前提抜きに愛を説く事は、実際にはまずありません

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

大体「キリスト教は愛の宗教」云々、と言われますが、聖使徒行實で聖使徒ペトル（ペトロ）が最初に群衆に語った時、語られた単語には「愛」はなく、話のメインテーマは「預言の成就」「十字架」「復活」。この辺、本当に誤解されている…。私の伝道会では「愛」という単語は、最初には出しません。続

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）日本語で「愛」と言うと怪しげに聞こえるのは、現代日本で「愛」と言うのは「男女の愛」「夫婦愛」「親子愛」といった、二者の関係に成り立つものというイメージが大変強いからというのもあるでしょう。教会において愛は至聖三者の光によって理解される。「二」ではなく「三」なのです。続

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）私の伝道会で入門講座をやる時には、必ず天地創造と、至聖三者（三位一体の神）から始めます。拝む神様が「何をなさって」「どのような方か」。次に「人は神の像と肖として創られた」話。その次に初めて「愛」。神は愛なのですから、人の関係もまた愛であるのは、人が神の像と肖だからです。続

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）こういう前提理解が必要なので、古代の使徒・主教・長老達が聴衆に対して「愛」から語り出す事は有り得ません。そして今の日本でも本来「愛」から語り出すのは危険であり、実際「愛」から話が始まる事はそう多く無い様に私には思えます。外部からの勝手なイメージ増幅のような気がしますね。続

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）電車の中でべたべたいちゃつくカップルがなぜ警戒される目で見られるかと言えば、至聖三者の像と肖として創られ、それを目指すべき人間が、「二」に閉じ籠っている、つまり周囲の第三者が目に入って居ない状態に対して、周囲の人が人としての本来の性質から警戒心を発動しているのです。続

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）ちなみに亜使徒聖ニコライが、「異教を広めようとする夷を斬らん」とやってきた沢辺琢磨に「教えを知らずに斬るのか」と諭し、素直に「では聞こう」となった沢辺に初めて説いたのは「天地創造」でした。日本人にはその前提が無い、という事を勉学の上知っていた聖ニコライの選択でした。続

hiroharu.minami @hiroharu_minami

なんだか孔子様と子路のエピソードを髣髴とさせる話だ。 twitter.com/suzutuki1980/s…

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）これはまだ禁教されていた明治前夜の函館での出来事でしたが、つまり当時の聖ニコライも、「愛」から説く、等と言うことはしていないのです。「愛をいきなり説くなんて胡散臭い宗教ｗ」…それはそうですし、そんな事、実際は殆どしていません。前提が無いとそこまで話が到達できませんから。

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

もちろん愛が「最も大いなるもの」（コリントの信徒への手紙一13章）であり、大事なものである事は間違いありません。しかしこの新約聖書の箇所「13章」からも分かる通り、愛はキリスト教においては色々な前提を経て、かなり後の方になって語られるものです。続

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）至聖三者と人の関係抜きに、「神は愛」（イオアン一／ヨハネの手紙一 4章8節）は理解出来ません。その前提抜きに「愛」を説くような勉強会・伝道会を、私は正教会はもちろん、西方教会でも見た事はありません（やっている人もいるのかもしれませんが）。

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

時と場に応じて「五月蠅い」とは思われない範囲で、という条件付きなのも、「家族」だけでなく「周囲」までの「三」の広がりが見えます。 QT @Snow_19870917 確かに家族連れがワイワイやっていると逆に微笑ましいですね。本能的に3の関係は良い感情を呼び起こすのかもしれません。