《原発事故発生後間もなく、報道機関が避難情報や被曝防護呼びかけを適切に提出できなかったのは、口止めされたからだろうか?》

自己ツイートをまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、構成員1万人の組織があるとする。 その全員に、何らかの規制を一斉に発動させる事が出来るか否か。 311前の私なら、無理だと思っただろう。 だけど、311から2ヶ月の間に、考えは変わった。 福島県立高校教員の中で、被曝防護を公的に主張出来た人は、1人もいなかった。事実だ。

2015-05-30 21:54:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私は、私的な場で被曝防護を呼びかける事が出来た程度だ。 その程度で、福島県教育委員会から「指導」が入った。 私に選択できるのは、 処分覚悟で私的な呼びかけを続けるか、 一切口をつぐむか、職を去るか、だった。 私は、周囲に対する影響が最も低そうな、職を去ることを選んだ。

2015-05-30 22:01:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私が何を言ったかについては、 福島県教育委員会が公式見解を出すほどの大事ではない。 別に、「被曝防護を呼びかけるな」などとの規制があったわけではない。 福島県庁と教育委員会は、避難指示区域外では、何の健康上の問題もない、と言っているだけだ。 それで、十分だ。

2015-05-30 22:05:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故発生直後の日に、住民が避難指示を受けたよりも広い範囲で、新聞もテレビも通信社も、社員を業務命令で避難させていた。女子社員には福島県外への退避命令を出した組織もある。(距離などは、各企業によって異なる。) 私が知る範囲では、この件を福島県内の住民に知らせた組織は存在しない。

2015-05-30 23:26:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私が直接話をする事が出来たメディア関係者は、口をそろえて「避難について口止めをされた事実はない」と語る。 ならば、それは報道に携わる人間としての、倫理や良識の問題に属するのではないのか? 自らの組織の人間が避難したことは報道しないことに、問題があったのではないか?

2015-05-30 23:30:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

自社の社員には、住民よりも広い範囲で避難の業務命令を出し、女性や子どもの住民がいるところから女性社員に避難する業務命令を出した。 その上、自社の報道としては「政府は、現在避難指示が出ていない範囲では、特段の措置は必要ないと説明しています」と語るのは、本当に問題がないといえるのか?

2015-05-30 23:33:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「報道関係者」に、特段の悪意があったかどうかと問われれば、 私は「悪意や故意は無かったのではないか」と答えるだろう。 どんな内容に報道の価値を感じるか、という「報道人としての価値観」の問題なのだろうと推測する。

2015-05-30 23:38:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

少し横路にそれるが 日本では、数年前まで「評論家」や政治家が 「日本は豊かな国で、餓死する人はいない」と平気で語ってきた。 しかし実際には、生活困窮で自室で餓死する人もいたし、餓死か凍死かわからないホームレスの死者もずっと出続けていた。 それを行政が発表せず、メディアも放置した。

2015-05-30 23:41:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

日本社会で餓死者がなくならないことは、 少し気になって調べれば、把握できる。 しかし、日本全国で年間何人が餓死しているかについては、 政府も地方公共団体もまとめていないので、数字として報道できない。 発表されないという事は、政府が報道されるのを期待しない数字だという事でもある。

2015-05-30 23:45:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「日本社会では、毎年相当な人数の餓死者がいることを報道してはいけない」などという口止めは、特になされていなかっただろうと思われる。 数年前にSNS等で日本社会の餓死者に言及する人が現れても、大慌てで口止めする報道機関も存在しなかったようだ。 口止めは無くても、報道されない事がある

2015-05-30 23:49:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

口止めされなくても報道されない事実は、 手短に言ってしまえば、その事実の報道を歓迎しない人または組織があるか、 あるいは、その事実の報道を報道の受け手が歓迎しないか、 あるいは、その両方か、のどれかだろう。 では、原発事故発生の際に、報道機関で広域の避難命令が出た件はどうなのか?

2015-05-30 23:54:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

少なくとも、福島県や近県の一般住民は、報道機関が出した避難命令の話を、その命令が出た時点で知りたかっただろうと思う。政府が出す指示が適切かどうか分からないので、一般住民よりも知識があるはずの報道機関の判断を参考にしたかったはずだ。 となると報道しない理由は、歓迎しない組織の存在だ

2015-05-30 23:57:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「報道してはいけない」という口止めが無かったのなら、 報道をしなかった理由は、報道組織の職員各自の、何らかの自己規制なのだろう。 原発事故発生まもなくの、報道機関職員の広域避難業務命令を報道しなかった事も、自己規制だったのだろう。もしかしたら、自己規制である自覚もないままの。

2015-05-31 00:26:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

報道機関で、組織の職員に広域避難の業務命令を出したのは、おそらく報道部門ではなく、組織管理部門の責任者だろう。その業務命令が出たことを報道するかどうかを決めるのは、報道部門の責任者になるのだろうが、報道部門の責任者に「報道しろ」と指示を出せる人物は、現場にはいない。

2015-05-31 00:29:34
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「日本人は、何もしないためなら、何でもする」という警句を読んだ記憶があるのだが、誰の言葉だったか思い出せない。 その通り、責任を取らないためならば何でもする日本人が、わざわざ進んで責任を取りに行くほうが珍しいのだ。原発事故への対応も、殆どの場面で、日本人の多数例の通りになった。

2015-05-31 01:08:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

報道機関で、各組織で職員に広域避難命令を出した組織管理部門の責任者は、報道部門の責任者にそれを報道するように指示しなかったのだろう。報道部門の責任者が自己判断で、自組織の避難命令を報道する判断をしなかったのだろう。 そして、経営責任者は、現場の判断に口を挟まなかったのだろう。

2015-05-31 00:36:22
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力原発事故発生後間もなく。 各自が判断を回避しただけで、言い換えれば、未必の故意による自己規制で、 報道機関の職員は広域避難が出来たのに、 一般住民はその事実を知らされずに、被曝させられた。 もちろん、行政担当者と違い、報道関係者には法的な責任を問う事は困難なのだろうが。

2015-05-31 00:42:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

せめて、これからでも良いから、 一般住民に適切な避難指示が出されなかった経緯と、 一般住民に被曝防護の呼びかけが行われなかった経緯を、 住民と一緒に追及してほしい。 このままだと、法的に責任がある人間さえも、責任を問われない事になる。 「権力の監視役」の自覚を取り戻してほしい。

2015-05-31 00:50:39