浦賀ドック写真の「公表禁止」と所有権に関する考察──浦賀船渠ノ航跡中止事件
2015年5月22日
明日23日浦賀ドックでイベントらしいです。cocoyoko.net/event/kanrin-f… という事で、浦賀船渠の撮影ルールについてネットで調べてある程度のことがわかってきたのでご報告。ちなみに私自身は浦賀船渠はおろか横須賀にすら行ったことがないのでそのつもりでw
2015-05-22 18:40:15※リンク先は次のwebページ。
- 第17回(平成27年度)咸臨丸フェスティバル(2015年5月23日開催)|横須賀市観光情報サイト「ここはヨコスカ」 https://web.archive.org/web/20150527141033/http://cocoyoko.net/event/kanrin-fes.html
その1:普段の浦賀船渠の場合。普段は閉鎖されており、敷地内に入ることはできないようです。船渠南側がフェンス張りになっているようなので、そこからレンガドックの一部を覗う事は可能なようです。 敷地には入れないので浦賀船渠の撮影ルールは無関係。
2015-05-22 18:41:13その2:浦賀船渠一般公開のイベントの場合。恐らく撮影ルールのアナウンスや掲示が無いため、写真撮影はWEB掲載も含めて自由に可能。レンガドックの外観も撮影できると思われます。
2015-05-22 18:43:20その3:浦賀船渠一般公開イベント中に行われる施設見学会の場合。ここで撮影ルールのアナウンスがあると思われる。これに従わない場合、民法206条を根拠とした違法行為(所有権の侵害)となる可能性あり。
2015-05-22 18:45:08その4:浦賀船渠(レンガドックやその周辺)は私有地のはずなので、権利者が定めているルールに従わなくてはなりません。過去の判例を見る限り誓約書の類は不要で、係員の口頭周知には従う必要があると言えます。当たり前ですが相手がアルバイトでも馬鹿にはできないという事です。
2015-05-22 18:48:46その5:撮影ルールのアナウンスは民法の所有権が根拠であり著作権は関係ありません。そもそも浦賀船渠には著作権は存在しないと思われます。つまり著作権法46条は浦賀船渠には関係無い話だと言えます(著作権法46条を根拠に浦賀船渠写真の無断使用を問題なしとみている人が多い気がするので)
2015-05-22 18:51:32※「浦賀船渠には著作権は存在しない」。浦賀ドック(レンガドック)という建築物は、著作権法で保護対象とされる種類の “建築の著作物”(著作権法第46条)に該当しない、の意。
その6:そもそも著作権法46条は著作者の展示権の制限の為にあるという認識が一般的なようです。著作権法46条はいついかなる場合においても建築物の撮影の自由を保障しているわけではない、ということです。
2015-05-22 18:54:35その7:WEB掲載禁止のはずの浦賀のレンガドックの写真が多数UPされてる理由は、その2で撮った写真であるためと推測されます。「撮影ルールなんて聞いてない」という証言も見学会不参加のためかと思われます。※あくまで個人的な想像です。
2015-05-22 18:57:01その8:でも念のため、その2の写真でも商用利用は慎重になったほうがいいかもしれません。直接金銭を得ないWEB掲載と得る事になる商用利用は相手の印象がまるで違ってくるかもしれないためです。そもそも一般企業はいちいちWEB無断掲載に構ってる暇もないでしょうし・・・。
2015-05-22 19:08:25
2015年5月23日:第17回(平成27年度)咸臨丸フェスティバル 当日
浦賀船渠、色々写真を撮ったのだけど、「インターネットへの公開」と「印刷物への掲載」は禁止だそうで、twitterやflickrに載せることはできません。ご覧になりたい方は連絡くれれば提供します
2015-05-23 20:12:32公開禁止の理由は、浦賀工場は閉鎖されたとは言え依然として住重の所有物であり、過去インターネットに公開された写真が商業出版に利用されたことから神経質になっているとのこと
2015-05-23 20:15:23先日、浦賀船渠の名前を使った某イベント中止絡みで「住重が写真のパンフ利用を問題視することはないのでは?」という推測がありましたが、はっきり問題視していると言われました。イベント中止の経緯については何も知りませんが、写真の利用については実際に禁止になっているとここに記しておきます
2015-05-23 20:17:24施設は住重のものではあるけど、維持管理は適切に行われているとは言いがたく、ボランティアの方はかなり焦っている様子でした。10年以上水を入れていないドックはいずれ崩れる恐れがあるそうです。
2015-05-23 20:21:15写真の公開や利用に神経質になっているのも、産業遺産としての保存への取り組みに影響が出ることを懸念しているのではないかと思いました
2015-05-23 20:23:19