梅毒が流行っているという話を最近目にする。
梅毒、増えてるんだってね。 twitter.com/y_tambe/status…
2015-05-22 09:42:34@Butayama3 世界的にそういう傾向が。特に最近は男性同性愛者で増加が見られ、そこから女性に、異性愛者に、という流れ。 nih.go.jp/niid/ja/syphil…
2015-05-22 09:49:26ウイルスじゃなくて菌なのね。あんまり詳しい機構はわかってないのねえ。育てにくいから。 >梅毒 idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k0…
2015-05-22 09:50:15@y_tambe 面白い形。螺旋の形なんだ。 あと、普通に暮らしている分にはうつらないんですね。
2015-05-22 09:52:26「らせんの形をした細菌」。
@Butayama3 ブドウ球菌みたいな球菌や、大腸菌みたいな桿菌に対し、らせん型の形をしている菌を「らせん菌」と総称します。その代表が「スピロヘータ」と呼ばれるグループ。環境中の水の中とか、僕らの口の中にも結構いて、コルク抜きみたいに回転しながら泳いだり、うねうね動いたり(続
2015-05-22 09:58:48@Butayama3 承前)その中にヒトに病原性を持つものがいくつかいて、梅毒の病原体「梅毒トレポネーマ」(昔は梅毒スピロヘータとも呼ばれてた)はその代表格。ただしその生態はスピロヘータの中ではかなり特殊で、自分自身では独立増殖できず、宿主に寄生しないと増えられない「培養不能菌」
2015-05-22 10:02:23@y_tambe へえー、じゃああの形は結構普通だけど、梅毒の菌だけが害があるんですか。
2015-05-22 10:04:34@Butayama3 ほか代表的なものとしては、ライム病っていうダニが媒介する病気の病原体(ライム病ボレリア)とか、日本でも地域的に見られるワイル病の病原体(ワイル病レプトスピラ)がある。ただ、梅毒は近世ヨーロッパ(コロンブスがアメリカ大陸から持ち帰った)はじめ世界で大流行したし
2015-05-22 10:14:41梅毒を治すには抗生物質。
今時、ペニシリンがよく効く。
@y_tambe 今、大流行していないのは、ワクチンはないけど、抗生物質がよく効くというわけですね。
2015-05-22 10:17:05あれ、なぜ耐性菌がでてこないのだろう。
@y_tambe 低酸素だとすぐ死んじゃうら、あまり耐性菌が出来るチャンスがすくないのかしら。 あと、ゲノム短いみたいのも書いてあった。
2015-05-22 10:22:11@Butayama3 そこらへんも耐性獲得しにくさの原因ですが、他の薬剤に対する耐性は見つかってるので、全く耐性ができないわけではない。ペニシリンだけ耐性でない理由はちょっと難しいのですが、青木先生のところで解説してます。 blog.goo.ne.jp/idconsult/e/2b…
2015-05-22 10:36:12@y_tambe おもしろーい。何この「肉を切らせて骨を断つ」みたいの。あ、実際には骨まで切られちゃうのか。
2015-05-22 10:44:44さて、このらせんの形をした菌は、この形を生かした動き方をするそうです。
@Butayama3 はい。「スピロヘータ」は非常にたくさんの種を含んだ細菌のグループで、らせん形であること以外にも構造的な違いを持ってます。一般的な細菌は、鞭毛を水中スクリューみたいに使って水の中を泳ぐけど(続
2015-05-22 10:24:38@Butayama3 承前)スピロヘータは「鞭毛の外側に」膜構造(ウイルス同様「エンベロープ」と呼ばれる)がある。で、鞭毛モーターの回転力を「自分自身が回転する力」に変えることで、らせん形の菌体をコルク抜きのように回して泳ぐことが可能。さらに菌種によっては鞭毛が両端にあるので(続
2015-05-22 10:28:23@Butayama3 承前)回転方向の組み合わせによってはらせんが緩んで、くねくね動いたりとか、かなり複雑な動きも可能になったりする。なので、昔はこれはアメーバとかゾウリムシとか同様、「非常に小さな動物(虫)の仲間だ」と思われ「原虫」…今で言う「原生動物」と扱われてたことも。
2015-05-22 10:31:35