国内飼育下イルカの繁殖、近親交配の心配をするのはまだまだ先の話。
近親交配を心配する前に、繁殖適齢期の雌雄個体数の把握、ショー出演個体の移動はどこも難しいだろうし、イルカを移動させるのは費用も時間も動物への負担もかかるから、自然繁殖と並行で人工授精による繁殖技術の確立が急務かな。
2015-05-22 09:08:59近親交配はしないほうがよいけど、ある程度進んでも関係のない血縁の遺伝子がはいればそこで解消されるので、個体数どん詰まりのときにはあえてそのリスクがとられる場合もある。もちろん家系図を睨んで血統を考慮しながら、どこまで進めていいのか配慮しながら。そのための個体登録と血統登録。
2015-05-22 09:12:23座礁したり定置網にかかったりした保護個体を飼育下に導入することはWAZAに認められてる。それを公明正大にしようとしたら「保護といってるけど本当は捕まえたんじゃないのか」という怪しい部分を作り出してはならない。
2015-05-22 09:14:59そもそも繁殖に成功している施設が少ないし、いまの飼育下個体群はほとんどが野生由来とすれば、近親交配の度合いを測る数値である近交係数が高くなるのはまだまだ先のこと。飼育下で繁殖させるには、個体数とその条件(野生由来)だけならいますごく恵まれた状態。
2015-05-22 09:17:59たとえば、いま野生由来の血縁関係のないゴリラやラッコが国内に200頭いるとわかったら、各関係者涙を流して喜ぶレベル(どちらも個体数豊富なときに、繁殖個体群確立へ生かせなかったのが悔やまれる)。
2015-05-22 09:20:22もともと近交係数の高い動物としては、チーターがいる。野生でほぼ絶滅状態になった際に家族で繁殖するしかなかったので、現存チーターは非常に遺伝子が似てる。だから飼育下個体の繁殖にも急激に近交係数があがる家系ができないように十分に配慮しながら繁殖計画がたてられてる。そのための世界協会。
2015-05-22 09:24:59メディアではハンドウイルカに言及されてばかりだけど、ゴンドウ類もこの先太地の追い込み漁からはいれられないから、ゴンドウの座礁を保護による個体取得や精子採取に生かそうとおもうなら、その基盤を確立するのが急務か。
2015-05-22 09:35:25