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nanbashura
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フランス思想界隈でユングの名を持ち出すと激しく噛み付かれるらしい。中村雄二郎がフランスに招かれて講演したときにユングの名を挙げただけでデリダらにこっぴどく非難されたとか。原因はナチス。内容に関係なく無条件にユング即ナチスと関連付けて叩く風潮がフランスにはあるとのこと。
2010-12-26 01:08:57
デリダは親ナチ的な評論書いて叩かれたド・マンを擁護していたのにRT @Abraxas_Aeon:[...]中村雄二郎がフランスに招かれて講演したときにユングの名を挙げただけでデリダらにこっぴどく非難されたとか。原因はナチス。内容に関係なく無条件にユング即ナチスと関連付けて叩く風
2010-12-26 01:13:49
@Abraxas_Aeon 英米系のほうがユングには厳しそうな印象あったんですけどね。カルト批判とかの文脈で。なるほど、ハイデガーとかと同じナチの呪縛がまだあるわけですか
2010-12-26 01:15:25
ポストモダンの国内宣伝マンである浅田彰も、バタイユを語ったあとにラカンやガタリ=ドゥルーズを語るが、その際にユングをちらっと持ち出し、詳細を全く語らずそれと比するような形で無条件にラカンを持ち上げていたが、これはそれが論じられる前に否定されているやり方だと。
2010-12-26 01:19:25
@sukuraia @object_7 どうも根が深いみたいですね。あとユングにはフロイトとの確執=裏切り[=ユダヤ人に対する裏切り]というレッテルもつきまとう・・・。
2010-12-26 01:25:32
@Abraxas_Aeon ソレルスあたりがフロイトあげ、ユング批判の流れを仕掛けてましたからね。ぼくはむしろユングみたいな水平性、相互性をもった思考のほうが好きですが。
2010-12-26 01:31:43
@sukuraia カルト批判も確かにあると思います。アカデミズムの中ではそういった側面がうけつけられないというのもあるのだろうと。が、だいたい批判されている文脈などを見ると、肩入れするわけじゃないんですけど、批判している方のそれは明瞭であるようであまり明瞭でなかったりします。
2010-12-26 01:35:06
@omnivalence なるほど、お教えいただきありがとうございます。あ、ちなみにお話しするのは初めてでした。今後ともよろしくお願い致します。
2010-12-26 01:38:48
@Abraxas_Aeon ユング批判にはあまり詳しくないんですが、確かにアカデミズム全般で鬼子扱いな感はありますね。精神分析の解説とかでもちょっと微妙な扱いでしょう
2010-12-26 01:39:18
@sukuraia ええ、そうですね。しかしフロイトとの間のこと、国際精神療法学会の会長職(これが相当誤解されてる模様)が相当あとにまで引きずっている印象も強いです。ユングの書き方自体が突っ込まれやすいところもあるのは否めないんですけどね。
2010-12-26 01:46:45
@sukuraia 失礼しました、「国際精神療法学会の会長職(これが相当誤解されてる模様)についたことが」の間違いです。
2010-12-26 01:47:33
@Abraxas_Aeon 基本的に神秘学系列なのもあまり遠くはないですしね。フロイトとの確執って細かくは知らないんですがそんなおおごとで?
2010-12-26 01:48:30
@sukuraia クレッチマーが国際精神療法学会の会長職にいたのですが、ヒトラーに反発して辞職するんです。副会長だったユングがその会長、及び『精神療法中央誌』の責任者になるんですが、ナチスに忠誠を誓う旨のゲーリング署名のマニフェストがそこに載せられてしまったという話があります。
2010-12-26 01:55:53
@sukuraia ゲーリングといってもあのゲーリング本人ではなくて、その従兄弟にあたるゲーリングだそうですが。
2010-12-26 01:56:37
@sukuraia そうなんです。しかし他にも色いろあるようで、その理論の記述からナチスと同梱と目される話がみつかるということもあるみたいで。ユング自身が理論上の面で「フロイト批判」を行うことが、フロイトがユダヤ人であるということ=即ナチス加担に結び付けられてしまうという。
2010-12-26 02:03:40
@Abraxas_Aeon 一時のハイデガーとナチズムみたいに思想内容まで踏み込んだ話しになってるようですね。かなり微妙そうな論点です
2010-12-26 02:07:11
@sukuraia 仰るとおりですね。ハイデガーの方は露骨なところがあったように思いますが、ユングの方も、「当初の」ナチスには好意をいだいていた、しかしその後の発展に楽観的すぎたと再三にわたって自己批判も含めてナチ批判をしています。相当複雑な事情を抱えているのは間違いないです。
2010-12-26 02:15:16
@sukuraia あ、すみません、見落としていましたが、「フロイトとユングの確執→決裂」というのは、大事件だと思います。そろそろ寝ないとまずいので今回は詳細は割愛しますが。多分調べてみると色々出てくると思います。では、おやすみなさい。
2010-12-26 03:11:08
しかし、いくらナチがらみの過去があってもハイデガーやド・マンが(知的には)敬意をはらわれるということを考えると、ユングが避けられる(叩かれる)《主な》理由は、やはり理論的・知的なものではなかろうか。
2010-12-26 08:07:27
@ttt_ceinture そのドゥルーズによるユングへの言及って、ニュアンスはどんなもんだったんですか?例えば、やばそうなものに触れる感じとか..
2010-12-26 08:13:27