのが、向こう側の自分、すなわちこの秋津丸なのであります。ほら、ゴウト先生も２匹」「俺を証拠にするな」確かに、喋る猫が二匹もいる。真実らしい。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「次は自分が助ける番でありますな」「うむ。宜しく頼むであります」二人のあきつ丸は握手している。この前の社長に続いて、また言い訳を考えないといけなさそうだ。遠征直前にさらなる厄介事を抱え、提督は一緒に頭も抱えるのであった。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「光の使者、秋津丸！」「闇の使者、あきつ丸改！」「「ふたりはプリキュア！」」「やめーや！」あきつ丸が二人揃って決めポーズをとっている。「っていうかパラレルワールドにもプリキュアあるの？」「勿論。プリキュアは時空を超えた女の子の憧れであります！」どういうことなの。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

いよいよ西方打通作戦が始まった。今回の主目標は、アフリカ東岸に進出してきた強力な深海棲艦の群れを撃破することである。装甲空母姫の話によると、南極からきたその深海棲艦の群れは、『東洋艦隊本隊』と名乗り、人類やマグロのみならず、カレー洋の深海棲艦も攻撃しているらしい。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

しかしすぐにアフリカへ向かうことはできない。リランカ島周辺に、東洋艦隊とは別のはぐれ深海棲艦が出没しているからだ。まずこの深海棲艦たちを何とかする必要がある。そしてもう一つ。総理大臣直々に下された密命、『イタリア艦との合流』をこなす必要もある。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

問題のイタリア艦は紅海の入り口、エチオピア付近で立ち往生しているらしい。東洋艦隊を撃破するかおびき寄せるかして、イタリア艦がステビア海に出られるようにしなければならない。「……紅海を戻ってイタリアに帰ればよいのでは？」状況を聞いた不知火が、首を傾げた。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「ダメみたい。地中海に凄い量の深海棲艦がいて、突破するだけで弾薬が尽きかけたんだってさ」「我々が西方海域を確保していると信じて強行突破したのが、裏目に出たんですか……」不知火は納得したようだが、提督だけは知っている。イタリア艦が帰れない、本当の理由を。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

カレー洋方面の敵は大体片付いた。いよいよリランカ島攻略作戦に入るが、その前に敵の補給線を叩く。リランカ方面の深海棲艦は戦意旺盛だ。例えばあの軽巡棲姫。「ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾊﾟﾗﾘﾗﾊﾟﾗﾘﾗ！」バイク型の艤装になった下半身で、外洋を駆け回っている。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「オウオウオウ誰がニョタイモリだバカヤロウコノヤロウ！こちとらアイドルだバカヤロウすっこんでろ！」こんな調子で近海の商船やタンカーに絡んでは航行の邪魔をする、極めて迷惑な深海棲艦である。目立ちたがり屋な習性を利用して、ウチの那珂ちゃんでアイドル勝負を仕掛けよう。#艦これ航海日誌