AKB48と少女時代の違い、またはJリーグと海外サッカーの違い

@TRiCKPuSHさんのツイートを中心に、ハイコンテクストとローコンテクスト、物語の共有が必要か否かの違いについて。
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MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
この間のFNS歌謡祭でAKBと少女時代のメドレーがあって、それを何度も観て両国のショウビズの違いを考えていたのだけどある程度見えてきた。それは日本映画と韓国映画の違いに近い。必ずしも韓国が優れているということではなく、文脈やそれにともなう読解コードの違いがとてもよくわかった。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
おニャン子クラブもモー娘。もAKBも、これらはバックグラウンドのストーリーがとても重要。その物語とは、テレビや興行で公開されている、ファンとの共有で創られていく育成のプロセス。その記憶(物語)を有していないと、なかなか現状を面白がれない。深読みあってこそ、という。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
対して少女時代やKARAは、そうしたコンテクスト(物語)を共有せずとも、完成したプロダクトによって楽しめる。もちろん全く物語がないというわけではないけれども。ただ、そういう深読みがなくとも十分に楽しめるということ。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
それはつまりハイコンテクスト(AKB48)とローコンテクスト(少女時代)の違い。このふたつを並列して観た場合、前者のコンテクストを共有してない者には、圧倒的に後者が優れて見える。が、そういう単純な話ではない、ということ。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
で、この話は、日本映画と韓国映画の違いにそのまま援用できる。たとえばマンガやアニメの実写映画は、単体としての完成度よりも原作の追体験を楽しむイベント映画。原作の文脈を知らないとトンデモないコスプレ学芸会にしか見えない。ハイコンテクストである。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
韓国映画は日本映画と違って、文脈を知らなくても楽しめるように創られている。少女時代といっしょ。韓国のショウビズがハイコンテクストに安住しないのは、単に国内人口(朝鮮語使用人口)が5000万人弱だから。逆に日本でハイコンテクストの文化が育つのは、日本人が1.27億いるからだ。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
『週刊文春』でFNS歌謡祭を例に「少女時代のほうがダンスも歌唱力も優れている」とまとめていたけれども、コンテクスト的にはAKBのほうが圧倒的に優れている。楽しむときのコードが違うので、単純にどちらが優れているとは言いがたい。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
濃い映画ファンは外国映画に親しんでいるので、ローコンテクストであるほど優れていると考えがち。その状況をガラっと変えた作品はやはり『踊る』だった。ドラマという背景や、作品内固有のデータベース等非常にハイコンテクスト。それをローコンテクストに読み解こうとして齟齬が生じている例は多い。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
ハイコンテクストな日本文化をダメとするときに持ち出されることが多いのは「海外で通用しない」というコンプレックスいっぱいのレトリック。しかし、いまはネットでコンテクストを共有できるので、それを積極的に外に出せばいいだけ。実際、海外の日本フリークはそうやって楽しんでいる。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
そのとおりです! RT @h_hyonee: 日本は「ガラパゴス」ではあるが、海外のいわゆる「クール・ジャパン」人気は、ネットによるコンテクストの学習、共有に支えられたものであり、それによって実質的には「ガラパゴス」ではないってことですね。(ちょっと文章変ですが)
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
逆に韓国コンテンツに限らずハリウッド映画もそうだが、日本でコンテンツを上手く展開するには、ハイコンテクストな魅力を構築するかが重要なのかも。いかに共感可能な物語に慣れ親しませるか。そこまでして日本市場を狙う必要もないかもしれないが、日本は世界で2番目に大きい市場であるのも確かだ。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
ちなみにハイコンテクストな文化が海外にないかというとそんなことはなく、たとえば今年だと『エクスペンダブルズ』なんかはそういう作品だった。オッサンから観ると「村田兆治だらけのマスターズリーグ」。もちろんバカでも楽しめる単純な内容として創ってもいるが。二段構えなわけね。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
日本の映画マニアの一部が、『エクスペンダブルズ』やタランティーノ、あるいはアメコミ映画などアメリカのハイコンテクスト映画が好きなのは、やっぱりその読みが非常に日本的(オタク的)だから。で、そういうひとたちに限って、日本のハイコンテクストのコンテンツを否定するというのは興味深い。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
アメリカ映画がローコンテクストかというと、必ずしもそういうことはないんだよね。それは長らくアメリカ映画に慣らされてきているから。高校時代にミニシアターでヨーロッパ映画ばっか観てマンガを大量に読んでたような者ですら、スタローンやシュワちゃん映画はだいたい観ていたという。
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH
少女時代がAKB並の物語を上手く創り、AKBが少女時代並のダンスや歌唱力を身につければ最強、なのか……? そのふたつは上手く並立するものなのかね。たとえばAKBで「そんなに可愛くないけどいつも一生懸命やる苦労人・高橋みなみ推し」って文脈が成立しなくなるかも。
シン・ホネキング @honeking
日本ローカルなハイコンテクストはクリエイションとしては悪いわけではないが、ビジネスとしてはよく考える必要がある。1億人のマーケットと60億人のマーケットのどちらを選ぶのかという話。もちろんニッチマーケットして積極的に1億を選ぶのはアリだが、全員でその選択をするのは疑問。
mxmpee✌ @mxmpee
サッカー的にはハイコンテクスト(最近の日本映画、AKB)=Jリーグ、ローコンテクスト(外国映画、K-POP)=W杯や海外のビッグクラブって感じか。所謂「海外厨」のJリーグに対する態度と映画好きの人の「踊る」に対する態度が同じだとするとそりゃ話合わないわな、と個人的に納得。

コメント

五代雄介 @Eric_Ridel 2010年12月25日
少女時代の躍進や魅力を知りたい人には、http://togetter.com/li/69933のまとめもおすすめです。
pakesis @pakesis 2010年12月25日
RT @cxxmpx: サッカー的にはハイコンテクスト(最近の日本映画、AKB)=Jリーグ、ローコンテクスト(外国映画、K-POP)=W杯や海外のビッグクラブって感じか。所謂「海外厨」のJリーグに対する態度と映画好きの人の「踊る」に対する態度が同じだとするとそりゃ話合わないわな、と個人的に納得。
santa_cu @santa_cu 2010年12月25日
少女時代やKARAの深読みが無くても楽しめるっていうのはハイコンテクストじゃないか?
𝚛𝚊𝚠𝚎𝚐𝚐🥚 - 𝚁𝚢𝚘𝚒𝚌𝚑𝚒 𝙺𝚊𝚝𝚘 @rawegg 2010年12月25日
日本≒ハイコンテクストという枠組みももう時代遅れじゃないかな。映画やTVドラマなんてハリウッドの方がよっぽどハイコンテクストだよ。
出目金 @iKomikitomoe 2010年12月25日
カタカナ祭りと聞いて。 もう日本語じゃなくていいんじゃない? 半分くらいカタカナじゃない。 読ませる気ないんじゃない。 イエスマン集める手段にしか見えない
maana1119 @maana1119 2010年12月25日
内輪のお約束を超えて伝播しうる強度を持った表現をハイ・コンテクストというんでしょ。コンテクストが何か根本的にわかってない。
1001 @00oo00oo00oo 2010年12月26日
同内容の他の人のツイートも一緒に纏まったこっちもよろしくです^^。 『J-POP×K-POP&日本映画×韓国映画からみる娯楽文化の対比』 http://togetter.com/li/82711
とり @rapidsoul 2010年12月27日
コンテクストっていう共有性パラメータが高いか低いかって話でしょw 前提や目指すものが違うから比べられないっていう
Isamu Suzuki @fucken0asshole 2010年12月31日
コンテクスト=文脈と考えれば夜露死。ところで日本人の作る短編映画ってどんなもんなんだろ。
𝒚𝒐𝒉 @yohyouyohyou 2011年1月7日
『AKB48と少女時代の違い、またはJリーグと海外サッカーの違い』に対する1反応 http://togetter.com/li/85470